テレビを見ていると……
台湾のテレビはいろいろな事情からだいたいCATV化していることで有名です。もともと日本のBSを見るためだったかどうかは忘れましたが、これまで泊まったどこのホテルでもNHKワールドプレミアが見えたりしました。日本のドラマも中国語字幕付きで放送されてます。6月に最終回を迎えた「私、定時で帰ります」が6月末に最終回を迎える形で台湾でも放送されていました。
そんななかとあるチャンネルで放送されていた「日本紹介」するTV番組
どこかで見たことがあるような地図が出てきて
どこかの連続テレビ小説で舞台になったようなビルが出てきて
同じ連続テレビ小説でやはり舞台になった駅を紹介する
男女二人の(おそらく)台湾人が
有名な地底湖を探検しているという、まさか地元がこんなところで見られるとは、という内容のテレビをやっていました。
テロップから検索してみると、たぶんこの番組です。
japan.videoland.com.tw
おそらく初放送は2016年の8月12日。3年経っても再放送されているんですね。
Youtubeに本編も公開されていました。
日本學問大前進岩手~三陸鐵道+龍泉洞篇
日本學問大前進岩手~流水蕎麥麵+淨土之濱篇
日本學問大前進岩手~甫嶺站老夫婦+戀濱站幸福鐘篇
そんな番組を見ていると、日本からLINEで通知があります。
「台湾にいるんだって?」
「お土産買ってきてよ」
「塩水意麺」
「雙連朝市にあるらしいよ」
塩水意麺、調べてみると台南の名物でした(塩水は台南にある地名)。ええ、今回食べそこねた意麺でした。まさかそれを頼まれるとは。
双連駅から、豆漿店へ
翌朝、7時ちょっと前に宿を出ます。朝市オープンは7時。朝ごはんを食べて7時半くらいになれば買えるでしょう。
双連朝市は台北車站からは行きやすいところにあります。台北車站を南北に貫く地下鉄、淡水信義線で乗換なしの2駅目だからです。雙連駅は出口が2つ、1番出口と2番出口がありまして、民生西路を挟んで南側と北側に出る感じです。雙連朝市は民生西路の北側にあるので、2番出口から出るのが行きやすいのですが、まあ1番出口でもそれほど遠くありません。
その2番出口からほど近いところにある豆乳店が「世紀豆漿大王」
先に注文して受け取ってお金払って、中で適当に座って食べるタイプの朝食店です。
鹹豆漿(しぇんとうじゃん)は最近覚えました。「スープ的に味付けした温かい豆乳」のことです。これに卵焼き入りのクレープ風パン、焼餅加蛋と揚げパン、油條を加えて頼みました。
さらに、油條を入れて水分を吸わせます。
水分が減るとなんとなく豆乳が豆腐っぽくなります。
朝市と文昌宮へ
さて朝市は世紀豆漿大王から公園を挟んで反対側です。
北上しながら歩いていくと、あちこちのブログで紹介されてもいる意麺売りはすぐにみつかりました。
頼まれてた意麺と乾燥ニンニクと乾燥タマネギをそこそこの量買ったら、ついでにおまけで生ビーフンをいただきます。
ちなみに意麺はさらに北上した文昌宮そばの店にもありまして、今回買った意麺一袋120元より少し安かった(100元)ので、急ぎでない方は一通り朝市を見て買うことをお勧めします。
で、文昌宮。ここの朝市は文昌宮の門前市なのかな、と思うくらいにジャスト朝市内にあります。
中に入って裏に回ると、線香が配られています。まあタダでもらえるっちゃもらえるのですが、近くに賽銭箱もありますので気持ち入れて、お勧めされている順番にお参りしましょう。
入り口側から、
入って左側の手前と、
左側の奥と、
右側をお参りして、
最後に中央にお参り。
いちおう学問の神様で、学問や出世に御利益があるそうですよ。
バスに飛び乗って、お土産を買いに
ここからいつものパイナップルケーキを買いに佳徳鳳梨酥に向かいます。
文昌宮のそばからですと、三重-基隆を結ぶ中距離バス、1802番が乗り換えなしで直行していることが検索でわかりました。
15分から20分に1本のバスですが、いい感じに待ち時間なしで飛び乗れます。
8時ちょっと過ぎにお店に到着。混んでいると入場制限のかかる店ですが、幸いにしてそれほど混んでいませんでした。
入り口の横に紙と鉛筆が置いてあって、箱入りの商品はこれにチェックを入れるだけで購入できます。今回はパイナップルケーキ以外のフルーツケーキにも挑戦したく、バラ入れの箱詰めにもチャレンジします。
買ったあとにバラしたものですが、鳳梨酥がいわゆるパイナップルケーキ、鳳黄酥がエッグタルト風パイナップルケーキ、残りの一つがクランベリーケーキ。ほかにもメロンやイチゴ、龍眼やサクランボなどのフルーツケーキもあります。1個あたりの個数は控えめで買ったのでほとんど味見できませんでしたが、メロンケーキは確かにメロンの味がしました。他のケーキもだいたいそのフルーツの味がしたようで好評でした。
この店で面倒なのが、クレジットカード決済。横の方に「皆さんの地元の通貨で決済できます」みたいなことが書いてあるんですが、クレジットカードの場合、現地通貨でない決済はだいたい損になるんですね。案の定JPYでの決済になっていて「台湾ドルでお願いします」と言う一手間が増えました。あとここは最低決済金額が(600元だったかな)決められています。パイナップルケーキそのものは1個30元ですから、20個くらい(12個入り2箱とか)まとめ買いしないと決済できないわけです。前に来た大陸系っぽい人は箱買いしてさらに現金決済してましたけどね。あれはあれで豪快だなとは思いました。
勢い余って牛肉麺も食べてしまう
あとは宿に戻ってパッキングし直すだけなんですが、乗ったバスはちょうど西門町の方に行くようです。まだちょっとだけですが時間があるようなので台北車站を通り過ぎて1駅。5分ほど歩いてしまいます。
台北車站の南西部には
「富宏牛肉麺」と
「建宏牛肉麺」という24時間営業の牛肉麺の店があります。噂によると元は兄弟の店だったとか。以前は「富宏牛肉麺」で食べたので、今回は「建宏牛肉麺」の方の味見をしようと。
自分の記憶が確かなら、お勧めは「綜合麺」なのですが、発音が悪かったのか普通の牛肉麺が来てしまいました。
まあこれはこれで美味しいです。とはいえ味付けは例によって甘めぼんやり、ですので近くにある牛脂で辛味つけ、酢で味をはっきりさせて。
ちなみに「富宏牛肉麺」ですが、
全く同じメニューだと思っていたのですが、こっちのほうが少し安いですね。
あと「建宏牛肉麺」ですが、ほぼ同じ名前で近くに別の店があります。同じ店の支店なのか、単なる便乗店なのか、台湾の興味はつきません。
急いでパッキングして、空港へ
飯を食べた直後ですが、昼飯のために肉まんじゅうとキャベツまんじゅうを買っていきます。
ほぼオールメニューが15元というわかりやすい店で、何度も利用しています。
さて、泊まっている宿に戻って15分でパッキングを終わらせます。空港には国光客運のバスと、桃園MRTの地下鉄があってちょっと国光客運のほうがちょっと安い(10~20元くらい安い)のですが、乗ってる時間は快速MRTのほうが短い(20分くらい早い)のです。とはいえ泊まっている宿から桃園MRT台北車站は少し遠いですし、空港でも駅と空港はバスの到着所よりは離れているのですよね。こうなると20分の差は駅まで歩いているうちに埋まってしまいそうですし、台北でパイナップルケーキを買いすぎて帰りの荷物はちょっと重いですので歩く時間の短いバスの方を選択します。
バスのUSB充電座が壊れているという問題はありましたが、渋滞もなくバスは空港に着きます。
ちなみにこれは「動画見て無料で石ゲット」な広告で出てきたゲーム。四字熟語でクロスワードやるゲームらしいのですが、日本ではおま国対応されててダウンロード出来ないようです。海外でCM動画見るとこういうことがたまに起こりますね。
あとはチェックインして荷物を預け、無人ゲートで出国手続きして、給水器でペットボトルに水を入れ、
搭乗が始まるまでに昼食を済ませ、
乗って帰るだけです。
なお、日本の税関はG20の影響もありやたらと気合いが入っておりました。タイと台湾の出入国ばかりしてる単身の男性だからより疑われたかな。
なお、帰りはえらくバスの出発が遅れたのでJR乗り換えはせずそのまま乗って帰りましたが、乗り換えて(遅い電車を)待って電車乗っても到着時刻は同じだったらしいです。
以上、たぶんつづきません。