最後の二番館に向かうために台湾に飛ぶ (1日め・その1)

そう、台湾です。

中国語はそんなにできないし、食べ物すごく美味いかと言われれば実はそれほどでもないような気もするし、微妙に台湾の歴史とか宗教とか知らないので歴史的建造物とか寺院とかの深いところまで知れないし、という状況ながら何度も行く羽目になってる台湾です。トランジットも多いので入国回数だけなら二桁超えてそうな気がする台湾です。最近地元の空港からLCC定期便が出ているけどこちらが暇なシーズンは向こうから山ほどスキーに来るので定期便のチケットが安くならない台湾です。やっとスキーがオフシーズンになったのに結局ツアーは大挙していて来ていてインバウンド後進県なのに大変なことになってるなと思っているそんな台湾なのです。でもオフシーズンだから少しはチケット安くなったのです。ふと思ってスキーシーズン真っ最中に見に行こうかと思っていた映画情報をふとYahoo台湾で調べてみたのです。そしたら

まだ上映してたんです。
さすがに台北ではもう上映している映画館はありません。桃園に1館、台中に1館、台南に2館。でも桃園なら位置的には台北みたいなもんじゃないですか。もしかしてまだ見られるのかこの映画。

よく調べてみると、Yahoo台湾の情報はけっこういい加減であることがわかりました。桃園の上映情報は更新間違いであってすでに上映おわってますし、台中の映画館と台南の映画館のうち1館は調べている週には上映終わっちゃう感じでした。でも台南の「全美戯院」ってところだけは6月最終週まで上映していることがわかったんです。それを調べている間にLCCのチケットも売れていってもとの値段より3000円くらい高くなっちゃいましたけど、それでも年度末のハイシーズンよりは3万円くらい安く行けそうな感じでした。月末仕事の予定を全部追いやって台湾行くぞ、という気持ちが勝ってLCCのチケットを買ったのが出発5日前です。帰りのチケットはそれで完売しちゃいました。

見たい映画とは

華題を「限時好友」というこの映画、もともと「FRIEND ZONE」という英題がついているタイ映画です。最近「バッド・ジーニアス」がそこそこ日本でもヒットしましたが、そこと同じGDHという会社が作っているラブコメディ(たぶん)。そこそこ面白いのでまあ前身のGTH含め、ここが作っている映画はだいたいハズレがないという信頼があります。
予告編はこちら。

FRIEND ZONE: Official International Trailer (2019) | GDH
なんとなく、「学生時代に『友達』認定されてしまった男性がそれでも好きな女性にアタックする映画」っぽい気がします。こういう筋ならまあ大体オチまで読めるのがGDH(GTH)映画なんですが、わかってても楽しいのがGDH(GTH)映画でもあります。

タイでここの映画が公開されるときは確実に英語字幕がつきます。DVDになるときにはだいたい英語字幕が消えてタイ語字幕(聴覚障害者向け)が付くのがここの良心。タイで英語字幕付きでみて筋を覚えて、DVDを海外通販で買って字幕をOCRで抜き出して頑張って泰日翻訳した字幕作って楽しむ、ということを始めてそんな映画がそろそろ10本を越えようとしています。できることなら英語字幕がついているうちに見ておきたい、と思いました。最近「タイ版のDVDではなく香港版のDVDを買えば英語字幕が付いてくる」という裏ワザを覚えましたが、ここでリリースされる英語字幕には「登場人物が英語で話しているときには字幕が付かない」という残念な点があることにも気が付きました。そう、これ聴覚障害者向け字幕じゃないのですね。

まあ、台湾の映画事情を現地在住者とかのブログで調べると「どんな映画にも中国語字幕はつく」のは台湾映画あるあるではあるらしいのですが、この映画に英語字幕がついているかは微妙にわかりません。でも、中国語バージョンの予告編を見ると

威視電影【限時好友】正式預告 (03.08 好友萬萬歲)
なんとなく字幕の意味がつかめそうな雰囲気はないわけではありません。英語字幕が付かないとしても、もうこれは頑張って見るしかないのです。

空港へ行く

在住県の空港は県庁所在地ではなく、その隣のとなりくらいにある市のハズレにありまして、県庁所在地からは連絡の高速バスが出ています。このバスが片道1400円。空港のある市の中心部から空港へ走っているバスが少し前に廃止されまして、その救済策として連絡の高速バスは空港最寄り駅に寄って鉄道利用者を拾うようになりました。最寄り駅といってもそこそこ離れていまして片道290円。ところが、その市とは空港を挟んで反対側にある県庁所在地の駅から空港最寄り駅までの鉄道も、だいたいの場合10分くらいの連絡時間で接続してしまっています。所要時間はほぼ同じで、運賃は

500円。乗り換えを厭わなければバスで来るよりずいぶん安く着いてしまうという裏ワザはあまり知られていません。たぶんプライベートで空港を利用する人は自家用車で直接乗り入れて無料の駐車場に入れちゃうから知ってても使わないだけかもしれませんが、今回は諸事情で自家用車が使えないので確実に接続できる行きだけでもこれ使って安く移動しようとします。

本当にこんな時間にこの駅に降りたの自分だけでした。

アジアの片田舎と同じような雰囲気でバスを待つことになりまして、さらに乗ったバスには2人しか乗っていませんでした。この飛行機大丈夫かな。

チェックインに1時間以上かかる。

と思ったのは杞憂でした。もうすでに数十人の人たちがオープンしていない国際線カウンターに並んでいます。さらに自分の後ろからは別の観光バスがやってきてさらに数十人並びました。これをいちいち受付するので全員が捌けるのに1時間以上かかっています。そのあいだに、別の国内線に接続する連絡バスがやってきてしまいました。「もしかしてこのバスで来ても間に合ったんじゃないか……」とはその時気がついた事実です。次回以降ここの国際線にバスで来るときは参考にしようと思います。

つづく