暑い高雄を暑くなく巡る

朝食はサバヒー粥

台湾4日めは高雄に向かいます。が、その前に朝ごはんを。
宿から5分少々のところにお粥が有名なお店があるというので歩いて向かいます。

こちら。

これがそのおかゆ。上に骨を抜いた魚が入っていて旨いです。薄味だけどあんまり甘くないな。
親が「もっとパクチーが欲しい」というので「シャンツァイ・シャンツァイ」を連呼してパクチーを足してもらいます。確かにそういうのが合う味ではありました。

戻ってチェックアウトして歩いて5分、台鉄台南駅です。

窓付きっていうけど

意外と小さいですよね、窓。

悠遊カードで特急に乗ると座れない

台南から高雄には新幹線もありますが、台南の新幹線駅が台南市内中心部から離れていますので在来線(台鉄)で行こうと思いました。

なんと悠遊カードがあれば特急にも乗れるそうなんですよ。

というわけで乗り込んだのですが席がいっぱい。試しに着席してみたらやっぱり誰かが指定席取ってました。しょうがないのでトイレの前で立ち乗りです。年老いた親がきついかなと思ったら想像以上に元気でした。そういうものかね。

台南から1時間弱で新左営駅に着きます。ちなみに新左営駅は高鉄の左営駅、いわゆる高雄ターミナルステーションだったりします。
ここから台鉄左営駅を通るローカル線に乗り換えて観光地まで歩こうと思ったのですが特急の立ち乗りがきつかったのでタクシーで向かうことにします。行き先は言わずとしれた龍虎塔です。タクシーの運ちゃんには、ガイドブックの龍虎塔の写真見せたら一発で通りました。中国語できなくても、日本語が通じなくてもなんとかなる。

だいたい100元で現地に着きます。

午前中の龍虎塔は空いている


龍の喉から入って、虎の口から出てくると幸せになれるという伝説がまことしやかに語られている龍虎塔です。入り口には台湾のインターナショナルスクールっぽい子供たちで溢れかえっております。龍虎塔に入ると強制的に寄付させられてお土産の絵葉書をもらわされるという情報もあったような気がするのですが募金箱はあったものの絵葉書も強制徴収もなく龍の塔に着きます。螺旋階段をえっちらおっちら登って5階だか6階に着くとそこそこの眺めが楽しめます。

登って疲れたのもあってここで長々休みます。子供たちはさっさと追い越したのですが、30分近くなってやっと登ってきます。ずいぶんゆっくりなのは何があったのかな。ちなみに龍の塔はそこそこ混んでいますが虎の塔は誰も登っていません。どっちも足で登らないとなると後の塔は登る気なくしますものね。とは言え午前中なら龍の塔もほとんど人がいませんでした。

いいですね。

階段を降りて、虎側に行って、自分らも塔には登らずに戻ってきます。ついでに向かいの寺院へ。道教の寺院というのがよくわからないのですがなんかすごいねえ、とだけ行って出てきます。

休みを兼ねてタピオカミルクティーを1杯。台湾でしたいことリストをまた一つ埋めます。

近くに幅広麺が名物の店があるというので、歩いて早めの昼ごはんを食べに出かけます。
「野菜が食いたい」というのでセルフサービスの小皿コーナーに向かいます。いろいろあるなか、

セロリと茹でピーナツの小皿がうまそうなので1つ取ってきます。

結果的に幅広牛肉麺は薄味かつ甘めの味付けでした。小皿のほうはなかなか美味かったな。

店を出て、歩いて台鉄左営駅に向かいます。

なんかリニューアル工事してるっぽいひなびた駅。

20分ほど待って来た電車に

乗り込みまして1駅、

台鉄高雄駅から地下鉄に乗り換え、美麗島駅で一旦下車します。

この駅の内装はアジア1、世界でも2番めに美しいんだとか。
確かに写真写りはそこそこいいんですが、肉眼で見るとそれほどでも、ってところでした。
まあいいんです。ここで改札を出ず、地下鉄を乗り換えて海の方に向かいます。

マンゴーかき氷はやっぱりうまい

だいたいのところ、日陰かエアコンのあるところしか歩いていないのでそれほど暑くもないのですが、やっぱり暑い。かき氷が食べたいです。

そこでやってきたのが高雄婆婆氷。

マンゴーのかき氷が名物、ということで1つ頼んで2人でシェアします。
地下鉄駅まで戻って、今度は終着駅まで行きます

この地下鉄もう誰も乗ってない。

やっぱり微熱山丘は外せない


地下鉄の出口を出たところに旧高雄港駅があります。LRTの(現在のところの)ターミナルはこの駅の構内にあります。別に入る必要もないのですがせっかく無料で見られる施設なので覗いていきます。

古い資料など

あるものはそれなり。でも、鉄道の制服など記念写真を撮るためのグッズには事欠かない感じではありました。

で、LRT。昔は悠遊カードに対応していなかったようですが、今では対応しており、もちろん割引にもなります。スピードは遅いですが外の景色がなかなか興味深い。

2駅先で降りて、倉庫街を歩きます。昔は倉庫だったようですが、現在はサブカル的な芸術街にリノベーションしているようです。

それにしても暑い。

暑い中倉庫街の端まで歩いて、たどり着いたのが微熱山丘。
2日めの台北観光のときにでも寄ろうかと思っていたのですが、googleで調べると「いつもより混んでいる」と出たので高雄観光の際に寄ることにしたのでした。思ったより空いてる。

台北のお店と同じように、パイナップルケーキ1個とお茶を無料でもらって、すこし休憩します。いい感じに空調が効いてて快適。パイナップルケーキも爆買い(というほどではないけど)して、次の場所に向かおうと思ったら行列が出来ていました。団体さんが一度に押しかけたらしいです。

さて次は打狗英国領事館へ向かいます。

ライトレールを戻り方向に乗って、

終点まで戻って、さてバスに乗ろうかなと思ったところでタクシーの客引きが。
正直暑いのでバス探しは諦めてタクシーに乗ります。

英国領事館の入り口は2つあった

タクシーは特に渋滞に捕まることもなく、スムースに到着。100元くらいだったかな。気にするほどの金額でもなくタクシーを降ります。
後から気がついたのですが、この旧英国領事館、入り口が2つあります。1つは表口。入ってすぐに施設があって、裏山に登っていく階段があるタイプ。もう1つは裏口。階段を上りきると旧領事公邸にアクセスできるタイプです。地図を見せて行き先を提示したからか、他に理由があるのか、タクシーが着いたのは裏側でした。
まあ、結論から言うとこっちのほうが良かった。階段の出来が、裏口のほうがいいのです。

道教寺院の右隣に入り口はあります。障害者と付添い1名は無料。ただし有料入場者にはもらえる飲み物クーポン券ももらえません。

裏から入ったからか、展示は微妙でした。たぶん表から読んでいくとわかりやすいんだろうな。英国と台湾のお茶について書かれていたようですが正直涼みたい気持ちのほうが強かった。何にせよ椅子はないもののクーラーは効いているので存分に涼みます。

建物もまあよかったが一番良かったのは高いところから眺める景色。海は見ていて飽きないですね。
というか飽きないですね、って感じで時間が経ち過ぎたのでここでのアフタヌーンティーは中止。ちなみにバルコニーは西日がガンガン当たる場所なので実際にアフタヌーンティーを楽しみたい人は屋内で楽しんだほうがいいかもしれない。
階段を降りて領事館の方も見ます。こっちのほうが建物小さいな。あと謎の蝋人形が撮影スポット感を醸し出しています。

海岸の海鮮料理店へ

次はフェリーに乗って向こう岸へ行きたいんだけど、タクシーは来ないし、微妙にバスの本数も少ないんですよね。でも歩くには遠い。20分ほどバスを待ちます。待った上で乗るのが1駅分だけ。3分乗らずに降りて橋を渡った先がフェリー乗り場。水を自販機で買ってる間にフェリー行っちゃって、ここでも15分くらい待つことになります。あ、フェリーも悠遊カードで乗れますよ。

フェリーは15分ほどで対岸に到着。工事しているところをすり抜けて海鮮料理街へ、ここのどこかで夕飯を食べることを予告してから海岸に向かいます。
んー。海水浴場ってことになってるけど別に泳いでいる人はいないな、と思いながら海岸をしばし眺めて、海鮮料理店へ。
いちおう今回は「マテ貝が食べたい」というリクエストがあったので、マテ貝を探しますが、マテ貝って中国語で何ていうんだろう。とにもかくにも1軒目では見つかりません。

2軒めで

マテ貝を見つけて、ここでいいかということに。エビは展示してなかったのでメニューを見せてもらって塩炒めに、それからデンプンが食べたかったのでビーフンをお願いします。2人で3皿。これにセルフサービスで台湾ビールを持ってきて乾杯。午後5時台だと他に誰もいません。

エビの塩炒め、というのは実際にはニンニク炒めでした。むしろ歓迎。

マテ貝は普通だったかな。まあ、ビーフンも含めてちょうどいいくらいの量、海鮮にしてはお値段も手頃でした。

夜市にも寄らずに左営へ。

高雄観光は日帰り。翌日は午前中に桃園空港に向かわないと行けないので今日中に台北に戻りますよ。ということでフェリーにのり、地下鉄に乗って左営へ。親の歩きがやたら速いな、と思ったら、こちらの想定している1本前の新幹線に乗れる時間に左営に着いてしまいました。指定券を買う暇はないので自由席に乗ったら微妙に席が空いていません。親はれっきとした後期高齢者ですから、台湾では新幹線自由席にもある博愛座に座ることも考えたのですが、3列席のB,Cだけが空いているところがあったのでそこへ。でも、座って5分ほど経ったら、A席(窓側)の人が別のところに移動してしまいました。

まあいいか。ちなみにそこは博愛座の後ろで、

博愛座には普通の男性が座っていました。

2時間弱後、台北車站に到着。ホテルは目の前ですのですぐにチェックイン。と言いたいところですが降り口を間違えて大変な遠回りをしました。地下出入り口は難しいですね。