チェンカーンに移動する(2日めの1)

バンコク1泊して、向かう先はチェンカーンです。
チェンカーンはタイ東北部の北西部にある町で、ルーイ県の国境沿いにある小さな町です。前にも来たことがあってたぶんここのどこかにも書いています。ナイトマーケットと早朝の托鉢が名物で、長らくのインバウンド時代にも関わらずタイ人ばかりが観光に来るという町でもあります。

ホテルを出て空港に向かう

チェンカーンに空港はないので、近くの空港から陸路を使う必要があります。前回チェンカーンに行くときにはウドンタニーからバスとソンテウを乗り継いで行くことにしましたが、今回はリムジンつきのチケットでルーイ空港から行くことにしました。リムジンなしだと、トゥクトゥクでバスターミナルに行き、そこからソンテウもしくはバスに乗ることになると思ったのですがリムジン料金が予想される料金の倍くらい。それならドアツードアが楽かな、という発想です。

タイの国内線のほとんどはLCCです。特にルーイみたいなひなびた空港にはLCCしか飛んでいません。そうするとバンコク発はドンムアン空港になります。現在新しい都市鉄道が建設中ですが、当分のあいだはBTSモーチット駅から連絡バスに乗るのが一番楽でしょう。
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今回もそういう形でドンムアン空港へ。

着替えの半分は宿に置いていきました。もともと衣類カバンはお土産を入れるためのカバン的な要素があるので置いていって構わないのですが。LCCですから預け荷物は持ちたくない、との形で今回はなんとか中身を調整しました。足りない着替えは途中で洗濯することで補おうと思います。
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朝ごはんは空港で。落ち着いて見てみると、とても高い、というほどの金額ではなかったです。
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いや街中よりは高いんだけどね。
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今回はNOK AIR
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さらにプロペラ機です。プロペラ機乗るの20年ぶりくらいかなあ。タイでは初めてです。

ルーイからチェンカーンへ。

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到着した
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空港をひと回りウロウロします。なんとなく様子を収めたところで、レンタカーらしきカウンターへ。チケットのプリントを見せて「ルーイへのリムジンってここ?」って聞いたところ、乗用車が1台。ロットゥーみたいなバンを想像していたのですが、客は私1名。普通の乗用車になったようです。

こういう時の常識なのかどうかはわかりませんが、私はタクシーでは率先して助手席に乗ることにしています。今回もそうしました。
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さすがタイ、エアコンに「あったかーい」がない。
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助手席から見る道路って、ソンテウで横から見た道路と違ってそこそこ新鮮です。
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道路の雰囲気もなんとなくアウトランあたりを思い出しそうな雰囲気です。
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1時間ほどして到着するのですが、運転手が行き先のホテルを知りません。いや今回は民宿なのですが、イマイチ違う場所に連れて行かれました。これ実は違う場所ではなかったのですが、それがわかるのは1時間ほどあとのことになります。

街中を一周回って国道*1沿いの民宿に到着。声をかけると中学生くらいの住人っぽい娘が出てきたのでバウチャーを見せると2階に案内されます。あ、今回の宿泊場所はホームステイ、つまり民宿でした。
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木造の家の2階に荷物をおいてしばらくすると、ホームステイの主人であるおばさんがやってきました。タイ語しか話せないのですが「ここは眺めがよくないし、川のそばに行く」という話になりまして、広げた荷物をまとめなおして移動することになります。ついでにここで「バイクを借りたい」と話すと、なんやかやで2日で400バーツ、という話になります。相場が1日250バーツってところですし、一番バイクを借りたいのは店も開いてないかもしれない早朝なのでありがたいことです。

バイクで移動するとたしかに川のそばの建物に入ります。でもって借りたバイクは「5時までに元の場所に置いてくれ」と言われます。よくわからないのですが了承します。

ちなみに予告しておくとこのレンタルバイクの話でこのあと少々トラブります。(続く)

*1:といっても細い

今度こそ"3つの水上マーケットツアー"に参加する(1日め)

前回のエントリーが「はてなダイアリー」で最後の更新となりました。この更新からはてなブログでの更新となります。

今回の飛行機の中で、あんまり見たい機内映画はありませんでした。地元ロケで舘ひろしがなんか賞もらった「終わった人」は見てもいいかなあと思わないでもなかったのですが、さすがに「同級生と飲み屋でさんさ踊りを踊って盛り上がる」は色んな意味でありえない展開です。

なのでけっこう寝られて、そこそこ元気な形でスワンナプームに到着です。例によってエアポートリンクの初電前に到着しているので、1Fにあるクーポン食堂で
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お粥を食べます。

両替は、空港ではなく空港駅にある両替所で。市内にもう少しレートのいい両替所もありますが、6時台には開いていないところばかりですし、ここで両替しても1万円で10円バーツくらいしか変わりません。

SARL(BTSではなく、タイ国鉄が運営している電車です)は、スワンナプーム空港駅でセキュリティチェックが入ります。具体的には、空港駅で降りる客が全員降りたところでガードマンが内部をチェックするまで、乗車客は乗ることが出来ません。焦って乗らないように待つ必要があります。まあ複数人でタイに来たときには電車じゃなくてタクシーに乗っても値段あまり変わらないんですけどね。

電車はパヤタイ駅で終着、そこから今度こそBTSに乗り換えて、っとその前にラビットカードにチャージして、降りたところが
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今回の宿です。例によって7時過ぎには着いてしまいましたが、ここカウンターが開くの8時です。しょうがないのでロビーのソファーで待つことにします。

45分後、無事荷物を預けることに成功。ついでにシャワーも浴びさせてもらって、さっそく外に出ることにします。

困った時のタリンチャン水上マーケット

朝からどこかに行くのに迷うことはよくあることです。早朝ならワット・ポーのルーシーダットン体験でもいいのかもしれませんが、あいにく全く自分は興味がありません。ということでバスでのんびり行けるタリンチャン水上マーケットに行くことにします。

ホステルから歩いて5分かからないところにバス停があります。今回は79番のバスがノータイムでやってきたのでさっそく飛び乗ります。もう10回近く来ている気がします。今回の目的は「3つの水上マーケット」ボートツアーへの参加です。
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タリンチャン水上マーケットには3つほどのボートツアーがあります。一番多いのが「寺めぐりと蘭農場」のツアー。だいたいいつ行っても参加できるツアーで、行った先にあんまり魅力はありませんがボート乗るだけで楽しいし、帰りにもち米おこわは買えるしで手軽は手軽です。ほかに「芸術家の村」へ行くツアーがあるようです。あーあそこ運河で繋がってるのか、と思いましたが詳細についてはあまりチェックしてません。他に、スネークファームへ行くツアーがあるような雰囲気があるのですがこれもあんまり調べてなくて。今回目的としているのはそれら以外のやつ。

今年始めにタリンチャンに来たときにはツアーやってませんでした。「今日マーケットやってるのはタリンチャンだけだから」というのがその理由で、確かにここは土日以外に祝日(正月)も営業していてほかは土日だけですからそういうものかもしれません。今回は土曜日に来ていますからやってるはず、でやってきたら実際にチケットが買えました。
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ボートツアー開始まではあと40分くらいありますので、
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マーケットの入り口まで戻って
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クウェッティオを食べます。牛肉が入ったここの麺はかなり美味しいのです。そう言えば前回来たときもここで食べましたね*1、と思ったら「お前どこから来た」って話しかけられましたので「日本」とタイ語で答えますと、「前にも来たことあるだろ」と。よく覚えているなあと思いました。そんなにお客の少ない店じゃないと思うんですけどね。

まず、ラット・マヨム水上マーケットへ

さて、時間になりましたので桟橋に向かいます。今回はテレビ撮影班が同乗するようで、自分の隣には女性ディレクターと思しき人が座ります。ディレクターと思ったのは、手にWordで印刷したっぽい台本を持っていたから。ナレーションを先に作っておいて、それに合う映像を探して撮っていくというのは予算の少ない企画にありがちです。ちなみにナレーションは英語でした。Youtubeかどこかでアップされている動画のどれかがその映像だったかもしれません。
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とかなんとかのうちに1つ目の水上マーケット「ラット・マヨム水上マーケット」です。今となってはおそらくタリンチャンより大きい水上マーケットで、ものすごい数の屋台が出ています。
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早速アイスクリームを食べながら中を見て回ります。見学時間は30分くらいしかないのでなかなか余裕がありませんが、まあ
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写真スポットとかも
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随所にあるタイ人好みのマーケット。
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タイで一番有名な日本人の映画ポスターもありました。
いろいろ買い食いもします。
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例えば、サーモンのグリルなど。
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ちなみに、車でここに来た人のためのボートツアー受付もありました。20バーツほど外国人料金が高くなってますね。

続いて、ワット・サパン水上マーケットへ

ボートに再集合すると、撮影スタッフはいなくなっていました。撮影がもっと続くのか、ここで解散なのかはわかりませんが、少し乗るのが楽になったのは確かです。

続いて向かうのは、ワット・サパン水上マーケット。寺に隣接した水上マーケットです。ですが、前回来たときよりも少し寂れていました。まあ水上マーケットあちこちに出来すぎたからかなー、と思いつつ
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参拝だけはしておきます。

このあと、別の寺(の、隣)によって、
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ボートからナマズに餌やり、帰りに名物のもち米おこわの販売所に寄って帰ります。この2つはこのツアー定番中の定番ですが、どちらも同乗者には人気がなかった。特におこわは自分も含めて誰も買いませんでした。美味しいんだけどなー。
まあ、自分が買わなかったのは、ラット・マヨムのほうでいくつかデザートを買ってしまったから。
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まずは、カボチャのプリン風お菓子。カノム・ファクトーンって言ったかな。ココナツ風味で美味しいです。
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続いて、焼きプリン風のお菓子。カノム・モーケンって言いましたね。本当はもっと南の方に名物の街があります。

ソンテウで川沿いに帰って、メガプラザを冷やかす。

さて、帰るついでにどこかに寄っていこうと思います。今回は「レゴのパチもん」が流行っていると聞いたので「メガプラザ」にでも寄っていこうと思います。
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まずはソンテウチャオプラヤー川岸に向かいます。ここから帰るのは簡単なんだ。「ロットファイ」って書いてあるソンテウに乗ればいいから。

ここにソンテウで来るのは大変です。このソンテウは今乗ってきたやつだから確実に行けるような気がしますね。
さてここからどうやってチャイナタウン(の外れ)に向かうか。ここから最寄りの桟橋からチャオプラヤー・エクスプレスにのるか、少し歩いたところから渡し船に乗って、その先のバスに乗るか。
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今回はワンラン桟橋まで歩いてそこから川を渡り、
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バスに乗ることにしました。この辺は渋滞の名所で、バスが渋滞にハマってなかなかやって来ないのでなかなか難しいです。
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で、着いたのが「メガプラザ」。この近辺の運河の上に「サパーレック」という違法コピー街がありまして、ゲームソフトの違法コピーが山程売っていたのですが、それが撤去され、中に入っていた商店が移転してきたところのうちの一つがそこです。ゲームの違法コピーばかり売っていた店がなんだかんだでオタクおもちゃに手を出して、フィギュアだのラジコンだのも扱うようになってバラエティーが増したんですが、とは言うものの売ってるレゴはパチもんばかり。ドラえもんに似たブロックセットだのルフィーに似たブロックセットだの、色んなセットを出しておりますが今回の興味はそこではなく「街セットのパチもん」です。
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ありますね。
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ここにも。
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そこにも。
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ただ、値札がないのが難です。隣でまとめ買いしていたオタクっぽい人の話を聞いていると、単品で100バーツちょい上の値段が、5つくらい買うとちょっと安くなるみたい。
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ちなみにボードゲームもいっぱい置いてありました。ボードゲームの裾野は全世界的に広がりつつあります。

東北タイ料理店に集う日本人の群れの中、日本人同士で飲む。

夕食はスクンビット通りから曲がった先(ソイ)の途中にある東北タイ料理店へ。一月ほど前に約束していたタイ在住の邦人の方と飯を食べようとやってきました。この店最近移転していて、移転後の店に入るのは初めて。前はエアコンの効いていない席で飯を食っていたのですが、今回は冷房の効いた席を確保、したと思ったら隣で大宴会が始まりました。こちらも在泰邦人らしき方々の集まりで、まあスクンビット通り近辺ならそういうこともあるかもしれません。
正直な話、約束はしたものの、何を話せばいいのか手探りで始める(そして、たぶん先方も似たような気分だったはず)会食だったのですが、結果から言えばそれなりに話は盛り上がったような気がします。だって、
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この焼き鳥の写真以外、頼んだ食事の写真撮るの忘れるくらいなんですから。
さて、明日はそこそこ早起きして飛行機に乗りますよ。

*1:というか、貼った写真は前回来たときのものです

乗り継ぎで関空に向かおうとしたら、飛行機が欠航する。(0日め)

もう2ヶ月近く前の話になります。10月末の話です。

またタイに行こうと思って数ヶ月前にチケットを探しました。最近は最寄りの地方空港から台湾のLCCが就航しまして、LCC経由で乗り継ぐことも考えたのですが、台湾まではそこそこ安い割に乗り継いでタイに行こうとするとそこそこの金額になる。往復で8万円くらいになりまして、これだとちょっと微妙な金額です。成田が近い人たちがうらやましい。
代わりにレガシーキャリアを調べてみました。

過去に使えた「オープンジョー」という裏技。

数年前までは「オープンジョー」という方法で安く飛行機に乗る方法がありました。とはいえオープンジョーそのものは普通の経路指定方法にすぎません。別に羽田や成田から往復できる人には関係ないのですが、そこに行くまで新幹線に乗る必要のある地域に住んでいる人の場合、行きを羽田発、帰りを関空経由地元の空港に設定すると、帰りの国内線分の値段が浮いて羽田往復と同じ金額で乗れるのです。JALの場合、地方の国内線はあまり安い設定がないため、羽田や関空往復なら8万円なのに、地元から伊丹までの往復が12万円以上かかる、なんてこともありました。その12万円分の運賃が新幹線片道2万円弱になる、という意味で非常に安い金額になるのです。さらにこれは成田発着のLCCに新幹線で行くよりも安い金額でした。これに気がついた私はここ数年のタイ行きの便をだいたい羽田発バンコク バンコク関空→伊丹発地元、という形で予約して乗っていました。そのうち情報商材にしようかと思っていた裏ワザなのですがここに書いているのはこの裏ワザが使えなくなったからなのです、しかももっといい形になって。

JALの予約サイトが変わった。

現在、JALの航空券予約システムに変更がありました。現在は日本のどの空港からタイへの予約をしても、関空や羽田からとあまり変わらない金額で往復が予約できてしまうのです。今回羽田往復なら7万円弱だったかな。それが、地元の空港から関空経由で往復する場合も7万円ちょっとで往復できてしまいます。早めの予約が必要だったのですがそれはこれまでも同じことです。さらに、これまでためたマイレージをクーポン券に変えて2万円ほどの割引も手に入れました。タイへの無料航空券を貯めるほどには頻繁に往復していませんので少し損ですが、それでも5万円ほどで地元からバンコクに往復できてしまうのは非常にありがたいことです。

空港までのバスで欠航を知る

伊丹から関空まではそこそこの距離があり、乗り継ぎ時間もそれなりにかかります。一番乗り継ぎ時間の早い便ですとあまり割引もありません。むしろ乗り継ぎに時間のかかる早朝の便に乗って、関西観光を旅程に含めようと思いました。JALABCの空港直送便は空港宅急便より少々高めなうえに送付〆切が少々早めですが、カウンターでの荷物預けを省略できるサービスもあって今回の目的にはうってつけです。これまで買ったことのなかった地元最寄り駅から空港までの往復割引バス券も買って当日空港に向かいました。そして何気なくメールをチェックしたところ
「機材整備のため欠航」のメールが届いていたのです。

特殊な形態のキップのため対応ができない

とりあえず空港でカウンターに向かいます。後続の便も、隣の県の空港から伊丹に向かう便も全て満席、という話を聞いて、さてどうやって大阪に向かおうかと相談しますが、カウンターでは埒が明きません。このキップが伊丹往復ではなく、伊丹経由のもののため、カウンターでは対応できないというのです。しょうがないのでマイレージ所有者のダイヤル経由で相談しますと、「2万数千円までは建て替えるので新幹線で来い」とのこと。新幹線の最寄り駅までタクシーで行くことになります。こんな状況なのでタクシーは全くいませんが、5分程度待つことでなんとか1台。後ろに並んでいた人も振替乗車の人だったので相乗りで駅に向かうことになります。自分はもらえませんでしたが、その人はタクシーチケットもらってて、相乗りも違った意味で助かったりしました。

でも、新幹線はケータイが使えるからいいよね

空港最寄り駅の新幹線駅は速達タイプの新幹線が止まらないので東京に向かうには少し遅めです。ただ、道中ずっとケータイが使えるのはやはり飛行機にはない魅力。

ついでにストロングゼロも飲みつつ旅を楽しみます。

残念なのが、もともと予約していた「サントリー山崎蒸留所」の見学ツアー。ゆっくり新幹線で行くと間に合いません。しょうがないので断りの電話を入れます。その時ふと思って「最後の回にキャンセルは入っていませんか?」と聞くと「入れます」とのこと。2時間遅れでの到着ですがなんとか予約をずらすことが可能になりました。聞いて見るものですね。そしてさらに、東海道新幹線経由で山崎に行く一番はやい方法を検索してみます。もともとは新大阪までのきっぷを買っていたのですが、京都で新幹線を打ち切って在来線に乗り換えするほうが早く着くそうです。これでもう1つ目的が増えました。京都のラーメンです。

ラーメン食べて、山崎へ

行きつけのバーのマスターは京都出身で、朝ラーとして第一旭は褒められていました。そこのマスターは現在では大阪揚子江の麺を仕入れてラーメンを作っていますし、時間的には朝ラーでもないのですが、それはそれです。インバウンドで山ほど外人が歩いている京都の跨線橋をまたいで、第一旭です。
あまり混んでいない時間帯だったため、10分ほどで席につけ、

ラーメンを実食して、また京都駅に戻ります。大阪方面行きの各駅停車に乗って、

山崎駅です。

山崎蒸留所までは10分程度、

そこそこ風情のある道です。季節柄なのかなんなのかモヤもかかっていて雰囲気は抜群です。

ちなみに蒸溜所ツアー、というか展示見学は全般的に微妙。とは言え

資料的な価値がありそうなものが

いっぱい展示されていたり、

インスタ映えしそうな場所が

そこかしこにあるのは考えられています。

ウィスキーの試飲は有料です。1杯100円のものから、1杯数千円するものまで複数のボトルが用意されているわけで、それを考えれば有料のほうが気兼ねがないとも言えます。

まずは3杯で2000円弱のセット。頼むと下からライトを照らすステージを用意してくれます。観光客向けですね。

なかなか美味しいな、とか思っているうちに3杯とも飲み干してしまいます。もう少し飲めるな、ということで、

今度はここでしか飲めない蒸溜したてのものを含めて3杯を購入。これはこれでいい経験になりました。蒸留しただけだとまずい焼酎と大して味が違わないんですね。熟成が必要ということがよくわかります。

新大阪からアメリカ村

山崎を離れ、新大阪まで向かいます。なんばに行こうとすると乗換案内では大阪乗り換えではなく新大阪乗り換えを勧められるのですね。大阪、っていうか梅田乗り換えがむずかしいからかな?イマイチわかっていませんが

新大阪で乗り換えて、御堂筋線で心斎橋へ向かいます。目的は「シルバーボールプラネット」。

ピンボール専門のゲームセンターです。

ピンボールがいっぱいありますが、客はほとんどいません。オーナーの趣味なのかな、と思うくらいの品揃えと客入りのギャップです。

メンテナンスはほぼ完璧です。

自分がピンボールにハマるきっかけになった「BAT MAN」がありました。マルチボール条件が簡単なので、なんとなくうまくなった気分になれる台なんです。400円くらいかけてプレイして、3回くらいリプレイを取ったりします。

最近のピンボール台は完全にスコア部分がディスプレイになってるんだな、とか、スコアが一回りしてデノミされてるな、とか感動を覚えつつ、1時間ほど遊びつくします。

OCATから関空

この辺から関空に行くとなると、なんば駅から電車かな、とも思ったのですが、OCATが最寄りなんだとか。歩いてOCATに向かいます。道すがらはあまり気になりませんでしたが、OCATの内部はものすごくアジアっぽい雰囲気があってやっぱり大阪だなと思ったりもします。

関空には20時には到着。飛行機が24時過ぎなのでそこそこ早めの到着ですが、いちおうやることはそこそこあります。まずは無人チェックイン機でチェックイン。別送の荷物を登録する必要があるので送り伝票のチェックなどもありますが無事終了。案内の女性に「振替乗車の立替」について聞くと「研修中で詳しいことはよくわからない」とのこと。実は案内をしている女性はタイガーエア台湾から研修に来ていた人なのでした。まあ無事にカウンターのスタッフに話をつないでもらって、新幹線の領収書を出して、精算も終了です。

ここから2Fに戻って、KIX-ITMカードを受け取り。このカードを持っていると関西空港のラウンジが割引で使える、ということで事前に申し込みをしていたものでした。これを持ってラウンジに向かいます。シャワーを使いたい旨頼むと、「1時間以上先まで予約が入っている」と言われてしまいます。まあ1時間待ちでも使えないことはないのですが、さてどうしようか考えていると「次のお客さんが来るのが40分後だから、15分くらいで使ってもらえれば先に使ってもいい」と逆提案。10分時間制限のあるシャワーだけですから、2つ返事でオーケーしてシャワーを浴びます。実際10分少々でシャワーを上がり、

1時間ほど無料WiFiを使いつつ「のだめカンタービレ」の最終巻を堪能します。このラウンジ、そこそこ有名どころのコミックが揃っているちょっと高めの漫画喫茶、という趣です。

無人化ゲートを通って出国手続きが終わり、搭乗ゲートに到着すると、ちょうど「もののけ姫」が終わる頃でした。

充電ブースにコンセントを入れ、機器の充電をしつつ出発を待ちます。

コンピュータゲームじゃないゲームなんて呼ぶか問題、もしくはゲーマーなんでも遊びにつなげすぎ問題

その昔、コンピュータでゲームをやるなんてことは、特別なことでした。そもそもコンピュータなんてものが一般の人の眼に触れることがそんなになかったからです。ゲームと言えば、だいたいは木の板だとか、骨の切れ端だとか、金属のチップとかを使ってやるものでした。

ところが、ゲームを遊びたい人の遊びたい欲というのはとんでもないもので、そんな、コンピュータが一般の人の眼に触れることがなかった時代、いやそれよりも昔から、コンピュータでゲームをしたいという人々は存在しました。配線式で積分計算しかできなかった*1ENIACはともかく、戦後あちこちに作られたプログラム内蔵式の大きなコンピュータにはその歴史とほぼ同じくらい「コンピュータゲームの歴史」がついて回っています。

もちろん、その頃のゲームは今の視点で見れば「こんなこともできるよ」的なデモプログラムとあまり変わりませんでした。それがコンピュータの発達とアイデアの蓄積、そして一般家庭へのコンピュータの普及でそれなりに遊べるゲームになっていった歴史については調べても書ききれないくらいのものです。

テレビゲームとビデオゲーム

そんな、一般家庭にコンピュータが普及してきたあたり、早い話が1970年代以降のことですが、日本では「コンピュータゲーム」は「テレビゲーム」と呼ばれていました。テレビに映すからテレビゲーム、なのです。いっぽう欧米(というか米国)では「コンピュータゲーム」は「ビデオゲーム」の名で呼ばれていました。ホームビデオが普及する前からビデオゲームなのでもちろんビデオというのは「映像録画再生機」のことではない、というか、その機械のことを「ビデオ」と言う事自体が日本なりの略し方なのですが、つまりそれが「テレビゲーム」の方にも起こっていきます。

テレビゲームはテレビのあとに出来たものです。だから「テレビ」と略すわけにはいきません。結果、後半の「ゲーム」という言葉だけでテレビゲームを指し示すことが多くなっていきます。この結果、困りそうになることがおきました。ゲームのほうはゲームで、既に物があったのです。

でも、最初の頃はそれほど問題になりませんでした。テレビゲームはその頃モード切替があるくらいで、「数ある遊戯のひとつ」でしかなかったですから。そのうえ、その後どんどんテレビゲームが発達していくにつれて、「もとからあったゲーム」の方はだんだん廃れていったので、「テレビゲーム」が「ゲーム」を占領してもやっぱり困らなかったんです。

「もとからあったゲーム」が復活してきたこと。

もちろん、「もとからあったゲーム」が絶滅したわけではありません。囲碁や将棋、チェスといったゲームはそれぞれの名で生き残り続けてきました。そうでないゲームも、それなりにヒットしたゲームなら「人生ゲーム」のような名で、シリーズでたくさん作られるなら「パーティージョイ」とか「ポケッタブル」みたいな名前で認識されていきました*2。遊ぶ気のある人は一度買ったら同じゲームを遊び続けますから、最悪「例のアレ」ですら通じるわけですが、だんだん困った予感が顕現してきました。

「もとからあったゲーム」がだんだん発達してきたのです。それは、コンピュータゲームが発達する前後で発生していたRPGであり、ウォーシミュレーションであり、ドイツで日本の比でなく発達してきたあのへんのゲームです。これらは系譜的には「もとからあったゲーム」の発展形です。

この中で一番最初に問題になったのはRPGでしょう。日本で一般的にRPG知名度を高めたのは「ダンジョン&ドラゴンズ」ではなく「ドラゴンクエスト」です。RPGという名前が「コンピュータRPG」のみを指す名称として広まってしまいました。まあいろいろありましたが、既存のRPGについては「TTRPG」もしくは「TRPG」という名称で呼ぶのが現在は一般的になっています*3

そして、その少しあとから、「『ドイツから輸入されてきたあのへんのゲーム』をどう呼ぶか問題」が燻ってくるのです。

ドイツゲームとかヨーロピアンゲームとか

日本でも一応ボードゲームの火に薪をくべている人はいました。高橋章子と言えば今google検索しても「たんば」ばかりが出てきますが、「面白くないゲームは好きくない」とばかりにまあいろいろなゲームデザインをしていた人です。ただの双六に酒を一気飲みする指令ばかりを乗せた「乾杯倶楽部」なんてゲームもありました。アメリカンなゲームを輸入しているところは残っていて、ウノや水道管ゲームがそれなりに雑誌で紹介されたこともあります。糸井重里宮沢りえを誘ってモノポリーに夢中でした。そんななか「ドイツのゲームがちょっと雰囲気違うぞ」と言われだしたのが1990年代初頭で、この辺から「あのへんのゲームどう呼ぶの」問題が燃えだします。

ドイツゲーム」と呼ぶ人もいました。当時アメリカのものでないあのへんのゲームはだいたいドイツからもたらされたものだからです。でもゲームそのものはドイツ製でも、ゲームのルールを作ったアレックス・ランドルフがイタリア在住だったりして、なんでもかんでもドイツゲームと呼ぶのはどうかな、という感じになって、プレステ2にそのへんのゲームが逆導入されたときは「ヨーロピアンゲーム」なんて呼ばれたりしました。長いので「ユーロゲーム」が良いのでは、なんて言う人もいたような気がします。でも、日本はじめヨーロッパじゃない国でそういうゲームがどんどん作られてきた結果、この辺の呼び方は消滅した気がします。

ゲームボードを囲んで遊ぶゲームだから「ボードゲーム」でいいじゃない、という人はけっこう多くいました。こういう人たちへの反論となったのが「カードゲームはゲームボードを囲まないじゃないか」で、言いがかりに近いながらも説得力はけっこうあるのですが、「ボードゲーム」はだいたいカードを持って遊ぶので「ボードゲーム・カードゲーム」とするのも微妙でした。

テーブルゲーム」はどうか、という人もそこそこいます。こういうのは混ぜっ返す人が必ずいて、「ちゃぶ台で遊ぶ日本でテーブルゲームとは」とか、まあいろいろあるのですがいまいち普及していない気がします。

アナログゲーム」「非電源(系)ゲーム」はゲーム雑誌*4あたりから広まっていったような気がします。前者「アナログゲーム」は「デジタルゲーム」の反対語的な造語なわけですが、これには大きな反論がありました。最近も

アナログゲーム」という言葉は間違っているので使うのをやめませんか、という話です。

やめませんか「アナログゲーム」〜名不正則言不順、言不順則事不成〜

みたいな形で出てきています*5。どっちかと言うと自分はあんまりコンピュータに詳しくない人間が「僕はアナログ人間だからね」と言って逃げるのにムカつく質*6なので言ってることは理解できるのではありますが。

後者「非電源(系)ゲーム」もやっぱり、コンピュータが電源必須とするところからの反対語的な造語です。(系)がつくのは、この名前がついたころからいわゆるエレメカ系のゲームが存在していたところからの整合性のためなんだろうとは思います。今やゲームの判定にスマホがほぼ必須になっているゲームとか普通にありますし、何よりゴロが悪いのであんまり広まらないだろうなあと思います。

そういえば「マルチプレイゲーム」っていう言葉もありました。「マルチプレイ三昧」っていうボードゲーム紹介ムックもあったんですが、これはさっぱり流行らなかったと言うか、ボードゲームの中でも別の意味で「マルチ」っていう用語があるというか、そんな細かいこととは別にマルチ商法っぽい話が入ってきたので使いにくい言葉にはなりましたね。コンピュータゲームもスマホゲー一辺倒になったあたりでも複数人プレイのゲームが増えてきたり、ネットゲームも流行ったりして、ちょっと「コンピュータゲームは1人か2人でするもの」って定義が揺らいでいる面もあります。

逆にそのへんは同じくくりにいれていいの、というものも出てきました。「リアル謎解き」あたりはゲーマーでもハマっている人がたくさんいますが、あれゲームと言うよりはパズルとか言葉遊びですよね。あそこまで包摂する必要があるのかどうかはよくわかりません。

いずれそのうちいい言葉が出てきそうな気がしますが、そこまで争うのもゲーマーの楽しみなのかなと思います。結局ボードゲーマーってコンピュータゲームやらない人ってそんなにいないんですよね。全部融合してしまうかもしれないし。

*1:ちょっと言い過ぎ

*2:若干嘘です。おそらくあの時代にポケッタブルシリーズを「ポケッタブル」というシリーズだと思って認識していた人はいなかったと思います

*3:「まあいろいろありました」のところに、この辺あまり語りたくない面倒くささを汲み取っていただければ幸いです

*4:この場合のゲーム、とはコンピュータゲームのこと

*5:このエントリを書くきっかけになりました

*6:それはアナログじゃなくてアナクロだろ、とはあまり言いません

ボードゲーム会に来る困った人どうするか問題。

台湾旅行記もあと1日で終りだというのにこんな話書いてます。*1

発端はこのツイート

発達障害の方が最近たまにゲーム会に来るんですが、ゲームを(物理的にでなく内容を)壊してしまうことが多く、他の参加者に不快な思いをさせてしまうという問題が度々あり、頭を抱えてます。

http://twitter.com/coplegend/status/1019220826384527360

とりあえずツッコミどころがない訳ではありません。「どうやってそいつが発達障害だとわかったんだよ」というのが一番のツッコミどころとは思います。思いますがそこツッコんじゃだめです。おそらく発達障害かどうかはこの問題とほとんど関係がないからです。

「迷惑かけてるなら出禁でいいだろ」という方、それも違います。特に、こんなに短いツイートなのに「壊す」という言葉に反応して「モノ壊すんなら警察呼べよ」とばかりに勘違いしているかたがはてブにも2名ほどいらっしゃいました。しかもそこそこの古株なかたばかりだったので日本語読解能力の低下を憂うばかりです。話が逸れましたがこの問題単純な迷惑問題でもないのです。

ちなみに元ツイートは「あまりにも話が広がってしまった」という理由で削除されてしまっていますが、
https://togetter.com/li/1248206
とか、
https://archive.is/93Z6O
この辺で確かめることが可能です。
1ツイートだけでなく続きまで読むとけっこう悩んでいるなあというのがわかります。まあうかつに書かれた部分がありそうなのは否めないし、そうなるといち早く消したことはあまり責められません。

そもそも出禁になる迷惑行為とは何か。

迷惑行為と言ってもいろいろあります。あからさまなセクハラ(というか性犯罪に近いやつ)とか暴力行為、破壊行為はゲーム会でなくても排除の対象になると思います。昔書きましたが、他のゲーム会に誘うふりをしてネットワークビジネス勧誘してくるものとか、この辺はゲーム会特有の迷惑行為と言えるかもしれません。複数会議室のある公民館みたいなところがゲーム会の会場だった場合、盛り上がりすぎて奇声を発するのは他の団体への迷惑行為になりえますし、今後の活動への支障を考えて禁止せざるを得ないところかもしれません。風呂入ってないようで汗臭い、みたいなところも本人気がついているかわかりませんが迷惑行為に挙げているところがあるでしょうか。

今回の問題はそうではないのです。表向きには「ゲームに弱い」「ゲームをきちんと楽しんでいるように見えない」というものに過ぎないからです。これを判定するのがどれだけ面倒くさいか。

ゲームはそもそもどれだけ真面目にやるべきものなのか。

記憶に新しいところでは、サッカーワールドカップ予選のポーランド-日本戦。日本は1点差で負けていましたがそのままの得失点差を維持することで予選リーグ突破を果たしました。サッカー(Jリーグ)には「ベストメンバー規定」なる「その時のベストを尽くすこと」というルールが定められています。負けても予選リーグは突破するからと攻めないことについてはあちこちから異論が出ました。その異論の、否定的な部分をきちんと指摘できるようにしたことの一環が「ベストメンバー規定」であると理解しています。しかし、ベストメンバー規定そのものでも、ポーランド戦の是非でも、肯定的否定的両方の意見が出たことは紛れもない事実です。

まして、遊びで楽しんでいるボードゲームはどこまで真剣にやるべきものなのか。

そもそも、真面目なプレイとはどういうものなのか。

ボードゲームに向き不向きがあるのは、まあだいたいどの方でもご存知だとは思います。しかし、ある方がきちんとプレイしなかった場合、それはその人の能力が足りなかったからきちんとプレイしなかったのか、努力が足りないからプレイしなかったのか、それを見分けるのは困難です。
さらに、能力が足りない、にもいろいろあります。ちょうどその時だけコンディションが悪いからプレイが出来なかったのか、全くそういうプレイをするだけの気がないのか。ルールの理解も、始めたばかりだから理解できていないのか、理解できるだけの能力がないのかはそうそうわかりません。

これが将棋の奨励会なら比較的簡単です。1つのゲームに対して、ある一定以上の能力を持つものしか入会を認めないから、そのゲームの能力がそこそこある者が対局を見て見極めればいい。しかしボードゲーム会で1つのゲームしか行わないところは非常に稀です。

どこまでプレイ不向き者につきあう必要があるのか。

もしかして最近のボードゲーム愛好家には想像がつかない話かもしれませんが、たかだか10年前でもボードゲームのサークルというのは運営が大変なものでした。特に地方部では趣味として集めるだけでも大変だった。現在古参のボードゲームサークルをやっている方にはそのトラウマが残っている可能性があります。

自分がやりたくないゲームでも、まあ、ボードゲームなら付き合ってくれれば次は自分の好きなボードゲームになるかもしれない。多少マナーが悪くても、ゲームが好きで毎回通ってくれるなら貴重なメンバーだ。厳しすぎる規定で会を運営していたら人が来なくなるかもしれない。そもそも自分だってやりたくないゲームを真面目にやっているかはわからない。

こういう話が積み重なると、単にプレイが下手な人間を「下手だ」の一言で排除するのはどうしても躊躇するものです。

不可解なプレーを咎める方法は、ないわけではない。

賭けもせずにゲームをやる人間に対してギャンブルを好む人が言う否定について代表的なものが一つあります。

「金がかかってないと真面目にプレイしないじゃないか」

そうですね、冒頭で挙げられた「ゲームを(内容的に)壊す人間」は、それが故意か過失かを問わず、罰金を払わせることで負のインセンティブとすることが可能です。麻雀でも山を崩したり錯和のチョンボなら満貫逆払い、1000点100円の麻雀なら800円の罰金になります。でも、これギャンブルの話です。そもそもゲーム会に来ている人は、ギャンブルがしたくて集まっているわけではないのです。

それに、生活のためにギャンブルで稼いでいる人ならともかく、毎度毎度山崩してチョンボでハコ点で3000円もらって、楽に儲かるかもしれないですが楽しくないですよね。

楽しくやる、ことの難しさ

正直な話、ボードゲームなんて楽しんでなんぼなんです。おそらくバランスゲームで初手から変な置き方して崩す人はそれはそれで楽しいんでしょう。仮に発達障害でなくても、ボードゲームに飽きた小学生とかそういうプレイをやりがちです。問題はそういうプレイがその人以外には楽しくないことなんです。

究極的には「あなたとのプレイは楽しくないから私は遊びたくない」で済ませるしかないことなのかなと思います。出入り禁止にするかどうかはその次の話なのかなと。


なお、写真と本文に関係はありません。

紹介制では解決しない

紹介制にすればいい

kaos2009のコメント / はてなブックマーク

紹介制にするためには、紹介する側が正しい眼を持っている必要があります。将棋の奨励会だったらそれは期待できますが、一般のボードゲーム会でそれは期待できません。そもそも、そこがその地域唯一のボードゲーム会だった場合、相手がそれなりのボードゲーム能力を持ってるかどうか、判別する場所がありません。東京みたいにあちこちにボードゲーム会があって草場純さんが顔だしてるならともかく、地方では難しいと思います。

そもそも、紹介性のゲーム会は、「オープンゲーム会」って言わないので「オープンゲーム会」での解決法にはなりません。

理想論を言うのは簡単

理想論だけ言うなら皆で楽しく遊ぼうという気持ちとよりよく遊ぼうとする遊び心力で解決できたらいいのになと思う。どうやったらみんなで楽しめるか試行錯誤するのもゲームのうちでありゲームのポテンシャルだと思う

aminisiのコメント / はてなブックマーク

その「皆」に、「バランスゲームの駒を投げるように置くために序盤でゲームが崩壊する」ような、場を崩壊させる当事者は含まれていますか?含まれていないなら、ただの戯言ですし、含まれているなら、どうすれば彼がそれを理解するかを考えて披露してみてください。単に理想論的な原則を言うなら簡単です。おそらくTweet主もそこまでは理解しつつどうにもならなくなって冒頭のTweetをしたと私は考えています。

他のところでも「崩壊するところまで含めてゲームを楽しめ」とか書かれていた方がいらっしゃいました。バランスゲームの例でいうなら「これはバランスを取るゲームじゃなくてバランスを崩す遊びとして楽しめ」ということになるのでしょうか。さすがにそれではバランスゲームの根本が成り立っていません。さすがにそういう意味では話していないと思うのでそう思う方は楽しみ方を提案してみてはいかがでしょうか。

人は過去ログも本文も読まない

ゆるプレイ卓とガチプレイ卓を分ければいいんじゃない? やたら長考して進行を止める人よりはマシな気もする

makopanのコメント / はてなブックマーク

せっかく魚拓へのリンクを貼っていても、当該サークルが「小規模なので1〜2卓しか立たない小さいボードゲーム会」ということを理解出来ていない人がいるようです。

「あなたとのプレイは楽しくないから私は遊びたくない」なんで最終手段みたいに言われるのかが謎、むしろまずこれでフィルタすべきだ なんで趣味の集まりで手間も取ってるのに自分にとって不快なヤツに気を使う?

switch7のコメント / はてなブックマーク

同じ文章の直後に

出入り禁止にするかどうかはその次の話なのかなと。

と書いていますので、こちらとしては最終手段ではなく、最後から二番目の手段として提案しているのですが、それが読めないのはさすがにいかがなものかと思います。でもまあまずこれでフィルタすべき、ということについて、私と同意見のようなのでよかったです。

別にボードゲーム会は開催するのに免許が必要な事業ではない

これでいうところの排除される側になりたくないからボードゲームはハードル高いのよな.初心者歓迎をどこまで信じてよいのやら.

hagyouのコメント / はてなブックマーク

わかります。当該のボードゲーム会もそう思われたくなくて出禁にするか躊躇していたと思います。ちなみにボードゲームを遊ぶだけでなく、ボードゲーム会を開くのにも免許は不要です。自分で友達などから遊びたい人を集めてきてボードゲーム会を開くのもいいのかもしれません。そして自分が排除したくなるような人がやってきてどうすればいいか悩んでください。さあ一緒に悩みましょう。

*1:結局、適当に書いて7月17日付で投稿しちゃいました

あとは帰るだけ

最終日です。飛行機は12時までにはチェックインなので基本的にすることはあまりありません。お土産にパイナップルケーキを買うだけかな。

逆算すると、10時半頃には台北車站のバス乗り場から桃園空港行きのバスに乗ればいいし、そうなると10時頃にチェックアウト、ということでまずは朝ごはんです。

阜杭豆漿のしょっぱい豆乳。

親連れてますし、前回よりも出発が1時間早いですし、念のためということで6時にホテルを出発、地下鉄1駅分だけですが乗って阜杭豆漿に向かいます。並ぶ時には2時間並ぶとも言われる人気店ですが、今回はほとんど並びませんでした。メニューに悩む時間すらなかった。

鹹豆漿(しょっぱい豆乳)と

おにぎりと卵を挟んだ厚いパンを頼んで、行列込みで10分で会計が済みます。本当に早い。
そのままでも美味しいですが、ラー油を垂らすとまた味が変わります。

佳徳糕餅のパイナップルケーキ

ちょっと阜杭豆漿での滞在時間を増やしましたが、もともと7時半くらいまでかかるつもりがゆったりのんびりでも7時には食事が終わってしまいました。ここから佳徳糕餅に行ってパイナップルケーキを買うつもりだったのですが、あそこ8時オープンなんだよな、と思いつつバスに乗って向かいますと30分しないで到着してしまいます。7時半に行っても誰も並んでない。

微妙なので近くのセブンイレブンに行って品物をひやかします。ついでに悠遊カードのチャージもやってみます。100元とカードを渡して「Charge Please」で十分通じます。正式な英語じゃないとか知りません。結果通じればいいのです。これで、帰りの空港バスのチケットも2名分悠遊カードで買えますね。

とかなんとかやっている間に7時50分、佳徳糕餅に戻ってみますと3人ほど並んでいます。自分らもならんで8時を待ちますが、この日は開店前行列は10名くらいでした。混雑時は入場制限がかかるお店ですが開店同時なら十分はいれるようです。

ここのパイナップルケーキは個包装だし、そこそこ美味しいし、その割には日保ちもするのがいいところです(製造日から40日間)。自分は1箱、親はいろいろ味を取り混ぜたやつと普通のやつと2箱買ってたかな。パイナップルケーキは微熱山丘でも買っているので、これくらいあればお土産にはなんとかなるでしょう。

買い物が終わってバスに乗ってホテルに戻って9時。チェックアウト準備には十分な時間があります。
ちょっと外に出て昼飯代わりに老蔡水煎包で饅頭と豆乳を買ってきます。あと地下鉄の切符自販機で余ったコインを全部悠遊カードにチャージ。財布の中身を軽くします。

5日経ってやっとわかったこと:長時間歩くことより、直射日光より、階段の上り下りがつらい

さてチェックアウトですが、5日たってやっとわかったことがあります。うちの親はかなりの健脚ですが、やっぱり階段の上り下りはつらい。できるだけ避けたほうがよかった。実は台北車站周りにも新光三越向かいあたりに横断歩道はあったのですね。遠回りでもそちらを使うほうが楽だったと。それに気がついたのは空港バスに乗ってからでした。

まああとは飛行機に乗るだけ。

わんこきょうだい。

そして、夕方には日本に到着です。

暑い高雄を暑くなく巡る

朝食はサバヒー粥

台湾4日めは高雄に向かいます。が、その前に朝ごはんを。
宿から5分少々のところにお粥が有名なお店があるというので歩いて向かいます。

こちら。

これがそのおかゆ。上に骨を抜いた魚が入っていて旨いです。薄味だけどあんまり甘くないな。
親が「もっとパクチーが欲しい」というので「シャンツァイ・シャンツァイ」を連呼してパクチーを足してもらいます。確かにそういうのが合う味ではありました。

戻ってチェックアウトして歩いて5分、台鉄台南駅です。

窓付きっていうけど

意外と小さいですよね、窓。

悠遊カードで特急に乗ると座れない

台南から高雄には新幹線もありますが、台南の新幹線駅が台南市内中心部から離れていますので在来線(台鉄)で行こうと思いました。

なんと悠遊カードがあれば特急にも乗れるそうなんですよ。

というわけで乗り込んだのですが席がいっぱい。試しに着席してみたらやっぱり誰かが指定席取ってました。しょうがないのでトイレの前で立ち乗りです。年老いた親がきついかなと思ったら想像以上に元気でした。そういうものかね。

台南から1時間弱で新左営駅に着きます。ちなみに新左営駅は高鉄の左営駅、いわゆる高雄ターミナルステーションだったりします。
ここから台鉄左営駅を通るローカル線に乗り換えて観光地まで歩こうと思ったのですが特急の立ち乗りがきつかったのでタクシーで向かうことにします。行き先は言わずとしれた龍虎塔です。タクシーの運ちゃんには、ガイドブックの龍虎塔の写真見せたら一発で通りました。中国語できなくても、日本語が通じなくてもなんとかなる。

だいたい100元で現地に着きます。

午前中の龍虎塔は空いている


龍の喉から入って、虎の口から出てくると幸せになれるという伝説がまことしやかに語られている龍虎塔です。入り口には台湾のインターナショナルスクールっぽい子供たちで溢れかえっております。龍虎塔に入ると強制的に寄付させられてお土産の絵葉書をもらわされるという情報もあったような気がするのですが募金箱はあったものの絵葉書も強制徴収もなく龍の塔に着きます。螺旋階段をえっちらおっちら登って5階だか6階に着くとそこそこの眺めが楽しめます。

登って疲れたのもあってここで長々休みます。子供たちはさっさと追い越したのですが、30分近くなってやっと登ってきます。ずいぶんゆっくりなのは何があったのかな。ちなみに龍の塔はそこそこ混んでいますが虎の塔は誰も登っていません。どっちも足で登らないとなると後の塔は登る気なくしますものね。とは言え午前中なら龍の塔もほとんど人がいませんでした。

いいですね。

階段を降りて、虎側に行って、自分らも塔には登らずに戻ってきます。ついでに向かいの寺院へ。道教の寺院というのがよくわからないのですがなんかすごいねえ、とだけ行って出てきます。

休みを兼ねてタピオカミルクティーを1杯。台湾でしたいことリストをまた一つ埋めます。

近くに幅広麺が名物の店があるというので、歩いて早めの昼ごはんを食べに出かけます。
「野菜が食いたい」というのでセルフサービスの小皿コーナーに向かいます。いろいろあるなか、

セロリと茹でピーナツの小皿がうまそうなので1つ取ってきます。

結果的に幅広牛肉麺は薄味かつ甘めの味付けでした。小皿のほうはなかなか美味かったな。

店を出て、歩いて台鉄左営駅に向かいます。

なんかリニューアル工事してるっぽいひなびた駅。

20分ほど待って来た電車に

乗り込みまして1駅、

台鉄高雄駅から地下鉄に乗り換え、美麗島駅で一旦下車します。

この駅の内装はアジア1、世界でも2番めに美しいんだとか。
確かに写真写りはそこそこいいんですが、肉眼で見るとそれほどでも、ってところでした。
まあいいんです。ここで改札を出ず、地下鉄を乗り換えて海の方に向かいます。

マンゴーかき氷はやっぱりうまい

だいたいのところ、日陰かエアコンのあるところしか歩いていないのでそれほど暑くもないのですが、やっぱり暑い。かき氷が食べたいです。

そこでやってきたのが高雄婆婆氷。

マンゴーのかき氷が名物、ということで1つ頼んで2人でシェアします。
地下鉄駅まで戻って、今度は終着駅まで行きます

この地下鉄もう誰も乗ってない。

やっぱり微熱山丘は外せない


地下鉄の出口を出たところに旧高雄港駅があります。LRTの(現在のところの)ターミナルはこの駅の構内にあります。別に入る必要もないのですがせっかく無料で見られる施設なので覗いていきます。

古い資料など

あるものはそれなり。でも、鉄道の制服など記念写真を撮るためのグッズには事欠かない感じではありました。

で、LRT。昔は悠遊カードに対応していなかったようですが、今では対応しており、もちろん割引にもなります。スピードは遅いですが外の景色がなかなか興味深い。

2駅先で降りて、倉庫街を歩きます。昔は倉庫だったようですが、現在はサブカル的な芸術街にリノベーションしているようです。

それにしても暑い。

暑い中倉庫街の端まで歩いて、たどり着いたのが微熱山丘。
2日めの台北観光のときにでも寄ろうかと思っていたのですが、googleで調べると「いつもより混んでいる」と出たので高雄観光の際に寄ることにしたのでした。思ったより空いてる。

台北のお店と同じように、パイナップルケーキ1個とお茶を無料でもらって、すこし休憩します。いい感じに空調が効いてて快適。パイナップルケーキも爆買い(というほどではないけど)して、次の場所に向かおうと思ったら行列が出来ていました。団体さんが一度に押しかけたらしいです。

さて次は打狗英国領事館へ向かいます。

ライトレールを戻り方向に乗って、

終点まで戻って、さてバスに乗ろうかなと思ったところでタクシーの客引きが。
正直暑いのでバス探しは諦めてタクシーに乗ります。

英国領事館の入り口は2つあった

タクシーは特に渋滞に捕まることもなく、スムースに到着。100元くらいだったかな。気にするほどの金額でもなくタクシーを降ります。
後から気がついたのですが、この旧英国領事館、入り口が2つあります。1つは表口。入ってすぐに施設があって、裏山に登っていく階段があるタイプ。もう1つは裏口。階段を上りきると旧領事公邸にアクセスできるタイプです。地図を見せて行き先を提示したからか、他に理由があるのか、タクシーが着いたのは裏側でした。
まあ、結論から言うとこっちのほうが良かった。階段の出来が、裏口のほうがいいのです。

道教寺院の右隣に入り口はあります。障害者と付添い1名は無料。ただし有料入場者にはもらえる飲み物クーポン券ももらえません。

裏から入ったからか、展示は微妙でした。たぶん表から読んでいくとわかりやすいんだろうな。英国と台湾のお茶について書かれていたようですが正直涼みたい気持ちのほうが強かった。何にせよ椅子はないもののクーラーは効いているので存分に涼みます。

建物もまあよかったが一番良かったのは高いところから眺める景色。海は見ていて飽きないですね。
というか飽きないですね、って感じで時間が経ち過ぎたのでここでのアフタヌーンティーは中止。ちなみにバルコニーは西日がガンガン当たる場所なので実際にアフタヌーンティーを楽しみたい人は屋内で楽しんだほうがいいかもしれない。
階段を降りて領事館の方も見ます。こっちのほうが建物小さいな。あと謎の蝋人形が撮影スポット感を醸し出しています。

海岸の海鮮料理店へ

次はフェリーに乗って向こう岸へ行きたいんだけど、タクシーは来ないし、微妙にバスの本数も少ないんですよね。でも歩くには遠い。20分ほどバスを待ちます。待った上で乗るのが1駅分だけ。3分乗らずに降りて橋を渡った先がフェリー乗り場。水を自販機で買ってる間にフェリー行っちゃって、ここでも15分くらい待つことになります。あ、フェリーも悠遊カードで乗れますよ。

フェリーは15分ほどで対岸に到着。工事しているところをすり抜けて海鮮料理街へ、ここのどこかで夕飯を食べることを予告してから海岸に向かいます。
んー。海水浴場ってことになってるけど別に泳いでいる人はいないな、と思いながら海岸をしばし眺めて、海鮮料理店へ。
いちおう今回は「マテ貝が食べたい」というリクエストがあったので、マテ貝を探しますが、マテ貝って中国語で何ていうんだろう。とにもかくにも1軒目では見つかりません。

2軒めで

マテ貝を見つけて、ここでいいかということに。エビは展示してなかったのでメニューを見せてもらって塩炒めに、それからデンプンが食べたかったのでビーフンをお願いします。2人で3皿。これにセルフサービスで台湾ビールを持ってきて乾杯。午後5時台だと他に誰もいません。

エビの塩炒め、というのは実際にはニンニク炒めでした。むしろ歓迎。

マテ貝は普通だったかな。まあ、ビーフンも含めてちょうどいいくらいの量、海鮮にしてはお値段も手頃でした。

夜市にも寄らずに左営へ。

高雄観光は日帰り。翌日は午前中に桃園空港に向かわないと行けないので今日中に台北に戻りますよ。ということでフェリーにのり、地下鉄に乗って左営へ。親の歩きがやたら速いな、と思ったら、こちらの想定している1本前の新幹線に乗れる時間に左営に着いてしまいました。指定券を買う暇はないので自由席に乗ったら微妙に席が空いていません。親はれっきとした後期高齢者ですから、台湾では新幹線自由席にもある博愛座に座ることも考えたのですが、3列席のB,Cだけが空いているところがあったのでそこへ。でも、座って5分ほど経ったら、A席(窓側)の人が別のところに移動してしまいました。

まあいいか。ちなみにそこは博愛座の後ろで、

博愛座には普通の男性が座っていました。

2時間弱後、台北車站に到着。ホテルは目の前ですのですぐにチェックイン。と言いたいところですが降り口を間違えて大変な遠回りをしました。地下出入り口は難しいですね。