乗り継ぎで関空に向かおうとしたら、飛行機が欠航する。(0日め)

もう2ヶ月近く前の話になります。10月末の話です。

またタイに行こうと思って数ヶ月前にチケットを探しました。最近は最寄りの地方空港から台湾のLCCが就航しまして、LCC経由で乗り継ぐことも考えたのですが、台湾まではそこそこ安い割に乗り継いでタイに行こうとするとそこそこの金額になる。往復で8万円くらいになりまして、これだとちょっと微妙な金額です。成田が近い人たちがうらやましい。
代わりにレガシーキャリアを調べてみました。

過去に使えた「オープンジョー」という裏技。

数年前までは「オープンジョー」という方法で安く飛行機に乗る方法がありました。とはいえオープンジョーそのものは普通の経路指定方法にすぎません。別に羽田や成田から往復できる人には関係ないのですが、そこに行くまで新幹線に乗る必要のある地域に住んでいる人の場合、行きを羽田発、帰りを関空経由地元の空港に設定すると、帰りの国内線分の値段が浮いて羽田往復と同じ金額で乗れるのです。JALの場合、地方の国内線はあまり安い設定がないため、羽田や関空往復なら8万円なのに、地元から伊丹までの往復が12万円以上かかる、なんてこともありました。その12万円分の運賃が新幹線片道2万円弱になる、という意味で非常に安い金額になるのです。さらにこれは成田発着のLCCに新幹線で行くよりも安い金額でした。これに気がついた私はここ数年のタイ行きの便をだいたい羽田発バンコク バンコク関空→伊丹発地元、という形で予約して乗っていました。そのうち情報商材にしようかと思っていた裏ワザなのですがここに書いているのはこの裏ワザが使えなくなったからなのです、しかももっといい形になって。

JALの予約サイトが変わった。

現在、JALの航空券予約システムに変更がありました。現在は日本のどの空港からタイへの予約をしても、関空や羽田からとあまり変わらない金額で往復が予約できてしまうのです。今回羽田往復なら7万円弱だったかな。それが、地元の空港から関空経由で往復する場合も7万円ちょっとで往復できてしまいます。早めの予約が必要だったのですがそれはこれまでも同じことです。さらに、これまでためたマイレージをクーポン券に変えて2万円ほどの割引も手に入れました。タイへの無料航空券を貯めるほどには頻繁に往復していませんので少し損ですが、それでも5万円ほどで地元からバンコクに往復できてしまうのは非常にありがたいことです。

空港までのバスで欠航を知る

伊丹から関空まではそこそこの距離があり、乗り継ぎ時間もそれなりにかかります。一番乗り継ぎ時間の早い便ですとあまり割引もありません。むしろ乗り継ぎに時間のかかる早朝の便に乗って、関西観光を旅程に含めようと思いました。JALABCの空港直送便は空港宅急便より少々高めなうえに送付〆切が少々早めですが、カウンターでの荷物預けを省略できるサービスもあって今回の目的にはうってつけです。これまで買ったことのなかった地元最寄り駅から空港までの往復割引バス券も買って当日空港に向かいました。そして何気なくメールをチェックしたところ
「機材整備のため欠航」のメールが届いていたのです。

特殊な形態のキップのため対応ができない

とりあえず空港でカウンターに向かいます。後続の便も、隣の県の空港から伊丹に向かう便も全て満席、という話を聞いて、さてどうやって大阪に向かおうかと相談しますが、カウンターでは埒が明きません。このキップが伊丹往復ではなく、伊丹経由のもののため、カウンターでは対応できないというのです。しょうがないのでマイレージ所有者のダイヤル経由で相談しますと、「2万数千円までは建て替えるので新幹線で来い」とのこと。新幹線の最寄り駅までタクシーで行くことになります。こんな状況なのでタクシーは全くいませんが、5分程度待つことでなんとか1台。後ろに並んでいた人も振替乗車の人だったので相乗りで駅に向かうことになります。自分はもらえませんでしたが、その人はタクシーチケットもらってて、相乗りも違った意味で助かったりしました。

でも、新幹線はケータイが使えるからいいよね

空港最寄り駅の新幹線駅は速達タイプの新幹線が止まらないので東京に向かうには少し遅めです。ただ、道中ずっとケータイが使えるのはやはり飛行機にはない魅力。

ついでにストロングゼロも飲みつつ旅を楽しみます。

残念なのが、もともと予約していた「サントリー山崎蒸留所」の見学ツアー。ゆっくり新幹線で行くと間に合いません。しょうがないので断りの電話を入れます。その時ふと思って「最後の回にキャンセルは入っていませんか?」と聞くと「入れます」とのこと。2時間遅れでの到着ですがなんとか予約をずらすことが可能になりました。聞いて見るものですね。そしてさらに、東海道新幹線経由で山崎に行く一番はやい方法を検索してみます。もともとは新大阪までのきっぷを買っていたのですが、京都で新幹線を打ち切って在来線に乗り換えするほうが早く着くそうです。これでもう1つ目的が増えました。京都のラーメンです。

ラーメン食べて、山崎へ

行きつけのバーのマスターは京都出身で、朝ラーとして第一旭は褒められていました。そこのマスターは現在では大阪揚子江の麺を仕入れてラーメンを作っていますし、時間的には朝ラーでもないのですが、それはそれです。インバウンドで山ほど外人が歩いている京都の跨線橋をまたいで、第一旭です。
あまり混んでいない時間帯だったため、10分ほどで席につけ、

ラーメンを実食して、また京都駅に戻ります。大阪方面行きの各駅停車に乗って、

山崎駅です。

山崎蒸留所までは10分程度、

そこそこ風情のある道です。季節柄なのかなんなのかモヤもかかっていて雰囲気は抜群です。

ちなみに蒸溜所ツアー、というか展示見学は全般的に微妙。とは言え

資料的な価値がありそうなものが

いっぱい展示されていたり、

インスタ映えしそうな場所が

そこかしこにあるのは考えられています。

ウィスキーの試飲は有料です。1杯100円のものから、1杯数千円するものまで複数のボトルが用意されているわけで、それを考えれば有料のほうが気兼ねがないとも言えます。

まずは3杯で2000円弱のセット。頼むと下からライトを照らすステージを用意してくれます。観光客向けですね。

なかなか美味しいな、とか思っているうちに3杯とも飲み干してしまいます。もう少し飲めるな、ということで、

今度はここでしか飲めない蒸溜したてのものを含めて3杯を購入。これはこれでいい経験になりました。蒸留しただけだとまずい焼酎と大して味が違わないんですね。熟成が必要ということがよくわかります。

新大阪からアメリカ村

山崎を離れ、新大阪まで向かいます。なんばに行こうとすると乗換案内では大阪乗り換えではなく新大阪乗り換えを勧められるのですね。大阪、っていうか梅田乗り換えがむずかしいからかな?イマイチわかっていませんが

新大阪で乗り換えて、御堂筋線で心斎橋へ向かいます。目的は「シルバーボールプラネット」。

ピンボール専門のゲームセンターです。

ピンボールがいっぱいありますが、客はほとんどいません。オーナーの趣味なのかな、と思うくらいの品揃えと客入りのギャップです。

メンテナンスはほぼ完璧です。

自分がピンボールにハマるきっかけになった「BAT MAN」がありました。マルチボール条件が簡単なので、なんとなくうまくなった気分になれる台なんです。400円くらいかけてプレイして、3回くらいリプレイを取ったりします。

最近のピンボール台は完全にスコア部分がディスプレイになってるんだな、とか、スコアが一回りしてデノミされてるな、とか感動を覚えつつ、1時間ほど遊びつくします。

OCATから関空

この辺から関空に行くとなると、なんば駅から電車かな、とも思ったのですが、OCATが最寄りなんだとか。歩いてOCATに向かいます。道すがらはあまり気になりませんでしたが、OCATの内部はものすごくアジアっぽい雰囲気があってやっぱり大阪だなと思ったりもします。

関空には20時には到着。飛行機が24時過ぎなのでそこそこ早めの到着ですが、いちおうやることはそこそこあります。まずは無人チェックイン機でチェックイン。別送の荷物を登録する必要があるので送り伝票のチェックなどもありますが無事終了。案内の女性に「振替乗車の立替」について聞くと「研修中で詳しいことはよくわからない」とのこと。実は案内をしている女性はタイガーエア台湾から研修に来ていた人なのでした。まあ無事にカウンターのスタッフに話をつないでもらって、新幹線の領収書を出して、精算も終了です。

ここから2Fに戻って、KIX-ITMカードを受け取り。このカードを持っていると関西空港のラウンジが割引で使える、ということで事前に申し込みをしていたものでした。これを持ってラウンジに向かいます。シャワーを使いたい旨頼むと、「1時間以上先まで予約が入っている」と言われてしまいます。まあ1時間待ちでも使えないことはないのですが、さてどうしようか考えていると「次のお客さんが来るのが40分後だから、15分くらいで使ってもらえれば先に使ってもいい」と逆提案。10分時間制限のあるシャワーだけですから、2つ返事でオーケーしてシャワーを浴びます。実際10分少々でシャワーを上がり、

1時間ほど無料WiFiを使いつつ「のだめカンタービレ」の最終巻を堪能します。このラウンジ、そこそこ有名どころのコミックが揃っているちょっと高めの漫画喫茶、という趣です。

無人化ゲートを通って出国手続きが終わり、搭乗ゲートに到着すると、ちょうど「もののけ姫」が終わる頃でした。

充電ブースにコンセントを入れ、機器の充電をしつつ出発を待ちます。