朝から並ぶ牛肉湯と並ばない牛肉湯の店をハシゴして、並ぶことの価値を考える (3日め・その1)

せっかくだから行列の出来る店に並んでみるかね

1日めよりは長めに寝た気もしますが、それでも6時には目覚ましが鳴ります。ダラダラして7時頃ホテルを出ます。昨日のうちに「ホテルの自転車ならタダで貸すよ」って張り紙を見ましたしそっちのほうが安いのですが今回もT-Bikeを使うため最寄りのステーションへ


なんとなく地方都市って感じがする町並みです。


朝からそこそこ暑いんですが暑さが画面に写らないのはありがたいですね。

前日使っていたところとは別のところにあるT-Bike Stationです。

ここから5分ちょっと直進して南下したところにあるのが

「六千牛肉湯」という牛肉湯のお店。

4時だか5時から開いている店であり、席は満席の上さらに20人ほどが並んでいます。


雰囲気は「ガイドブックの写真に載る台南」って感じです。


食べ方の看板があります。「肉はあんまりたくさん外に出してると美味しくなくなるよ」って書いてあると思う。


肉のほかに、肺、心臓、レバーとか入りもあるらしい。「白飯」の中国語読みをいっぱい練習してブツブツ言ってたのですが、店員に「ご飯は?」って日本語で聞かれて練習が無意味となりました。ありがたい。


牛肉湯に白飯、ショウガ入りのソースはセルフサービスで前金払いでした。


スープもタレも微妙にボケっとした味ですが、これはこれで美味しい。


食べ終わり。ボケっとした味が苦手な方は奥の方の辛味ソースをつけるとピリッとします。おそらく茶色いのは胡椒ソースじゃないかなって気がする。

なお、並んで30分、座って10分ほど待つ超行列店(自分的に)でした。

もう一軒の牛肉湯の店にも行ってみる

牛肉湯そのものはおかわり自由ですし、ご飯も1杯10元とまあここで腹を満たしてもいいのですが、せっかくなのでもう一軒行ってみようと思い、もとのT-Bike Stationに戻ります。自転車そのものは片道5分程度ですがStationに置けなかったので放置時間も利用時間に含まれまして、合計で20元くらい。今回のT-Bike利用で一番高くなりました。


ライチー売り。買いたいのですが手元にはまだ生マンゴーが1個残っています。

ここを少し東に歩いたところにあるのが「永楽市場」。

そこの外郭部分にある「永楽牛肉湯」という店に行ってみようと思います。写真では手前から5番目の看板のところにあるお店です。

並ぶこともなく、カウンターに座って牛肉湯を注文。

さっきのところよりも20元ほど安いですね。ここも先払いのようですが、さすがに品物と引き換えではありました。

つけダレとショウガはここではセルフサービスではなく、一緒に出してくれます。

味はというと、六千牛肉湯とほとんど同じですね。正直一見の者には差がわかりませんでした。自転車使うほど遠くなくて、行列作るほど並んでなくて、大した差じゃないけど安くて、味もほとんど変わらない。一部の人が「なんであそこに並んでいるのかわからない」と言っているのかなんとなくわからないでもなくなりました。


Google評価はあんまり変わらないけど、評価者は10倍近く(8倍か)違いますね。

つづく

最後の二番館での映画鑑賞を終えて、夕飯を食べる (2日め・その5)

今回の旅の目的はほぼ終えてしまった

今回の旅行記については「最後の二番館」をしつこく連呼していたわけですが、いちおう「最後の」が付く理由はないわけではないのです。もちろん全美戯院が台湾に唯一残った映画館だ、という意味ではなく、今回見た「限時好友」を上映していたのがこの映画館だけだった、ということではあるのですが。

さて映画をのべ3本見たところで思ったのは「これならなにかおやつも持ち込めばよかったな」ではありました。全美戯院は持ち込みがかなりゆるくて、「仮面飯店」を見ている最中もおやつを取り出すためにビニールをがさこそやる音が響いたりしました。ケータイの着信音もありましたね。気になる人がいるのはわかるのですが、あのくらいゆるいほうがいいのでは、という気分になるところもありました。そのへんは金額と「入れ替え制じゃない」みたいな部分のかもすところなのかもしれません。

夕飯についてはあまり考えていませんでした。せっかくなので夜市にでも行こうかと思っていましたし、近くにあればタウナギの意麺も食べたくはあったのですが、見かけたのが「咖哩飯」ことカレーライスの店です。

日本統治時代に持ち込まれて台湾的発展をした由緒正しい台湾メシで、なんとなくこれをテイクアウトしました。店の人は「店内で食べるかい」って言われたしそのほうが写真映えすると思うんですけどね。

玉井や林百貨店で買ったお土産品もあるので、これを部屋に置くためにいちどホテルの部屋に帰ります。

カレーを食べて。

例によってT-Bikeで花園夜市に向かいます。

途中でアプリで調べると「花園夜市のT-Bike Stationは満車だよ」という情報が。悩ましいのですが途中の公園で停めて歩くことにします。夜になっても暑いです。自転車こぐと風で涼しいのになあ。

花園夜市へ

歩くこと5分ほどで花園夜市に到着します。

夜市。大したものがないとわかっていてもワクワクしますよね。

とりあえず飲み物を買おうと思ったのですが、パパイヤミルク屋さんは微妙に混んでいましたので後回しにします。

今回狙っているのは臭豆腐です。

ちょうど揚げる直前の現場に出くわしました。

これに付け合せのすっぱいキャベツなどを乗せて

一人前出来上がり。

今回撮った食べ物の写真の中でいちばん映えているような気がするのは気のせいでしょうか。


隣にはタイのクレープ風食べ物である「ロティ」の屋台があります。中国語も読めなくはないのですが、今の自分にはその下に書いてあるタイ文字のほうがよほど読みやすかったりもします。
ちなみにタイ料理屋台、この他にもソムタム屋台があったりしました。青パパイヤは日本より手に入れやすいでしょうから作りやすいでしょうね。

食べ終えてパパイヤミルク屋台に行くと、先ほどよりは空いていました。

パパイヤミルク(木瓜牛奶・むーぐおにょーない)を一つ頼みます。

コップいっぱいに作って、ビニールの蓋をして出てきます。60元。そういえばこのパパイヤミルクを飲むのにもストロー使いますね。台湾はそのうちプラスティックストロー廃止するそうですが、どんな風にこの辺対応するのか、気になりますね。

パパイヤミルクを飲みながら残りの屋台をひやかします。

カジキのさつま揚げ。


葱を入れた薄焼き的なお好み焼


地瓜とはさつまいものこと。さつまいもをフカフカもちもちに揚げたボール状の食べ物ですね。


たぶん非公認ですが、キティさんの仕事の選ばなさの一端ではあります。


新宿・横浜店という謎のたこ焼き店を見ながら夜市を後にします。

帰りの自転車確保のためにT-Bike Stationに行ってみると、自転車を停める場所は山ほどありました。一時間のうちに隙間が増えたのか、アプリの情報が更新されていなかったのかはわかりません。まあ自転車があるうちに帰ろうと思います。

ちなみに最寄りのStationの方に停めたときもBike Stationのカードの効きは微妙にダメで、それに悪戦苦闘しているときにホルダーに入れたスマホを回収するのを忘れました。一緒に停めた別の人に指摘されたので紛失は危うく避けられましたが、ホルダーやばいな。

今回泊まっているホテルの難点は、このBike Stationよりもコンビニが遠いことです。帰りにコンビニに寄ってから帰ります。

路地がいちいち美しいです。

今回唯一口にしたタピオカミルクティ。味はまあまあ。

クラシック台湾ビール。普通の台湾ビールより安いですが、この値段差だったら普通の台湾ビールのほうがいいかもしれないな。

つづく

最後の二番館に入って二本立て映画を3本見る (2日め・その4)

いよいよ今回のメインイベント

正午過ぎの台南は小雨でしたが、まあ傘をさすほどではありません。自転車をステーションに置いて映画館に着いたのは13時の10分前くらいでした。

全美戯院というのは台南の観光名所にもなっている、手描き看板が有名な映画館です。

地元にもつい最近まで手描き看板あったんですが、描いてた人がなくなってなくなりました。今日(6/27木曜日)が上映最終日なので、看板そのものは次に上映されるものに差し替わってますね。左は「シャザム!」「アリータ: バトルエンジェル」「キャプテン・マーベル」でしょうか。一番右がわからなかったので調べたのところ英題「Extreme Job」という韓国アクション映画のようです。

チケット売り場も由緒正しい感じで入れ替えなしの二本立てです。

もう1本の「仮面飯店」つうのがなんの映画かわからなかったんですが、見たいのは「限時好友」(FRIEND ZONE)です。入れ替えなしですから1名ぶんを示すように指1本立ててお金を出せばチケットは買えます。

それにしてもチケット売り場右上に書かれている「蜘蛛人」って「スパイダーマン」のことだと思うんですが、漢字で書かれるとなんだかアクション映画というより怪奇映画風味が増しますね。「バードマン」なら笑い飯のネタになりそうな気もしないでもないです。

チケットは1枚140元でした。大体500円ってところでしょうか。さすが二番館、安いです。

映画館は2スクリーンあって、B館は2階です。階段を登っていくと、雰囲気のある廊下に出ます。

左手にあるドアを開けると、そこが座席です。いい感じに急ですね。本当に、在りし日の盛岡東映を思い出させる映画館です。

スクリーンもでかいです。でかすぎてこれだけ横画面で撮ってしまいました。

観客もそこそこいる

平日の昼間ですからそれほど観客いないかな、と思っていたのですが、10分前の段階で10人くらいは座っていました。1人は明らかに持ち込みの弁当を食べています。ああここは持ち込み可なんだなと思って、自分も先ほど買ったちまきを食べることにします。米は餅米で、大きさを超えて食べでがありました。

自分が入ったあとも十数人の人が入ってきて、30人強で上映開始です。

一瞬Google翻訳を試してみて、諦める

ところで、最近Google翻訳はカメラ入力が出来ることをご存知ですよね。特に英語絡みの場合はリアルタイムで翻訳結果を上書きしてくれたりもします。予告編の最中にその機能を試してみました。やってる外見的にはグレーですが、記録不要で翻訳可能なため盗撮にはあたらないと判断しました。

結果的にはバッチリ中国語字幕を英語翻訳可能でしたが、実際には使えませんでした。字幕をきちんと範囲内に収めないと翻訳できない上に、そちらの結果を読もうとするとスクリーンを全く見られなくなるのですね。実際、3つか4つあった予告編の1つについては全く記憶に残っていませんでした。これじゃ映画を見てることにならない。万が一中国語字幕しかなくても気合いで読もうと決意します。

いよいよ本編開始。字幕は……

GDHに「gross domestic happiness」の英文字が付いた(私にとっては)おなじみロゴが流れて、本編開始です。ありがたかったのは中国語字幕の下に英語字幕も付いていたことでした。タイ映画を台湾で見るときには英語字幕付いてくる、ということだけははっきりしたことになります。これ事前に調べてもわからなかったので非常にありがたいことでした。そしてGoogle翻訳など使う必要ないこともわかります。

とはいえ、英語字幕もそうそう読みやすいものではありません。時々全く知らない単語が出てきたり、よくわからない熟語が出てきたりします。「period」*1とか「slut」*2とか「break up」*3とか、意外と大学入試にも出ない言葉で、こうやって英語字幕のついた映画を見まくって覚えた単語がいっぱい出てくるの見ると、「英語字幕を見ながら英語を覚えよう」ってやつがどこまで役に立つのかよくわかりません。ついでにいうとタイ映画は文化圏がハリウッドとは違いますので「monk」*4に始まる仏教用語も次々出てきたりします。まあ何もないよりはマシなのは事実です。

「FRIEND ZONE」はラブコメですが、主人公2人の関係が「友達以上恋人未満」っていう微妙な間柄ですので、基本的にはラブよりコメディのほうが多めです。特にこの類の映画では股間に肘鉄を食らわせるとか、酔ってしなだれかかった相手に酒をリバースするとか、ヒロインに野グソさせるとか下ネタも山ほどあります。そのいちいちで観客に笑い声が起きます。同じ映画ではないですが、タイでgdh映画を見たときとだいたい同じ反応です。なるほど、そのへんもタイ映画が台湾でも公開される理由なのかなと感じました。

また「FRIEND ZONE」はASEANを中心に中国を含めた世界をまたにかける映画でもあります。ヒロインが付き合っている相手が、「免税店のキャンペーンCMのための歌を作る」という理由で北は香港、東はフィリピン、南はマレーシア、インドネシア、西はミャンマー、さらにカンボジアベトナムラオスとレコーディングしているからです。台湾は舞台に入っていませんが、香港は山場の一つですからそこそこ中国語も聞こえてきます。主人公が中国語でお経を読んでいるところでは理由はわかりませんが笑いも起きていました。なるほどそういうものでもあるのだなという発見もありました。

あとは知らないうちに、タイでも英語が当たり前になっているなと感じました。「アイ・ファイン・サンキュー・ラブユー」という、gdhの前身であるGTHという映画会社が2014年に作った映画*5があるのです。
www.youtube.com
この映画は「英語が喋れないタイ人」と「タイ語が喋れない日本人」の国際恋愛の後始末をさせられる英語教師が主人公の映画なのですが、随所に「喋れないタイ人がしゃべる英語」のあるあるネタを放り込んで*6爆笑コメディにしていました。今回は「世界をまたにかける音楽プロデューサー」と「その音楽プロデューサーのマネージャー」と「国際線にも乗る男性キャビンアテンダント」というまあ英語が話せそうな組み合わせとはいえ、普通に英語を話しているのですから、5年でずいぶん変わったなという印象でした。あとついでに今回「タクシーつかまえて」が「Grab a taxi please」で済むという知識が増えました。
映画の内容ですが「友達以上恋人未満」のガールフレンドの恋人に浮気疑惑が発覚、という時点でラストは想像付くと思います。思いましたがgdhは過去に「真実の愛を見つけたと思ったけどそれは翌日まで続かなかった」みたいなラストにした映画もありますから油断なりません。なりませんが今回は想像の通りでした。それはそれで安心して見ていられるのがgdhですし、最近の大ヒット邦画みたいにネタバレを恐れて何も言えなくなってしまうこともないのはありがたいことです。

いつも目にしてはいたが気にしていなかった「仮面飯店」の正体は

NGシーンが挟まれたために途中で帰る人も少なく、終わりまで安心して「限時好友」は見られました。ここで一旦退場してあらためて2時間後にお金を払ってもいいのですが、どうせタダなら「仮面飯店」も見てもいいのかなと思わなくもありません。ここに座るまで映画情報だのチケット売り場だので何度も目にしていた「仮面飯店」ですがどこの映画かも知りません。台湾映画ならそれはそれでいい経験になるかな、わからなければわからないなりに昼寝タイムになるかな、などと思って席に戻り「仮面飯店」を検索して調べてみますと、wikipediaの以下の項目がヒットします。
zh.wikipedia.org
邦画じゃねーか!
言われてみれば「飯店」は「ホテル」のことでした。よくよく考えてみれば直訳の題名だったわけです。日本で公開されていたときには全く興味のない映画でしたが、せっかく出会ったのも何かの縁です。ここで見ていくことにしました。なお、客席は数人が帰り、十数人が増え、40人近くになっておりました。台南の二番館、人気あるな。

邦画には英語字幕は付かない

台湾で上映される映画は、中国語の映画でも字幕が付くというのが台湾あるあるなんだそうです。台湾は普段から中国語が3種類くらいあるので、字幕がないと困る人もいるのだとか。それが理由のようなのですが、まして邦画なら中国語字幕は付きますよね。

中国語についてはほとんど勉強していません。豆知識的にいくつか言葉を知っているだけですし、CMの悪影響で、私が数を数えれば「いー、りゃん、さん、すー、うー、ろん、ちゃ」になってしまいます。その程度の知識で見ていると、特にギャグを狙っているわけでもない字幕もたまに面白く映ります。

木村拓哉扮する新田刑事に、小日向文世扮する能勢刑事が「新田さん」と呼びかけると、字幕は「新田先生」になるのですね。確かにその訳し方で正しいはずなのですが、木村拓哉小日向文世より明らかに若いですからね、そこで先生、呼びされると吹き出してしまいそうになります。

あと、これは元からそうだったのか、映画館の環境なのかはわかりませんが、日本語のセリフ、小さいですね。台湾の人間は日本語のセリフを聞いてないのでそれほど困っていないのですが、中国語がよく読めない自分としては「俺達は意味のあるセリフを語っていない、雰囲気で喋っている」並みにBGMに紛れるセリフを語られると困ってしまいました。それこそ英語字幕があればよかった。

まあ逆にここに英語字幕がないことでわかったことがあります。タイ映画の英語字幕は台湾でつけたものじゃないってことです。タイ映画はタイで上映されるときにも英語字幕が付くことが多いのですが、その字幕入りフィルムに中国語字幕をつけたのが先だっての上映バージョンだってことですね。これはこのまま続けてほしいところです。

さてマスカレード・ホテルですが、先ほどの「FRIEND ZONE」に比べて明らかに下ネタは少なめでした。微妙な笑いがあるところはあって、髪型にクレーム付けた場所が従業員用理容室の前だったりとか。とはいえ何でそこで笑うのかはわからなかい部分も多かったのが若干気になりました。まあこちらの映画はミステリーであってコメディじゃないですから笑いは少なくてもしょうがないかもしれません。

あと木村拓哉といえば素人がいちばん欲しがる「ちょ、待てよ!」はありませんでした。似た言葉はありましたけどね。

2回めの「限時好友」は落ち着いて見られる

少しの休憩があって、2度めの「限時好友」です。だいたいの筋はわかりますので、今度は冒頭にヒロインと一緒に乗っている人がヒロインの父であることもわかって見ていられますし、その人が「チョンブリーに出張」しようとしていることも字幕から読み取れます。GDH(というかGTH)の過去映画に関する引用があったりもしますが残念ながら私その映画まだ見ていなかったりもします。調べないといけないなと思うことしきりです。主人公がフライトアテンダントであることもあって地名紹介はIATAの3レターコードを展開して出てきますが、他の地域は国名まで出てくるのに対しHKG(香港)だけは下に国名が出ないのはいろいろあるなと時節柄思ったりもしました。主人公とヒロインは10年近く付かず離れずの関係を続けているので高校時代から社会人まで同じ人が演じているのです。こういう場合「こいつに高校生役は無理があるだろ」ってツッコミがあってもいいのですが、タイだと女子高校生はなぜかポニーテールにするという傾向があるので、まあうまいこと記号化できるなと思ったりもしました。結婚式のシーンがたくさん出てくるのですが、主人公とヒロインの両親は双方とも離婚しているのですね。ラブコメでくっつくはなれる山ほど出すのは面白い視点だとも思いました。

GDHの映画の常としてタイアップが山ほどあるのですが、今回は常連のタイ生命保険はなし。常連のタイアップ先としてはHONDA。今回もデートでバイクの2人乗りシーンに登場。主人公がタイ航空のフライトアテンダント役だったことと世界をまたにかけることもあって、タイ国際航空の機体は山ほど登場します。サイアム商業銀行(SCB)は冒頭でロゴ出してましたが、それ以外にもQRコード決済のシーンで登場しました。食品会社のMaliは「Brother of the year」でも登場しており、その時は練乳チューブを直接食べるシーンで、今回は焼き鳥にチョコソースをかけて「フュージョン料理」とうそぶくシーンで登場。どちらも先方が望む食べ方ではないような気がしておおらかです。同じようにおおらかっだったのは飲料水のCRYSTAL。空港の所持品検査で持ち込めないペットボトルを捨てるふりをして拾い、ラベルを見せつつ一気飲みして改めて捨てるという鮮やかなシーンにゴミ捨て役のグランドホステスが「なにかタイアップCMみたいな光景だったわ」とぼやくというタイアップを見せるというもの。免税店のKING POWERは件の音楽プロデューサーが作っているCMのクライアントですからそのままCMとしても登場。スマホ会社のOPPOは特定できませんでしたが、おそらく登場人物の使っているスマホはほぼOPPOでしょう。唯一登場人物が全く使っているように見えないのにスポンサーロゴが出てきているのが動画配信のHOOQで、ここは日本未展開のLINE TVともども東南アジアでNetflix的動画配信の覇権を握ろうとしている巨頭ではありますがここが出てくるとなるとタイからDVDは出てこないかもしれません。Brother of the yearもタイ発でのDVDは出ませんでした。タイではDVDが違法コピー蔓延のせいか売れていないようですからこの傾向は続くのかも知れません。

つづく

*1:生理、月経

*2:ヤリマン

*3:恋人と別れる

*4:僧侶

*5:これもラブコメです

*6:日本のそれと大差ありませんのでだいたいわかります

最後の二番館に入る前にちょっとだけ台南市内を観光する (2日め・その3)

台南から玉井までは片道1時間半もあれば行き来出来る。

前のエントリにも書きましたが、Google mapで台南車站から玉井汽車站までのルートをバス利用で検索すると、片道3時間半近くのルートが表示されます。もしかすると、マンゴーの最盛期、かつ休日などで渋滞になっているときはそのくらいかかるのかもしれません。


実際最盛期には臨時の駐車場など作られるようでもありますし。

でも、今回朝イチともいい切れないくらいの時刻に台南を出たバスは1時間半で玉井に着きました。帰りのバスも同じくらいです。Googleが何を参考にしてバスの所要時間を計算しているのかは知りません*1が、直せるなら直してほしいところではあります。

ということで10時半ごろ玉井からバスに乗って、正午すぎに台南に戻ってきました。映画館の映画が始まるのは13時からなので、昼ごはんなど用意して映画館に向かおうと思います。

再發號肉粽と林百貨

まずはトイレです。台南汽車站の北站前には有料のトイレもあるのですが、建物の裏手には無料の公衆トイレもありました。無料ゆえ紙など準備されていませんが、コンビニでビール買うついでに紙も買ってトイレに入ります。ここから例のT-Bikeで南下します。

まず行ったのは再發號肉粽。

中華ちまきの専門店です。行きの飛行機の記事にあったちまき店とは違いますが、ここも有名店のようです。
特製ちまきはふつうのちまきの倍の大きさで値段も高めですが、1つを持ち帰りで注文します。

これはあとで食べるときに撮ったもの。豪華中華ちまきらしい具だくさんなボリュームたっぷりのちまきでした。


また南下して向かったのが林百貨。

戦前の日本統治時代にはその名前そのままのデパートとして運用され、

現在は台南のお土産店として観光名所になっているところです。


ここで買いたかったのが「台南名物の食べ物」を載せたトランプ。
5階建て(屋上まで含めると6階ある)のほとんどがセンスあるお土産品売り場なのですが、屋上の鳥居跡そばの林百貨店グッズ売り場にあると聞いていたのですが見つかりません。

一通り回っている間に刻限が迫っています。諦めかけて4Fのカフェに入った裏側に見つけました。

買って帰ってから開けてみると、トランプが3組入っています。

左が台南の甘味トランプ、右が台南の食べ物トランプ、真ん中が台南の建物トランプです。もともとバラ売りしていたものをセットにしたっぽくて、正直台南の建物トランプはあんまり興味がないのですが、バラで2つ買っても30元くらいしか違わないのでまとめて買っちゃいました。

カードはランクごとに13種類の食べ物が分類されていて、4つのスートでお勧めの店を4軒挙げているようです。肉粽もランク中にあったんですが、再發號肉粽は含まれてませんでした。台南の飲食店は奥が深い。

なんとか13時になる前に買い物が終えられたので、急いで映画館に向かうことにします。自転車をT-Bike Stationに停めても10分足らずで行けそうだな。

つづく

*1:参考にしたと表示している現地バス会社のサイトにはもう繋がりません

最後の二番館に向かう朝に玉井でマンゴーを食べまくる (2日め・その2)

映画は午後から

機内モードで運用すると、Wifiでつながっても時計の自動更新がされないのがスマホの残念なところです。まあしょうがないのでそこは手動で直したりします。睡眠時間は4時間。短いようですが機内でも車内でも少しずつ寝ていたのでそれほど寝不足感はありません。シャワー浴びたりダイソーで買った折りたたみ収納リュックを展開して街歩き準備したりして、ホテルを出たのは7時過ぎでした。まずは24時間営業の粥屋さんに行って朝ごはんを食べるとします。

歩いて数分もかからないところにある「悦津咸粥」です。

ここの写真には書かれていませんが「綜合鹹粥」(ぞんへーしぇんじょう)というのが奥の方のメニューで一番大きく書かれているのでそれを頼みます。歩道沿いの席に座って待っていたのですがちょうど7時台は掃除の時間だったようでホースで水を撒いていました。「濡れるから椅子の脚に足乗せときな」とばかりに隣の椅子を差し出されます。

相変わらず見栄えのしない食べ物ですが、必要なのは見栄えではなく味なわけで、

いろいろな具の入ったお粥はそれなりにボリューミーです。実際、揚げパン入れて85元ですからそれなりのボリュームはほしいところです。

食べたら東のT-Bike Stationに向かって歩きます。

この先の赤嵌楼そばのT-Bike Stationは昨夜来るときにチャリを止めた場所でもありました。

ここから台南駅前まで自転車で走ります。軽い上り坂ですが

辛いほどではありません。10分かからずに

台南駅まで到着します。

自転車料金は0元。ナビに使っていたスマホを一瞬回収し忘れましたが、置き引きに会うことなく回収できました。玉井まで行くバスは台南車站バス停の北站で待つことになります。

貼り付け時現在、このバス停は「閉鎖」とされていますがもちろんそんなことはありません。台湾でのGoogle Mapは時々こういうことがあります。
バスは15分から30分置きに出ているそうで、今回は7時半発っぽいバスに乗れました。

バスは市内から、だんだん郊外へと走っていきます。

ビンロウ売りの看板も。

途中で新化のバス停にも寄ります。

ここあたりからだんだん山道っぽくなっていきます。

沿道に白い袋を付けた樹が見えてきます。マンゴーの木です。

台南車站から1時間半ほどで玉井のバスターミナルに到着。これがGoogle Mapの経路案内だとなぜか3時間半かかる計算になっています。台湾のGoogle Mapにはありがちです。

とはいえ玉井は田舎町です。

バスターミナルから5分とあるかないうちにマンゴー市場に着いてしまいます。

マンゴー押しの壁画が描かれています。

あんまり人がいるようには見えませんが、それでもマンゴーはカゴいっぱいで売られています。

まあ、マンゴーは買っても日本に持ち帰れないので、かき氷でも食べようと思います。

ポートレートモードで背景をガッツリボケさせたマンゴーかき氷です。

さて、玉井の町はバスターミナルを中心として考えると、市場の反対側にありますので、そちらの方に戻ることにします。

バスターミナル前にあるマンゴー像。個人的には微妙な出来だと思います。


犬にマンゴーの壁画。


マンゴーゆるキャラの像

町がマンゴー推しで固められています。なにせ、

このレストランなんか、マンゴーかき氷に飽き足らずマンゴーカレーだのなんだのというマンゴー料理まで出しているらしいのです。"らしい"なのはまだ10時前でオープンしてないから。休日は混むのかなあと思ったりもします。
写真には撮りませんでしたが、周囲にはドライマンゴーの工場もあったりします。ドライマンゴーに関しては検疫関係なく持って帰れるのであとで買おうと思っています。


それにしても鄙びた町です。

で、2軒目のかき氷店が「有間氷舗」というかき氷店です。

豪華マンゴーかき氷である「芒果無雙」のSサイズを注文します。


マンゴー色の氷を削ってかき氷を作っています。

冷蔵庫の中にも

マンゴーがいっぱい。

Sサイズでもこの大きさです。

マンゴーそのものは甘いのですが、かき氷はそんなに甘くない風でした。そこはかけ放題の練乳で補完するスタイルのようです。

食べ終わって、ドライマンゴーを買いに店を探します。

このお店がいちはやく開いていたので買うことにします。


4つ買うと割引、8つ買うと1つおまけがもらえるようで、試食して「無糖」のマンゴーを4袋と「加糖」のマンゴーを4袋、これにおまけとして青マンゴー「情人果」の乾燥させたものを1つ買います。情人果は今回食べたどちらのマンゴーかき氷にも少しずつ入っていたのですね。ほどよい酸味でいい口直しになりました。

これだけ買ったので、さらに生マンゴーのおまけまでいただきました。これは日本に持ち帰れないので明日にでも食べようと思います。

つづく

最後の二番館に向かうために台南までバスで行く (1日め・その2~2日め・その1)

それでも日本人が増えていたような気がするLCC直行便

この便で台湾に行くのは2度めです。前回の台湾旅行については別のエントリに書きました。あんまり無茶な移動の出来ない人と一緒の旅行だったので新幹線フリーパスも買って往復新幹線で台湾南部まで行きましたが今回はなるたけ節約したいのでバスを利用するつもりです。そうなるとそこそこ時間もかかるので1泊目も台北には泊まらない予定です。

という話はともかくとしてまだ自分は地元の空港にいるのです。列が長いのでスマホをいじりつつLCC公式アプリをインストールとかして遊んでみたりします。調べてみたら既にオンラインチェックインの時間は終わっていました。そもそもここの空港は搭乗券を予めプリンタで印刷しておいて配る方式の搭乗受付してます。つまり仮にオンラインチェックインが出来て、荷物を預ける必要がなくてもこの列には並ばないといけないということです。オンラインチェックインの意味、ないですね。

それにしても、ツアーが浸透したからなのか、日本人が少し増えたような気がします。台湾の人とはパスポートの色が明らかに違うので区別できるのですが、それだけでなく日本語も少し響いているのですね。1年前とは少し変わったような気がします。

待ってる間に昼に買ってちびちび飲んでいたペットボトルの麦茶がなくなったので無造作に捨てたのですが、捨てた瞬間に後悔しました。この空港は制限エリアに給水器があるのです。ペットボトルは残しておくべきだった。しょうがないので水を買います。チェックインのときの長蛇の列は、こんどは手荷物検査の長蛇の列になっています。後から来たバスが接続している国内線は既に飛び立ちました。制限エリアの外でもう最後でいいや、ってことで「ゲゲゲの女房」の再放送見てましたが水も飲みきってしまいました。そんなこんなで手荷物検査をして制限エリアに入り、給水器で改めて水を注ぎます。ちなみに今回乗るLCCは飲食物機内持ち込みが禁止されていますので、汲んだ水はおおっぴらには飲めません。なんのために買ったペットボトルですかね。

機内での暇つぶし方法

LCCは機内上映もなければ機内食も事前予約が必要です。4時間ほどのフライト時間に何をするかというと、まずは昼寝でしょうか。宿には深夜着ですので寝られるうちに寝ておくほうがいいと思いました。

スマホ機内モード必須ですからあまり役に立ちません。でもSIMカードの入れ替えにはちょうどいい時間だろうなと思います。最近ガラケースマホに変えたのですが、国外で国内電話番号待受をするときにスマホで待受はなんか余計な通信を発生させそうでいやです。そんなわけでサイズ変換をかけてガラケーSIMカードを差し替え、スマホの方は事前に通販で買っておいたデータ専用台湾SIMを刺しておきます。もとからiPhone持ってたわけで現在はスマホ2台持ちなんですが、現地でSMSを使いたいのでそういうSIMを旅行会社経由で買ってあります。これは現地受け取りなのでとりあえず今のSIMを抜いてしまうことだけしておきます。

あとのひまつぶしは、こういうときのための3DSです。ケータイの使えないところでだけドラクエ11を進行させているので、未だにイカを倒してないくらいの進み方なんです。イカ、適当に戦うだけじゃ勝てないくらいの強さになってて、始めて武器とか防具の選定をやり直し、やっと海底まで進みました。

あとはアナログ。ここのLCC機内誌は就航地の観光案内になっていて、微妙に参考になります。台湾の粽特集があったので住所だけメモっておきました。

微妙に間違えた通信環境

そんなことをしているうちに台北というか桃園に到着します。滑走路に着いた瞬間くらいで電子機器使用可能になるので現地SIM入れたスマホ機内モードから開放しましたが、このときになって問題に気が付きました。

あ、このPixel3、SIMロック解除してなかったわ。

先月プラン改悪に備えて駆け込みで買ったPixel3ですから、まだSIMロック解除できる期間になってません。今年は100日くらい経ってから海外に行く予定を立てていたのでその時までには解除するつもりで、現在はDocomo縛りのままでした。しょうがないので一旦機内モードに戻してあとで考えることにします。

謎の手荷物検査

ボーディングブリッジを通過するとなにか謎のカードを配られます。動物検疫的なことが書かれていますがよくわからないカードでして、もらっていない人もいましたが結果的には超大事なカードでした。

帰ってきてから知ったのですが、現在台湾では豚コレラの防疫のため、入国の際にも手荷物検査が必須なのですね。
https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/62357.htmlwww.roc-taiwan.org
ただし、この検査が必須なのは、特定の地域からの入国者に限られています。日本はその対象外なので、日本から来た飛行機に乗っている人にはこの検査をパスできるカードを配っているんです。これを持っていない人はすごい混雑している手荷物検査レーンに並ぶ必要があって、実際並ばされている人もいました。
なんつうか最近道端での配布って罠がある場合が多くて拒否しがちなんですが、今回はもらって正解でした。

とりあえずの両替

夜の桃園空港は外貨両替が面倒くさくなります。あちこちにある銀行ブース、21時を少しすぎるとみんな閉まっちゃうんですよね。前回は税関の直後にある両替が並んでいたのでスルーしたら外貨キャッシングに頼らざるを得なくなりました。今回は「いつも歩いていく方向と反対側に24時間対応の両替ブースがある」ことを調べてきたので最悪そこで両替するつもりでしたが、制限エリア内、手荷物検査レーンの前にある両替ブースが誰も並んでいなかったんですね。

今回のレートは0.2805。30000円を両替して8385台湾元。微妙にレートがあってないのは30元の両替手数料を引かれているからです。1元3.57円。まあ3.5円で計算する感じでいってあまり問題はなさそうです。

SMSの使えるSIMの受け取り

Amazonで売ってるSIMカードにSMS受信のできるものが皆無、ということは初めて知りました。言われてみれば今までも使っていたのはタイの海外旅行用SIMとかでしたからね*1。今回はYouBikeとかT-Bikeとかを悠遊カードで使いたいので台湾国内SMSが必須です。直前になって調べたら前に台湾新幹線周遊券を買ったKKDAYという旅行ツアー会社がSIMカード売ってました。
www.kkday.com
日本を出る直前でも買えて、窓口は桃園なら24時間営業なので、SMSが必要な方はこっち買うといいみたいです。ちなみに台湾SIMカード、もう1社の取扱も同じKKDAYでやってるのですが、そちらの受け取りは24時間ではないみたいなので、深夜着の方はお気をつけください。

こちらはこちらでバウチャー受け取って、パスポートと一緒にもらったQRコードが確認できるくらいの大きさでスクショ撮ったのを見せたらほとんど無言で受け取り作業が完了しました。少し針金部分を伸ばしたゼムクリップもおいてあったので一瞬で入れ替えも完了するのですが、圏内になって実際に通信ができるまでには30分ほど時間がかかるようでした。

地下のセブンイレブンで悠遊カードにチャージ

前回小銭を突っ込んで帰った悠遊カード、今のうちにチャージしておこうと思います。チャージ内容に期限がないことを知ったので今回は多めに1000元を突っ込みます。1000元という大きめの金額だったので地下、バス乗り場への途中にあるセブンイレブンでチャージしましたが、よく調べたらバス乗り場のそばにチャージ機ありました。こっちのほうなら無言でチャージ出来たな。なお、チャージのさいは「チャージ」もしくは「トップアップ」と言って悠遊カードと現金を見せれば終わりです。コンビニでもそんなに喋ってないな。

統聯バス(Ubus)カウンターで台南行きの切符を買って、中壢服務區へ

桃園空港から台南まで行けるバスが統聯客運から出ているのは調査済みで、早速統聯客運のカウンターに行き「台南、1パーソン」の一言でチケットを買います。

このチケット、実は2枚綴りで、この面が途中のサービスエリアまで。もう1枚が、

サービスエリアから台南まで行けるチケットです。一つだけドキドキなのは、1枚めはともかく、2枚めには座席指定がされていないことです。どんな席が余っているんだろうか。

10分ほど待っているとバスがやってきます。

このバスに乗ったのは私以外は1人。同じ台南行きでしょうか。

バスは走ること20分弱で、中壢服務區というサービスエリアに着きます。

待ち時間は20分程度でしょうか。チケットを見せると「そこの待合室で待ちな」とばかりに係員に教えてもらえるのですが、自分はすることがあります。夕飯を食べるのです。

サービスエリアのコンビニで買った魯肉飯は恐ろしいほどインスタ映えしない

既に22時近く。サービスエリア併設の食堂は閉まっていますが、コンビニは開いています。ここで適当なコンビニ弁当を買いました。ついでに煮卵も一緒に買います。買った弁当は2度温めて、ダンボールを敷いて提供されました。台湾コンビニ袋ないですからね、熱い弁当を持たせないための工夫だと思います。

買った弁当がこちら

蓋をあけて、煮玉子も見切れさせたのがこちら。

驚くほど見栄えがよくありませんが、味に支障はありません。ついでにいうと時間もないのでチャッチャと食べてしまいます。

食べたらトイレに行って、待合室で台南行きのバスを待ちます。

南行きのバスにはカップル1組しか乗ってなかった

来たバスに乗り込んでびっくりしました。既に台北から乗ってきた客はカップル1組だけ、あとは全て空席です。

席選び放題です。とりあえずトイレ席一つ前の1人席に座りますが、席は選び放題なので各座席にUSBケーブルを接続して複数機器の充電タイムです。自分も充電タイム。なんとなく居眠りします。

途中でバスは1度、インターを降りて

バス停に止まります。
いまいちどこだかわかっていませんが、こういう景色、嫌いではありません。

台南のバス停から、T-Bikeに乗ってホテルへ

もういちどインターから高速に入って、降りて少しすると

台南のバスターミナルです。台南はまだ会社ごとのターミナルなので、待合室は緑色。

台湾来たなー、って感じの歩道を歩いていると、

タクシーの運ちゃんから「どこ行くんだ」って声かけられました。ホテル名を言うと「120元」って言われたんですがまあこの金額が適正なのかどうかはわかりません。なんとなく高そうな気もします。とはいえ断ってもう少しだけ歩きます。台南駅前のT-Bikeに乗るつもりだからです。

台湾は有名自転車メーカーのある地域でして、シェアバイクが発達しています。台北ほか数都市ではUBikeことYouBikeがサービスしていますが、ここ台北ではT-Bikeというサービスが。というところまでは事前に調べてアプリも入れておきました。バスに乗っている間にSMSが開通したので、これを使って持ってる悠遊カードをT-Bikeのアカウントに紐づけ。このためにSMSが必要だったのです。

T-Bikeを借りる操作には若干戸惑いましたが、無事レンタル完了。徒歩20分ほどかかるところ、深夜の誰も走っていない下り坂の道路を走って4分で最寄りのバイクステーションに到着。T-Bikeは30分以内の利用は無料ですから、無料でここまで来てしまいました。T-Bike便利すぎです。

あとは路地を歩いて

ホテルに到着です。

シャワー浴びて、時計は2時半。明日は7時までにはホテルを出ようと思っています。
そうそう、SIMロックのせいで持て余したSIMですが、手持ちのiPadに入れてPixel3はテザリング運用することにしました。持ってて良かった、iPad

つづく

*1:これはタイのSMSなら受信できて、タイのLINE登録とかはできた

最後の二番館に向かうために台湾に飛ぶ (1日め・その1)

そう、台湾です。

中国語はそんなにできないし、食べ物すごく美味いかと言われれば実はそれほどでもないような気もするし、微妙に台湾の歴史とか宗教とか知らないので歴史的建造物とか寺院とかの深いところまで知れないし、という状況ながら何度も行く羽目になってる台湾です。トランジットも多いので入国回数だけなら二桁超えてそうな気がする台湾です。最近地元の空港からLCC定期便が出ているけどこちらが暇なシーズンは向こうから山ほどスキーに来るので定期便のチケットが安くならない台湾です。やっとスキーがオフシーズンになったのに結局ツアーは大挙していて来ていてインバウンド後進県なのに大変なことになってるなと思っているそんな台湾なのです。でもオフシーズンだから少しはチケット安くなったのです。ふと思ってスキーシーズン真っ最中に見に行こうかと思っていた映画情報をふとYahoo台湾で調べてみたのです。そしたら

まだ上映してたんです。
さすがに台北ではもう上映している映画館はありません。桃園に1館、台中に1館、台南に2館。でも桃園なら位置的には台北みたいなもんじゃないですか。もしかしてまだ見られるのかこの映画。

よく調べてみると、Yahoo台湾の情報はけっこういい加減であることがわかりました。桃園の上映情報は更新間違いであってすでに上映おわってますし、台中の映画館と台南の映画館のうち1館は調べている週には上映終わっちゃう感じでした。でも台南の「全美戯院」ってところだけは6月最終週まで上映していることがわかったんです。それを調べている間にLCCのチケットも売れていってもとの値段より3000円くらい高くなっちゃいましたけど、それでも年度末のハイシーズンよりは3万円くらい安く行けそうな感じでした。月末仕事の予定を全部追いやって台湾行くぞ、という気持ちが勝ってLCCのチケットを買ったのが出発5日前です。帰りのチケットはそれで完売しちゃいました。

見たい映画とは

華題を「限時好友」というこの映画、もともと「FRIEND ZONE」という英題がついているタイ映画です。最近「バッド・ジーニアス」がそこそこ日本でもヒットしましたが、そこと同じGDHという会社が作っているラブコメディ(たぶん)。そこそこ面白いのでまあ前身のGTH含め、ここが作っている映画はだいたいハズレがないという信頼があります。
予告編はこちら。

FRIEND ZONE: Official International Trailer (2019) | GDH
なんとなく、「学生時代に『友達』認定されてしまった男性がそれでも好きな女性にアタックする映画」っぽい気がします。こういう筋ならまあ大体オチまで読めるのがGDH(GTH)映画なんですが、わかってても楽しいのがGDH(GTH)映画でもあります。

タイでここの映画が公開されるときは確実に英語字幕がつきます。DVDになるときにはだいたい英語字幕が消えてタイ語字幕(聴覚障害者向け)が付くのがここの良心。タイで英語字幕付きでみて筋を覚えて、DVDを海外通販で買って字幕をOCRで抜き出して頑張って泰日翻訳した字幕作って楽しむ、ということを始めてそんな映画がそろそろ10本を越えようとしています。できることなら英語字幕がついているうちに見ておきたい、と思いました。最近「タイ版のDVDではなく香港版のDVDを買えば英語字幕が付いてくる」という裏ワザを覚えましたが、ここでリリースされる英語字幕には「登場人物が英語で話しているときには字幕が付かない」という残念な点があることにも気が付きました。そう、これ聴覚障害者向け字幕じゃないのですね。

まあ、台湾の映画事情を現地在住者とかのブログで調べると「どんな映画にも中国語字幕はつく」のは台湾映画あるあるではあるらしいのですが、この映画に英語字幕がついているかは微妙にわかりません。でも、中国語バージョンの予告編を見ると

威視電影【限時好友】正式預告 (03.08 好友萬萬歲)
なんとなく字幕の意味がつかめそうな雰囲気はないわけではありません。英語字幕が付かないとしても、もうこれは頑張って見るしかないのです。

空港へ行く

在住県の空港は県庁所在地ではなく、その隣のとなりくらいにある市のハズレにありまして、県庁所在地からは連絡の高速バスが出ています。このバスが片道1400円。空港のある市の中心部から空港へ走っているバスが少し前に廃止されまして、その救済策として連絡の高速バスは空港最寄り駅に寄って鉄道利用者を拾うようになりました。最寄り駅といってもそこそこ離れていまして片道290円。ところが、その市とは空港を挟んで反対側にある県庁所在地の駅から空港最寄り駅までの鉄道も、だいたいの場合10分くらいの連絡時間で接続してしまっています。所要時間はほぼ同じで、運賃は

500円。乗り換えを厭わなければバスで来るよりずいぶん安く着いてしまうという裏ワザはあまり知られていません。たぶんプライベートで空港を利用する人は自家用車で直接乗り入れて無料の駐車場に入れちゃうから知ってても使わないだけかもしれませんが、今回は諸事情で自家用車が使えないので確実に接続できる行きだけでもこれ使って安く移動しようとします。

本当にこんな時間にこの駅に降りたの自分だけでした。

アジアの片田舎と同じような雰囲気でバスを待つことになりまして、さらに乗ったバスには2人しか乗っていませんでした。この飛行機大丈夫かな。

チェックインに1時間以上かかる。

と思ったのは杞憂でした。もうすでに数十人の人たちがオープンしていない国際線カウンターに並んでいます。さらに自分の後ろからは別の観光バスがやってきてさらに数十人並びました。これをいちいち受付するので全員が捌けるのに1時間以上かかっています。そのあいだに、別の国内線に接続する連絡バスがやってきてしまいました。「もしかしてこのバスで来ても間に合ったんじゃないか……」とはその時気がついた事実です。次回以降ここの国際線にバスで来るときは参考にしようと思います。

つづく