誰も立たない映画館に戦慄する (大阪経由でタイへ・1日目その4)

さて、見たい映画は今朝アプリの更新ついでに、少なくとも今日まではやってることを調べてあります。問題は今日が最後の可能性があることです。映画が公開されたのは先月下旬。いくら人気があってもまあ映画が公開されているのは1ヶ月くらい。さらにタイの映画館の封切りはたいてい木曜日です。そうすると明日には映画が終了しているかもしれません。

戻るバスに乗ろうとするが、間違える(3ヶ月ぶり3回目)

とりあえず、この近辺には映画館がないので、映画館のあるバンコク中心部に戻ることにします。

あの左側のバスが止まっているあたりにバス停があるはず

この辺はバスの折返し地点にあたるのか、Google Mapsの経路検索があまり役に立ちません。こういうときは別のアプリを使います。

ViaBus

ViaBus

  • Intouch Marsvongpragorn
  • Navigation
  • Free
apps.apple.com
play.google.com
バンコク市内のバスだけでなく、一部のソンテウまで現在の運行状況を教えてくれるアプリです。もちろん100%の信頼はありませんが、下手するとGoogle Mapsのナビよりも使えることも多いです。特に現在バス停前にいるときには非常に便利です。まあ、使い慣れていないというか、入れたのを忘れていることも多くて役に立たないこともあるのですが、それはたぶん自分のせい。

あ、バスですが、台湾でやらかした間違いを今回もやらかしました。番号1番違いに間違えて乗って、行き先を告げたら「そこにはいかないよ」と。降りてチェックし直してから番号間違いに気が付きました。まあ、そんなこんなのうちに逃したわけではないので比較的助かりましたが。

映画のシート購入にはちょっとした制限があった

今回の目的地となる映画館は、というかいつもこの映画館になりますが、セントラル・ワールドにある、SF Cinema Cityです。本当にいつもここで映画を見ることになってるな。セントラル・ワールドもでかいデパートですが*1、その向かいにあるBIG Cもここらの建物としてはそこそこデカい建物です。ここで水を補給しつつ*2、映画のシートを予約購入します。

いちおう映画館は全席指定です。それでもって、比較的後方の席は少し高めです。まあ30バーツくらいしか変わりませんが。もちろんそこまでランクの変わる席でもないので、そこに隣接する一番近い安い席を選びたいと思います。今回は購入が1時間ほど前だったこともあって、既に購入者がいました。1人だけ。彼(女)の隣接席をわざわざ取るのもどうかと思ったので、1席空けて購入しようとします。ところがここでエラー。なんと、ここのアプリでは、座席購入で1席だけ空ける買い方を出来なくしているようです。封切り直後の映画だったら事情もわかりますけどね。1席だけ空いててもそこ買おうとするグループはいないでしょうし。でもこれもしかしたら今日が最後の上映かもの映画なのになあ。まあしょうがないです。とりあえず隣接して購入して、他に客がいなければ上映開始後にズレることになります。たぶんこういう客間のこだわり、タイ人にもあるんだろうからこういう制限つけてるんだと思いますけどね。

暇つぶしのついでにAIS絡みのアレコレを片付ける。

同行者が座って休みたいというので、これまで行ったことのないスタバに行ってみます。いや、スタバ高いですね。まあそんなもんだと思って適当に頼んで休みます。せっかくなので、Youtubeで予告編など見せます。こちら。


www.youtube.com

こちらもこれ以上の情報は全く持っていません。なんとなく映画撮影に関わる青春映画かな、とは思いますが「親友じゃない」というタイトルが若干の不安を感じさせます。ホラーじゃなきゃいいな。

そんなこんなで携帯だのタブレットをいじっていた時に、携帯絡みですることが残っていたことに気が付きます。そうです、空港で断られたアレです。

AISのショップはここにもありました。上映まであと40分ほどあるので、せっかくだからここで頼んでみましょう。同行者といったん分かれて、AISショップに向かいます。

「このクーポン使いたいんだけど、どの窓口に行けばいい?」英語で尋ねると、帰ってくる返事は一択です「英語のお客様」。
ま、そういうものかもな、と思ってそちらに行って同じことを聞きます。なんだかんだで係の人はさらにあちこちに問い合わせます。およそ10分かかりましたが、分かった結論は「このクーポンはK Bankのものですので、K Bankの窓口で出してみてください」でした。まあ、K Bankの窓口もたぶんこの建物の中にあると思いますが、流石に時間がないのと、もう1つやっておきたいことがあるので、それを頼みます。

「これとは別のeSIMが海外でSMSを受信できるようにしてください」

今回、メインで使っているスマホにはAISのsim2FlyのeSIMを契約していました。これを期限延長するかどうかは決めていませんが、延長するなら日本で延長できるようにしておいたほうがいいでしょう。こちらの設定は慣れたもので、数分で終わります。

映画館へ

思ったよりも時間がかかってしまいましたが、映画館に向かいます。チケットは予約購入しているので、チケットブースの無人販売機で、アプリのQRコードを読み込ませれればチケットが出てきます。

映画館は2段がまえで出来ていて、チケットもぎりの手前には今後上映予定の映画のポスターがあります。
こんなのとか、

こんなの。

もちろん、今回見る映画はどちらでもありません。先程予告編を貼りましたが、

(NOT) FRIENDS

こちらです。

しかしまあ、上映開始時間はわからないものです。14時開始だと思ったらそれは入場開始でしかありませんでした。予告編が始まったのはそれから5分ほど後、さらに10分ほど予告編だのCMだのが続きます。客席に誰もいないのは別に上映期間終了直前だからというわけでもなかったようです。

予告編がだいたい終わると、国王賛歌が流れます。
www.youtube.com
冒頭にあるように、これが流れるときには席を立つ必要があります。これはタイ人だけでなく、外国人も同様です。

ところが、隣に座っていたタイ人女性が全く立つ気配がない。さらに、賛歌が流れ終わった後、タイミングを図ったように5人ほどの男性学生グループが入場してきました。これもこの歌を聞く気がなかったんじゃないかな。

以前に映画を見た際にはまずありえない光景でした。なぜそうなったのかはわかりませんが、いろいろ変わるものだなあと思わずにはいられません。

映画本編はそれはそれで面白かった。

ストーリーについてはそれほど細かくは書きません。ただ、予告編でも冒頭で轢かれて死んだ男子高校生が軸となってストーリーは進んでいきます。彼とあまり深く付き合いすることに至らなかった転校生が、死んだ彼の遺作を偶然手に入れたことで、大学に推薦入学できるための課題「短編映画を作って提出する」のきっかけをつかみます。その映画づくりと原作となる遺作を巡って、死んだ彼の周囲にいた友達たちが動き出します。

この映画にはキーワードが2つあります。1つはそれほどでもないコメント「ある科学者の研究によると、人が友達に出来る人数は150人が限界らしい。150人を越えると一番疎遠な友達から忘れていく」。もう1つはもう少し深く「友達のことを親友と呼ぶようになるにはどうすればいいか。僕は、自分の秘密を最初に話した相手が親友だと思う」、というものです。

個人的には、展開が衝撃的な割には*3、ラストが若干弱いかなと思いましたが、これは見ておくべきかなと思います。あとで調べたら、興行収入はあんまりよくなかったみたいですが、たぶんこのレベルが作れていれば今後もgdhには期待可能かなと思います。

映画の後には、今度こそチェックイン、そして夜景だの夕食だのに向かいますよ。

*1:もっとでかいショッピングモールは郊外にあるけど

*2:諸般の事情で1日3リットル水を飲む必要があります

*3:詳細は省略します