映画「MAY WHO?」とそのコミカライズと、その和訳


前のエントリで旅行に行ってきたことは書いたが、その時にちょうど公開中だったので見てきた映画がある。
英名「MAY WHO?」、現代を「เมย์ไหนไฟแรงเฟร่อ」(メイナイ・ファイレンフロー)と言う。メイナイは人の名前。ファイレンフローは何なんだろうな、ファイレンは「電気」とか「電力」みたいな意味だと思うんだけど、フローがわからない。เฟร่อで検索してもこの映画関連の情報しか集まらないし、もしかすると「flow」のタイ語的表記かもしれない。「電気が流れる(湧き出る)メイナイ」だと映画の内容そのままだから。

タイ語がギリギリ読めるレベルの自分でも、タイの映画は見やすい。基本的に筋がわかりやすいし、さらに映画館で見る場合には英語字幕がつくから、ってことは前にも書いたような気がする。おまけに(相対的に)安い。近頃だと随分高くなったような話も聞くし、円安のせいでかなり割安感も薄れたけど、それでも非会員でも200バーツで1本見られるのは日本よりは安いし、そもそもタイ映画のほとんどは日本では映画祭くらいでしか見られないから貴重な体験でもある。

昔はホテルのロビーにある英字新聞を首っ引きで眺めて上映館を探したが、今はサイトやアプリで上映館検索も可能。アプリは英語検索も可能*1。チケットもオンライン予約可能だったり、自動販売機で買えたり。

映画の内容は、学園モノのコメディー。

主人公の少年が、タイトルにもなっている少女「メイ」に会って、偶然その秘密を知ってしまったことから起こるラブコメ。あとはストーリー的にありそうなことがほぼ全て起こって、ストーリー的にそう収まるよね、という結末になる。主人公の少年「ポン」はマンガ好き、特にマンガを描くのが好き、ということで、要所要所にBOYS BE...みたいなアニメーションが入る。これがトゥーンレンダリングによる2次元っぽいアニメーションで、なかなか出来がいい。

こんな感じで、そこだけ使ったアニメーションバージョンの予告編もある。さらに、そのアニメーションデータを流用した主題歌PVを見ると、

学校が「タイ・日本学校」という設定もあって、チップチューンっぽい伴奏でところどころに日本語が混じっている、アニメっぽい曲になっていたりする。
先生役でちょっとだけあの人がカメオ出演していたり、見どころは多い。

そして、コミカライズ


映画そのものはまだDVD化されてない。たぶん来年の1月とか2月に現地で発売されるんじゃないかな、ということで、関連グッズの一環でコミカライズを買ってきた。もう1冊下にあるやつも、この少し前に上映していた別の映画のコミカライズらしいがそれは別の話。

コミカライズだけど、映画の宣伝の一環として封切りの少し前から発売しているらしいので、映画本編の内容は書かれていない。今回の場合は、前日譚みたいなことが書かれている。さらに一部はオンラインコミックサイトで(無登録でも)無料で読める

読めると言っても、サイトのナビゲーションも、マンガ本編も全部タイ語。映画よりは敷居が高い。が、たぶん日本のマンガとほぼ同じ文法で書かれているのでだいたいのストーリーは追えるはず。

さらに、その和訳。

でもまあ、これ↓とか、なんとか読んでみたいよね。



なので、なんとか訳して、Gimpでセリフを置き換えてみた。


もしかすると、とんでもない誤訳が入っているかもしれない、そもそも直訳でもないし。それでも、コミック用フォントで置き換えてみると、なんとなくそれっぽいものが出来上がるのは素敵でもある。
まあなんていうか、主人公のポンじゃないけど、ミンちゃんマジカワイイよな。

*1:ただし、この映画に関しては、館によって「MAY WHO」だったり「MAY NAI」だったりでちょっと苦労した