地上デジタル8割普及、ですか。

ITMediaの記事より。

写真見る限りはCATVでのパススルー受信が結構な割合で存在していて、まあその点についてはリアルな予測に見えなくもないのだけど、でも本当に8割も普及するのかねえと。

単純に受信可能エリアは8割くらいは行くでしょう。人口カバレッジでいけばCATVとあわせてほぼ10割と言っていい位はいくはず。だから、「デジタルテレビを購入しない人がいる」が主要因、というのもわかる。でもどうだろう。テレビ買わない人が2割ねえ。けっこう楽観的な予測のような気がする。まあ、こちらの「気がする」には根拠がないけど。

そんなわけでslashdotの該当記事のほうにいろいろ書いた。新RMP方式のあたりも含めて。

slashdotはだんだん煽りが増えてきたなあ。事実誤認による理論展開もけっこうあったりしてなんだか。

別のところでも書いたけれど、新RMP方式そのものは個別認証からメーカー別認証になる。*1個別認証のための情報管理コストがB-CASの値段を上げてる主要因のひとつ*2で、かつB-CAS利用料は機器の普及に伴い上がる構造になってるのでそれを避けたい人たちが考え出したもの。本当に買い切りが好きな人たちが多い。

NHK地上波がスクランブル化するとすると、個別認証でなければ意味がない。となると、NHK地上波がスクランブル化した暁には新RMP方式受信機は「NHK受信のできない受信機」となる。これがうれしい人もいればうれしくない人もいるだろう。ていうか実際のところ緊急災害時にもNHKが見られない受信機って売れるのかなあ。え?緊急時はノンスクランブル化?まあそういう話もあるかもね。ていうか自分は緊急災害時にきちんとNHKが動くことに期待して受信料払っているので、緊急時にノンスクランブル化が約束されるんだったらむしろ受信料は払わないことにしたいよ。おっと話題がそれた。

ところで、B-CASカードが入った地上デジタルのみの受信機を作ったとして、三波受信機の値段とどれだけ違うのかしら。違うのは検波部分だけだよなあ。昔任天堂が作ったテレビゲーム機が、切り替えスイッチが違う以外は中身同じ、みたいな話があったけど、それと同じことになってコスト的には同じなんではないかねえ。

*1:正確には機種ごとに認定が入るんだったかな。ちょっと忘れた

*2:天下りがどうとかそういうのは知らない。