いろいろなものの値段に思いをはせる(3日め・その1)

ともかくとしてチェンカーンの朝です。
f:id:shidho:20181029060111j:plain
朝からプートックの夜明けを見るためにバイクを取りに行きます。

本館の方に行きますと、朝の6時ということもあってか誰もいません。「明日は朝から借りるよ」と言ってたのになと思いながらうろうろしていると、宿のおばさんが起きてきます。そしてここでまたトラブル発生。
バイクを借りることには了解を得られたものの、ここでまた400バーツを請求されたのです。「2日で400バーツって言ってたじゃん」と思ったものの、ここで揉めてプートックの夜明けに間に合わないのもこまるので渋々払います。いや、2日で相場より多めに払ったのは300バーツ、日本円にして1000円くらいなのですが、こういうの印象として微妙だよなと思います。もともとバイクの鍵を返さなければこういうことにはならなかった可能性も大いにあって、いろいろ今後のこととして勉強になることしきりでもあります。

気を取り直してプートックです。燃料計見たら案の定昨日の残りは抜かれていたのでガソリンスタンドに寄って50バーツ払って給油します。そこから少し戻る感じで
f:id:shidho:20181029062352j:plain
横道に入って10分。
f:id:shidho:20181029062800j:plain
プートックの登り口は昨日のひなびた感じがウソのように混んでいます。
昨日は無料で停めさせてもらったバイクも有料で停めることになっており、これが20だか50バーツだか。代わりにソンテウはチャーターではなくピストン輸送になっており、往復で25バーツと半額になっております。
f:id:shidho:20181029063215j:plain
昨日ナイトマーケットに来た人がみんな来たんじゃないかと思うほど混雑しております。
f:id:shidho:20181029063658j:plain
山の頂上です。
f:id:shidho:20181029064040j:plain
昨日はどっちに向けても誰もいなかった寂れた展望台然とした場所でしたが、ここまで人が集まると人気があるな、って感じに見えます。あちこちに用意されていたインスタ向け施設にも人が群がってます。日本もインバウンド向けにこういうのいっぱい作っておくとタイ人は喜んで写真撮ってくれると思いますよ。

自分も全然使わない自撮り棒使って写真撮ってみますが、なかなか難しい。特に笑顔が作りにくいですね。自撮りで一番かわいい方向を知ってる人たちはやっぱりなれてるんだなあと思ったりもします。
f:id:shidho:20181029063724j:plain
それはさておき。プートックの眺望の名物は「雲海」です。
f:id:shidho:20181029063831j:plain
下の方で霧というかもやがかかっていたのは、上から見ると雲に見えるんですね。これは一見の価値ありというのは本当だな、と思います。

帰りのソンテウに乗って、登り口まで戻ってきます。食堂があったので
f:id:shidho:20181029071718j:plain
「目玉焼き」と
f:id:shidho:20181029071500j:plain
「魚のおかゆ」を頼みます。特にアルミの皿で焼いて出す目玉焼き「カイガタ」は東北タイの名物です。

まあ普通に美味しい。
でもって会計ですが、2つで200バーツを越えます。完全に観光地価格だなと思います。市内で食べても1皿100バーツ弱はすると思うのでバカ高、というものではないのですがそういうものかなとも思います。

ガソリンは使い切りたいですが特に行くところもないので市内をバイクで走り回ったりして、8時過ぎにはバイクを返します。

ルーイへソンテウで移動

前回来たときにはバスでルーイに帰りましたが、今回はソンテウで帰りたいと思います。出来れば時刻表を手に入れたい。時刻表を手に入れるなら始発駅です。ということで病院まで歩きます。
f:id:shidho:20181029090500j:plain
それっぽい東屋があったので「ここがルーイへのソンテウの駅か」と近くにいる人に聞いたらどうもそのようです。残念ながら時刻表は手に入りそうにありません。
f:id:shidho:20181029090748j:plain
10分ほどしてやってきて乗り込んだソンテウは国道を避けて市場のそばを走り、例のバスステーションでも停まってルーイに走り続けます。約1時間半。ついたルーイのターミナルは前回と違い、地方ソンテウとバスが混在するターミナルになっておりました。
f:id:shidho:20181029103945j:plain
これがウドンタニ行きの時刻表
f:id:shidho:20181029104139j:plain
これがチェンカーン行きのソンテウ時刻表。終バス本当に14時台かわからない、つうか学校もあるのにそんなに早くないと思いますけどね。
f:id:shidho:20181029104409j:plain
ついでにコンケン行きの時刻表も上げときます。
f:id:shidho:20181029104631j:plain
それはそうと、ウドンタニ行きのバスに乗り換えます。

ウドンタニで市内に入るのに失敗する。

f:id:shidho:20181029104918j:plain
ここからウドンタニへは、さらに3時間ほどかかります。2時間ほどかけてノンブアへ。ここで昼飯を売る売り子が入ってきたので焼き卵を買います。
f:id:shidho:20181029132318j:plain
焼き卵というけど、
f:id:shidho:20181029132952j:plain
どっちかというと茶碗蒸しに近い味がします。そこから1時間、ウドンタニのバスターミナル2が終点です。
近くにあるソンテウに「市内のバスステーションに行きたい」というと「遠回りするよ」というので「それでもいい」と言って乗り込みます。実際、このソンテウは市内北部のほうに寄ってから市内中心部を通るはずなのです。
f:id:shidho:20181029145652j:plain
しかし、一旦市内に入ったソンテウはバスステーションに近づかず、だんだん郊外へと走っていきます。あー乗り過ごしたな、これどこでリカバリーかければいいのかな、と思ったあたりで「降りて戻ったほうがいいよ」との運転手の言。しょうがないのでソンテウを降りて歩道橋を渡り、反対方面に向かいます。バスステーションに行くソンテウが捕まればいいな、と思って番号を確認していたところ、トゥクトゥクが声をかけてきましたので、50バーツでステーションに行くようお願いしてなんとか中心部に戻ってきます。

夕日は堪能するもナイトマーケットをあまり楽しめずに夜を迎える(2日めの3)

チェンカーン市内に帰ってくると5時前後でした。バイクを民宿の前に置いて、鍵を家族に返して部屋に戻ります。この「鍵を返す」がこのあととんでもないトラブルの元になるのです。

部屋に戻る途中で宿のおばさんに遭ったと思った私は「バイク家の前に返したよ」と言ったつもりでいました。バイクの鍵を借りるにはパスポートを預ける必要があったからです。それが片言だった故に話がこじれます。周りで「バイク」を聞いた人が「この人バイクを借りたいんじゃないか」という親切心を発揮するのです。なんだかんだわけがわからないうちに自分は別のレンタルバイク店に連れて行かれていました。わけがわかるようなわからないようなやり取りの末、「明日バイク借りることになるかもしれない」みたいなどうでもいい話になってこの話は一旦終わるのですがパスポートは戻らないままです。

まあしょうがないのでまずは夕日です。
f:id:shidho:20181028173310j:plain
パスポートがなくても夕日は沈みます。

泊まった部屋は「川のそば」ということになっていましたがある意味これは「観光地のまん真ん中」を意味します。川に沿った旧街道沿いにチェンカーンのナイトマーケットは営業されているからです。なんていうかあれですね、ここまで真ん中で泊まらなくてもいいかな、という気分です。
f:id:shidho:20181028184348j:plain
f:id:shidho:20181028192611j:plain
とりあえず夕飯はナイトマーケットの食い物をいろいろ食べるつもりでいましたので部屋を出て歩いてみます。
f:id:shidho:20181028185206j:plain
カオチー。もち米をまとめてタレをつけて焼いた、お茶もちみたいな食べ物です。
というか、今回、料理これだけです。途中で下腹が痛くなってしまって。

どうも原因はバイクのようです。暑いタイですが、Tシャツ一枚でバイク乗ってると腹が冷えるんですね。ちょっと冷やしすぎた感があります。
これでノックダウン。缶ビール1本とカオチー1本で夕食は終わってしまいました。

なお、寝込んでいるときに宿のおばさんがパスポートを部屋に持ってきてくれました。なんとなく鍵のやりとりに齟齬があった気がしますが、いちおう「明日も朝からバイク使うからね」と念を押しておきます。
f:id:shidho:20181028174350j:plain
この宿、この部屋に関してはシャワーの水はけが悪すぎるとか、隣に別施設の宴会場が隣接していてうるさい(宴会なら騒ぐのはしょうがない)とか、なぜかタオルが用意されていない(あとから届けに来た)とか他にもいろいろ問題があって、本館はともかくこの部屋はちょっと次はアレだな、という気分で、予約したagodaにも「この部屋は避けたほうがいい」とレビュー書きました。エアコンさえ効いていればだいたいどこでも寝られるんですが、こういう気持ちになったのは初めてです。チェンカーン、人気の観光地だけに宿選びが難しいな。

チェンカーン付近をバイクでまわる(2日めの2)

さて、レンタルしたバイクにはガソリンがほとんど入っていませんので、まずは給油する必要があります。
「ガソリンスタンドどこ?」とタイ語で聞いて向かった町はずれにおなじみガソリンスタンドがありまして、とりあえず入ってみることにします。

日本でもハイオク、レギュラー、軽油といろいろ給油する種類があるように、タイにも油の種類があります。
95,91,ガソホールかな*1、今調べ直してみると、91も実際にはアルコール添加のガソホールらしいのですがそこはあまり気にしない、というか、バイクにどれを入れればいいのかはよくわからないので店員に任せると91を選んできます。たぶんバイクには91を入れればいいんだろうな、と思いつつ座席を上げて給油してもらいます。満タン、って言葉がわからないので50バーツ分、と言うつもりで50バーツを渡しましたが、そこのガソリンスタンドでは50バーツが最低給油単位だったようで、でも50バーツ分はまるまる入らず少しお釣りをもらいます。91の価格はリッター33バーツだったかな、それで50バーツ入らないというとタンクの要領は1リッター少々(たぶん2リッター)しかないことになりますが、まあカブの燃費はリッター50km超えるとも聞きますし、このあたりを走って回るには1日分にはちょうどいい量かもしれません。ちなみにバイクの座席の開け方はバイクによって違うので教習所でやった開け方が役に立ちませんでした。ローカルルール難しいな。
f:id:shidho:20181028123900j:plain
さらに、ここまで乗ってきてわかったのですが、このバイク、トリップメータースピードメーターも壊れていて動きません。動くのは燃料計だけ。左右のミラーもないし。まあチェンカーン、ひなびてますし、前後500mにバイクも見かけないというこの交通量ならあまり緊張しなくても大丈夫かな。
f:id:shidho:20181028135924j:plain
まず向かったのが「ゲーン・クックー」です。今回チェンカーンに来た理由の一つが「川エビの踊り食いが食いたい」というもので、まあ川エビの踊り食いはここ以外でも食べられるのですが、ここのが今まで食べた中で一番美味しかったのでそのまま向かいます。前回はトゥクトゥク貸し切りで行ったな、と少し迷いつつも無事たどり着いたのですが、向かった先ではお土産店が一部撤去されており、
f:id:shidho:20181028123930j:plain
何か新しい建物が建ちつつあります。順調に儲かっているようです。プールかな、と思った窪みは
f:id:shidho:20181028140541j:plain
ステージだったようで、そのうちここもカラオケ大会会場になるのかもしれません。行くなら今のうちです。

さてエビの踊り食い。
f:id:shidho:20181028124921j:plain
レストランに入り適当な席に座ります。正直1人で食べてるのは私1人ですが、あんまり気にせず数品頼みます。
f:id:shidho:20181028130220j:plain
川魚のラープ。
f:id:shidho:20181028130231j:plain
卵焼き。

そして川エビの踊り食い。微妙な皿が上に重なって提供されるのは、エビが行きていて逃げ出すからのようで、実際に皿を上げると、
f:id:shidho:20181028125547j:plain
そこそこの量の川エビが逃げ出しそうになります。実際1割くらいのエビは逃したかもしれない。この大きさのエビがうごめいているのをみると、まあ大抵の動かない食べ物なら食べられるようになります(たぶん後述)。
f:id:shidho:20181028130814j:plain
f:id:shidho:20181028130810j:plain
ちなみにメニューはこちら。前回来たときはビアレオのキャラクターが描いてあったような気がしますが、今回はビアチャーンの柄。スポンサードが変わったのかもしれません。

ちなみに雨季は昨日だか本日に開けて今は乾季になっているそうです。いいタイミングで来たな、と思いながらまったりします。

プートックに向かう。

せっかくバイクを借りたのだからバイクでないと行けないところに行きたい、と思って次に選んだのがプートック。本来は朝の雲海を見るつもりでいるのですが、距離感もわからないしでとりあえず昼のうちに一度行ってみることにします。
f:id:shidho:20181028150403j:plain
山道、というか高原道路の趣ですが、快適に走って10分ほど。麓の入り口に到着します。ここからけっこうな山道だな、と思ったらバイクで来られるのはここまで。ここからはソンテウに乗り換えて上に向かう必要があるようです。昼間の料金は片道25バーツ、往復50バーツというので言い値で払ってソンテウに乗り込みます。
f:id:shidho:20181028144201j:plain
5分少々山道を登って頂上に到着。仏像や
f:id:shidho:20181028144041j:plain
インスタ映えスポットなどある典型的なタイ風観光地です。そこそこ眺めはいいですがやっぱり田舎であんまり街とかはみかけません。
f:id:shidho:20181028143657j:plain
ゲーン・クックーの山があんなところに見えるな、とか30分弱、他に誰も観光客は来ませんでした。待っていてもらったソンテウに乗り込んで麓に戻ろうとするころ、僧侶の一団が登ってきました。やっぱりあれ観光で来たんだろうな。

もうすこし奥の寺にも行ってみる

あんまり迷わずにプートックに行ってしまったので、もう1ヶ所行き先を増やします。さらに東の方に仏足石を祀っている寺があるというのです。寺の名前はワット、なんだったかな、今調べたら、ワット・プラプッタバート・プー・クワイ・ンゲンと言うそうです。プラプッタバート、っつうのは「仏足石」って意味で、すなわちタイ中にワット・プラプッタバートは存在しますのでワット・プラプッタバートだけでは特定の寺を指し示せないのですが、googleプークワインゲンを検索結果から排除しやがる。まあそのくらいに日本人は行かない場所なのかもしれませんし皆そこまでタイ語に堪能でもないのかもしれません。自分だってもう少しタイ語に堪能ならそのままタイ文字"วัดพระพุทธบาทภูควายเงิน"だけで記述するだろうしな。それに、ここまで書いたにも関わらず、トゥクトゥクをチャーターして往復するならたぶんワット・プラプッタバートで通じると思います、たぶんチェンカーンの近辺にワット・プラプッタバートはここだけだろうから。

でもってワット・プラプッタバートはそこそこ遠かった。片道40分くらい。
f:id:shidho:20181028160949j:plain
地名にプー(ภู)が含まれているってことは山の中にある寺なのですが、
f:id:shidho:20181028160751j:plain
例によって坂道が急。3人乗りで遊びに来ていたタイ人は案の定途中でバイクを降りて登っていました。2人乗りでも厳しいかもしれないな。

寺について適当なところにバイクを停めて、あちこち見て回ります。
f:id:shidho:20181028152945j:plain
f:id:shidho:20181028153036j:plain
立派な寺ですな。
f:id:shidho:20181028160005j:plain
仏足石。
f:id:shidho:20181028155102j:plain
屋外にも大仏があります。
f:id:shidho:20181028153738j:plain
さてここでのアトラクションと言えばやはりこのタンブンかな。
f:id:shidho:20181028154804j:plain
うさぎ牧場です。いや牧場として飼っているのかはしりませんが、
f:id:shidho:20181028153536j:plain
うさぎ。
f:id:shidho:20181028154106j:plain
うさぎ。
f:id:shidho:20181028154829j:plain
そしてカメ。
f:id:shidho:20181028154533j:plain
ついでに豚。買った野菜を思う存分うさぎにあげられます。

さて、日も暮れかかってきました。夕日は川沿いで見たいのでそろそろ市内に戻るとします。

*1:数字はオクタン価らしいですがよくわかりません

チェンカーンに移動する(2日めの1)

バンコク1泊して、向かう先はチェンカーンです。
チェンカーンはタイ東北部の北西部にある町で、ルーイ県の国境沿いにある小さな町です。前にも来たことがあってたぶんここのどこかにも書いています。ナイトマーケットと早朝の托鉢が名物で、長らくのインバウンド時代にも関わらずタイ人ばかりが観光に来るという町でもあります。

ホテルを出て空港に向かう

チェンカーンに空港はないので、近くの空港から陸路を使う必要があります。前回チェンカーンに行くときにはウドンタニーからバスとソンテウを乗り継いで行くことにしましたが、今回はリムジンつきのチケットでルーイ空港から行くことにしました。リムジンなしだと、トゥクトゥクでバスターミナルに行き、そこからソンテウもしくはバスに乗ることになると思ったのですがリムジン料金が予想される料金の倍くらい。それならドアツードアが楽かな、という発想です。

タイの国内線のほとんどはLCCです。特にルーイみたいなひなびた空港にはLCCしか飛んでいません。そうするとバンコク発はドンムアン空港になります。現在新しい都市鉄道が建設中ですが、当分のあいだはBTSモーチット駅から連絡バスに乗るのが一番楽でしょう。
f:id:shidho:20181028074603j:plain
今回もそういう形でドンムアン空港へ。

着替えの半分は宿に置いていきました。もともと衣類カバンはお土産を入れるためのカバン的な要素があるので置いていって構わないのですが。LCCですから預け荷物は持ちたくない、との形で今回はなんとか中身を調整しました。足りない着替えは途中で洗濯することで補おうと思います。
f:id:shidho:20181028081209j:plain
朝ごはんは空港で。落ち着いて見てみると、とても高い、というほどの金額ではなかったです。
f:id:shidho:20181028082934j:plain
いや街中よりは高いんだけどね。
f:id:shidho:20181028080604j:plain
今回はNOK AIR
f:id:shidho:20181028103206j:plain
さらにプロペラ機です。プロペラ機乗るの20年ぶりくらいかなあ。タイでは初めてです。

ルーイからチェンカーンへ。

f:id:shidho:20181028091036j:plain
到着した
f:id:shidho:20181028103202j:plain
空港をひと回りウロウロします。なんとなく様子を収めたところで、レンタカーらしきカウンターへ。チケットのプリントを見せて「ルーイへのリムジンってここ?」って聞いたところ、乗用車が1台。ロットゥーみたいなバンを想像していたのですが、客は私1名。普通の乗用車になったようです。

こういう時の常識なのかどうかはわかりませんが、私はタクシーでは率先して助手席に乗ることにしています。今回もそうしました。
f:id:shidho:20190109184654j:plain
さすがタイ、エアコンに「あったかーい」がない。
f:id:shidho:20190109184643j:plain
助手席から見る道路って、ソンテウで横から見た道路と違ってそこそこ新鮮です。
f:id:shidho:20190109184432j:plain
道路の雰囲気もなんとなくアウトランあたりを思い出しそうな雰囲気です。
f:id:shidho:20190109184415j:plain
1時間ほどして到着するのですが、運転手が行き先のホテルを知りません。いや今回は民宿なのですが、イマイチ違う場所に連れて行かれました。これ実は違う場所ではなかったのですが、それがわかるのは1時間ほどあとのことになります。

街中を一周回って国道*1沿いの民宿に到着。声をかけると中学生くらいの住人っぽい娘が出てきたのでバウチャーを見せると2階に案内されます。あ、今回の宿泊場所はホームステイ、つまり民宿でした。
f:id:shidho:20181028115253j:plain
木造の家の2階に荷物をおいてしばらくすると、ホームステイの主人であるおばさんがやってきました。タイ語しか話せないのですが「ここは眺めがよくないし、川のそばに行く」という話になりまして、広げた荷物をまとめなおして移動することになります。ついでにここで「バイクを借りたい」と話すと、なんやかやで2日で400バーツ、という話になります。相場が1日250バーツってところですし、一番バイクを借りたいのは店も開いてないかもしれない早朝なのでありがたいことです。

バイクで移動するとたしかに川のそばの建物に入ります。でもって借りたバイクは「5時までに元の場所に置いてくれ」と言われます。よくわからないのですが了承します。

ちなみに予告しておくとこのレンタルバイクの話でこのあと少々トラブります。(続く)

*1:といっても細い

今度こそ"3つの水上マーケットツアー"に参加する(1日め)

前回のエントリーが「はてなダイアリー」で最後の更新となりました。この更新からはてなブログでの更新となります。

今回の飛行機の中で、あんまり見たい機内映画はありませんでした。地元ロケで舘ひろしがなんか賞もらった「終わった人」は見てもいいかなあと思わないでもなかったのですが、さすがに「同級生と飲み屋でさんさ踊りを踊って盛り上がる」は色んな意味でありえない展開です。

なのでけっこう寝られて、そこそこ元気な形でスワンナプームに到着です。例によってエアポートリンクの初電前に到着しているので、1Fにあるクーポン食堂で
f:id:shidho:20181027052713j:plain
お粥を食べます。

両替は、空港ではなく空港駅にある両替所で。市内にもう少しレートのいい両替所もありますが、6時台には開いていないところばかりですし、ここで両替しても1万円で10円バーツくらいしか変わりません。

SARL(BTSではなく、タイ国鉄が運営している電車です)は、スワンナプーム空港駅でセキュリティチェックが入ります。具体的には、空港駅で降りる客が全員降りたところでガードマンが内部をチェックするまで、乗車客は乗ることが出来ません。焦って乗らないように待つ必要があります。まあ複数人でタイに来たときには電車じゃなくてタクシーに乗っても値段あまり変わらないんですけどね。

電車はパヤタイ駅で終着、そこから今度こそBTSに乗り換えて、っとその前にラビットカードにチャージして、降りたところが
f:id:shidho:20181027080918j:plain
今回の宿です。例によって7時過ぎには着いてしまいましたが、ここカウンターが開くの8時です。しょうがないのでロビーのソファーで待つことにします。

45分後、無事荷物を預けることに成功。ついでにシャワーも浴びさせてもらって、さっそく外に出ることにします。

困った時のタリンチャン水上マーケット

朝からどこかに行くのに迷うことはよくあることです。早朝ならワット・ポーのルーシーダットン体験でもいいのかもしれませんが、あいにく全く自分は興味がありません。ということでバスでのんびり行けるタリンチャン水上マーケットに行くことにします。

ホステルから歩いて5分かからないところにバス停があります。今回は79番のバスがノータイムでやってきたのでさっそく飛び乗ります。もう10回近く来ている気がします。今回の目的は「3つの水上マーケット」ボートツアーへの参加です。
f:id:shidho:20181027085434j:plain
タリンチャン水上マーケットには3つほどのボートツアーがあります。一番多いのが「寺めぐりと蘭農場」のツアー。だいたいいつ行っても参加できるツアーで、行った先にあんまり魅力はありませんがボート乗るだけで楽しいし、帰りにもち米おこわは買えるしで手軽は手軽です。ほかに「芸術家の村」へ行くツアーがあるようです。あーあそこ運河で繋がってるのか、と思いましたが詳細についてはあまりチェックしてません。他に、スネークファームへ行くツアーがあるような雰囲気があるのですがこれもあんまり調べてなくて。今回目的としているのはそれら以外のやつ。

今年始めにタリンチャンに来たときにはツアーやってませんでした。「今日マーケットやってるのはタリンチャンだけだから」というのがその理由で、確かにここは土日以外に祝日(正月)も営業していてほかは土日だけですからそういうものかもしれません。今回は土曜日に来ていますからやってるはず、でやってきたら実際にチケットが買えました。
f:id:shidho:20181027093951j:plain
ボートツアー開始まではあと40分くらいありますので、
f:id:shidho:20180101083001j:plain
マーケットの入り口まで戻って
f:id:shidho:20180101085004j:plain
クウェッティオを食べます。牛肉が入ったここの麺はかなり美味しいのです。そう言えば前回来たときもここで食べましたね*1、と思ったら「お前どこから来た」って話しかけられましたので「日本」とタイ語で答えますと、「前にも来たことあるだろ」と。よく覚えているなあと思いました。そんなにお客の少ない店じゃないと思うんですけどね。

まず、ラット・マヨム水上マーケットへ

さて、時間になりましたので桟橋に向かいます。今回はテレビ撮影班が同乗するようで、自分の隣には女性ディレクターと思しき人が座ります。ディレクターと思ったのは、手にWordで印刷したっぽい台本を持っていたから。ナレーションを先に作っておいて、それに合う映像を探して撮っていくというのは予算の少ない企画にありがちです。ちなみにナレーションは英語でした。Youtubeかどこかでアップされている動画のどれかがその映像だったかもしれません。
f:id:shidho:20181027101656j:plain
とかなんとかのうちに1つ目の水上マーケット「ラット・マヨム水上マーケット」です。今となってはおそらくタリンチャンより大きい水上マーケットで、ものすごい数の屋台が出ています。
f:id:shidho:20181027102101j:plain
早速アイスクリームを食べながら中を見て回ります。見学時間は30分くらいしかないのでなかなか余裕がありませんが、まあ
f:id:shidho:20181027102339j:plain
写真スポットとかも
f:id:shidho:20181027102737j:plain
随所にあるタイ人好みのマーケット。
f:id:shidho:20181027102602j:plain
タイで一番有名な日本人の映画ポスターもありました。
いろいろ買い食いもします。
f:id:shidho:20181027104128j:plain
例えば、サーモンのグリルなど。
f:id:shidho:20181027104848j:plain
ちなみに、車でここに来た人のためのボートツアー受付もありました。20バーツほど外国人料金が高くなってますね。

続いて、ワット・サパン水上マーケットへ

ボートに再集合すると、撮影スタッフはいなくなっていました。撮影がもっと続くのか、ここで解散なのかはわかりませんが、少し乗るのが楽になったのは確かです。

続いて向かうのは、ワット・サパン水上マーケット。寺に隣接した水上マーケットです。ですが、前回来たときよりも少し寂れていました。まあ水上マーケットあちこちに出来すぎたからかなー、と思いつつ
f:id:shidho:20181027111307j:plain
参拝だけはしておきます。

このあと、別の寺(の、隣)によって、
f:id:shidho:20181027115019j:plain
ボートからナマズに餌やり、帰りに名物のもち米おこわの販売所に寄って帰ります。この2つはこのツアー定番中の定番ですが、どちらも同乗者には人気がなかった。特におこわは自分も含めて誰も買いませんでした。美味しいんだけどなー。
まあ、自分が買わなかったのは、ラット・マヨムのほうでいくつかデザートを買ってしまったから。
f:id:shidho:20181027122352j:plain
まずは、カボチャのプリン風お菓子。カノム・ファクトーンって言ったかな。ココナツ風味で美味しいです。
f:id:shidho:20181027122948j:plain
続いて、焼きプリン風のお菓子。カノム・モーケンって言いましたね。本当はもっと南の方に名物の街があります。

ソンテウで川沿いに帰って、メガプラザを冷やかす。

さて、帰るついでにどこかに寄っていこうと思います。今回は「レゴのパチもん」が流行っていると聞いたので「メガプラザ」にでも寄っていこうと思います。
f:id:shidho:20181027132319j:plain
まずはソンテウチャオプラヤー川岸に向かいます。ここから帰るのは簡単なんだ。「ロットファイ」って書いてあるソンテウに乗ればいいから。

ここにソンテウで来るのは大変です。このソンテウは今乗ってきたやつだから確実に行けるような気がしますね。
さてここからどうやってチャイナタウン(の外れ)に向かうか。ここから最寄りの桟橋からチャオプラヤー・エクスプレスにのるか、少し歩いたところから渡し船に乗って、その先のバスに乗るか。
f:id:shidho:20181027134054j:plain
今回はワンラン桟橋まで歩いてそこから川を渡り、
f:id:shidho:20181027134522j:plain
バスに乗ることにしました。この辺は渋滞の名所で、バスが渋滞にハマってなかなかやって来ないのでなかなか難しいです。
f:id:shidho:20181027141417j:plain
で、着いたのが「メガプラザ」。この近辺の運河の上に「サパーレック」という違法コピー街がありまして、ゲームソフトの違法コピーが山程売っていたのですが、それが撤去され、中に入っていた商店が移転してきたところのうちの一つがそこです。ゲームの違法コピーばかり売っていた店がなんだかんだでオタクおもちゃに手を出して、フィギュアだのラジコンだのも扱うようになってバラエティーが増したんですが、とは言うものの売ってるレゴはパチもんばかり。ドラえもんに似たブロックセットだのルフィーに似たブロックセットだの、色んなセットを出しておりますが今回の興味はそこではなく「街セットのパチもん」です。
f:id:shidho:20181226151518j:plain
ありますね。
f:id:shidho:20181226151531j:plain
ここにも。
f:id:shidho:20181226151554j:plain
そこにも。
f:id:shidho:20181226152007j:plain
ただ、値札がないのが難です。隣でまとめ買いしていたオタクっぽい人の話を聞いていると、単品で100バーツちょい上の値段が、5つくらい買うとちょっと安くなるみたい。
f:id:shidho:20181226151944j:plain
ちなみにボードゲームもいっぱい置いてありました。ボードゲームの裾野は全世界的に広がりつつあります。

東北タイ料理店に集う日本人の群れの中、日本人同士で飲む。

夕食はスクンビット通りから曲がった先(ソイ)の途中にある東北タイ料理店へ。一月ほど前に約束していたタイ在住の邦人の方と飯を食べようとやってきました。この店最近移転していて、移転後の店に入るのは初めて。前はエアコンの効いていない席で飯を食っていたのですが、今回は冷房の効いた席を確保、したと思ったら隣で大宴会が始まりました。こちらも在泰邦人らしき方々の集まりで、まあスクンビット通り近辺ならそういうこともあるかもしれません。
正直な話、約束はしたものの、何を話せばいいのか手探りで始める(そして、たぶん先方も似たような気分だったはず)会食だったのですが、結果から言えばそれなりに話は盛り上がったような気がします。だって、
f:id:shidho:20181027180921j:plain
この焼き鳥の写真以外、頼んだ食事の写真撮るの忘れるくらいなんですから。
さて、明日はそこそこ早起きして飛行機に乗りますよ。

*1:というか、貼った写真は前回来たときのものです

乗り継ぎで関空に向かおうとしたら、飛行機が欠航する。(0日め)

もう2ヶ月近く前の話になります。10月末の話です。

またタイに行こうと思って数ヶ月前にチケットを探しました。最近は最寄りの地方空港から台湾のLCCが就航しまして、LCC経由で乗り継ぐことも考えたのですが、台湾まではそこそこ安い割に乗り継いでタイに行こうとするとそこそこの金額になる。往復で8万円くらいになりまして、これだとちょっと微妙な金額です。成田が近い人たちがうらやましい。
代わりにレガシーキャリアを調べてみました。

過去に使えた「オープンジョー」という裏技。

数年前までは「オープンジョー」という方法で安く飛行機に乗る方法がありました。とはいえオープンジョーそのものは普通の経路指定方法にすぎません。別に羽田や成田から往復できる人には関係ないのですが、そこに行くまで新幹線に乗る必要のある地域に住んでいる人の場合、行きを羽田発、帰りを関空経由地元の空港に設定すると、帰りの国内線分の値段が浮いて羽田往復と同じ金額で乗れるのです。JALの場合、地方の国内線はあまり安い設定がないため、羽田や関空往復なら8万円なのに、地元から伊丹までの往復が12万円以上かかる、なんてこともありました。その12万円分の運賃が新幹線片道2万円弱になる、という意味で非常に安い金額になるのです。さらにこれは成田発着のLCCに新幹線で行くよりも安い金額でした。これに気がついた私はここ数年のタイ行きの便をだいたい羽田発バンコク バンコク関空→伊丹発地元、という形で予約して乗っていました。そのうち情報商材にしようかと思っていた裏ワザなのですがここに書いているのはこの裏ワザが使えなくなったからなのです、しかももっといい形になって。

JALの予約サイトが変わった。

現在、JALの航空券予約システムに変更がありました。現在は日本のどの空港からタイへの予約をしても、関空や羽田からとあまり変わらない金額で往復が予約できてしまうのです。今回羽田往復なら7万円弱だったかな。それが、地元の空港から関空経由で往復する場合も7万円ちょっとで往復できてしまいます。早めの予約が必要だったのですがそれはこれまでも同じことです。さらに、これまでためたマイレージをクーポン券に変えて2万円ほどの割引も手に入れました。タイへの無料航空券を貯めるほどには頻繁に往復していませんので少し損ですが、それでも5万円ほどで地元からバンコクに往復できてしまうのは非常にありがたいことです。

空港までのバスで欠航を知る

伊丹から関空まではそこそこの距離があり、乗り継ぎ時間もそれなりにかかります。一番乗り継ぎ時間の早い便ですとあまり割引もありません。むしろ乗り継ぎに時間のかかる早朝の便に乗って、関西観光を旅程に含めようと思いました。JALABCの空港直送便は空港宅急便より少々高めなうえに送付〆切が少々早めですが、カウンターでの荷物預けを省略できるサービスもあって今回の目的にはうってつけです。これまで買ったことのなかった地元最寄り駅から空港までの往復割引バス券も買って当日空港に向かいました。そして何気なくメールをチェックしたところ
「機材整備のため欠航」のメールが届いていたのです。

特殊な形態のキップのため対応ができない

とりあえず空港でカウンターに向かいます。後続の便も、隣の県の空港から伊丹に向かう便も全て満席、という話を聞いて、さてどうやって大阪に向かおうかと相談しますが、カウンターでは埒が明きません。このキップが伊丹往復ではなく、伊丹経由のもののため、カウンターでは対応できないというのです。しょうがないのでマイレージ所有者のダイヤル経由で相談しますと、「2万数千円までは建て替えるので新幹線で来い」とのこと。新幹線の最寄り駅までタクシーで行くことになります。こんな状況なのでタクシーは全くいませんが、5分程度待つことでなんとか1台。後ろに並んでいた人も振替乗車の人だったので相乗りで駅に向かうことになります。自分はもらえませんでしたが、その人はタクシーチケットもらってて、相乗りも違った意味で助かったりしました。

でも、新幹線はケータイが使えるからいいよね

空港最寄り駅の新幹線駅は速達タイプの新幹線が止まらないので東京に向かうには少し遅めです。ただ、道中ずっとケータイが使えるのはやはり飛行機にはない魅力。

ついでにストロングゼロも飲みつつ旅を楽しみます。

残念なのが、もともと予約していた「サントリー山崎蒸留所」の見学ツアー。ゆっくり新幹線で行くと間に合いません。しょうがないので断りの電話を入れます。その時ふと思って「最後の回にキャンセルは入っていませんか?」と聞くと「入れます」とのこと。2時間遅れでの到着ですがなんとか予約をずらすことが可能になりました。聞いて見るものですね。そしてさらに、東海道新幹線経由で山崎に行く一番はやい方法を検索してみます。もともとは新大阪までのきっぷを買っていたのですが、京都で新幹線を打ち切って在来線に乗り換えするほうが早く着くそうです。これでもう1つ目的が増えました。京都のラーメンです。

ラーメン食べて、山崎へ

行きつけのバーのマスターは京都出身で、朝ラーとして第一旭は褒められていました。そこのマスターは現在では大阪揚子江の麺を仕入れてラーメンを作っていますし、時間的には朝ラーでもないのですが、それはそれです。インバウンドで山ほど外人が歩いている京都の跨線橋をまたいで、第一旭です。
あまり混んでいない時間帯だったため、10分ほどで席につけ、

ラーメンを実食して、また京都駅に戻ります。大阪方面行きの各駅停車に乗って、

山崎駅です。

山崎蒸留所までは10分程度、

そこそこ風情のある道です。季節柄なのかなんなのかモヤもかかっていて雰囲気は抜群です。

ちなみに蒸溜所ツアー、というか展示見学は全般的に微妙。とは言え

資料的な価値がありそうなものが

いっぱい展示されていたり、

インスタ映えしそうな場所が

そこかしこにあるのは考えられています。

ウィスキーの試飲は有料です。1杯100円のものから、1杯数千円するものまで複数のボトルが用意されているわけで、それを考えれば有料のほうが気兼ねがないとも言えます。

まずは3杯で2000円弱のセット。頼むと下からライトを照らすステージを用意してくれます。観光客向けですね。

なかなか美味しいな、とか思っているうちに3杯とも飲み干してしまいます。もう少し飲めるな、ということで、

今度はここでしか飲めない蒸溜したてのものを含めて3杯を購入。これはこれでいい経験になりました。蒸留しただけだとまずい焼酎と大して味が違わないんですね。熟成が必要ということがよくわかります。

新大阪からアメリカ村

山崎を離れ、新大阪まで向かいます。なんばに行こうとすると乗換案内では大阪乗り換えではなく新大阪乗り換えを勧められるのですね。大阪、っていうか梅田乗り換えがむずかしいからかな?イマイチわかっていませんが

新大阪で乗り換えて、御堂筋線で心斎橋へ向かいます。目的は「シルバーボールプラネット」。

ピンボール専門のゲームセンターです。

ピンボールがいっぱいありますが、客はほとんどいません。オーナーの趣味なのかな、と思うくらいの品揃えと客入りのギャップです。

メンテナンスはほぼ完璧です。

自分がピンボールにハマるきっかけになった「BAT MAN」がありました。マルチボール条件が簡単なので、なんとなくうまくなった気分になれる台なんです。400円くらいかけてプレイして、3回くらいリプレイを取ったりします。

最近のピンボール台は完全にスコア部分がディスプレイになってるんだな、とか、スコアが一回りしてデノミされてるな、とか感動を覚えつつ、1時間ほど遊びつくします。

OCATから関空

この辺から関空に行くとなると、なんば駅から電車かな、とも思ったのですが、OCATが最寄りなんだとか。歩いてOCATに向かいます。道すがらはあまり気になりませんでしたが、OCATの内部はものすごくアジアっぽい雰囲気があってやっぱり大阪だなと思ったりもします。

関空には20時には到着。飛行機が24時過ぎなのでそこそこ早めの到着ですが、いちおうやることはそこそこあります。まずは無人チェックイン機でチェックイン。別送の荷物を登録する必要があるので送り伝票のチェックなどもありますが無事終了。案内の女性に「振替乗車の立替」について聞くと「研修中で詳しいことはよくわからない」とのこと。実は案内をしている女性はタイガーエア台湾から研修に来ていた人なのでした。まあ無事にカウンターのスタッフに話をつないでもらって、新幹線の領収書を出して、精算も終了です。

ここから2Fに戻って、KIX-ITMカードを受け取り。このカードを持っていると関西空港のラウンジが割引で使える、ということで事前に申し込みをしていたものでした。これを持ってラウンジに向かいます。シャワーを使いたい旨頼むと、「1時間以上先まで予約が入っている」と言われてしまいます。まあ1時間待ちでも使えないことはないのですが、さてどうしようか考えていると「次のお客さんが来るのが40分後だから、15分くらいで使ってもらえれば先に使ってもいい」と逆提案。10分時間制限のあるシャワーだけですから、2つ返事でオーケーしてシャワーを浴びます。実際10分少々でシャワーを上がり、

1時間ほど無料WiFiを使いつつ「のだめカンタービレ」の最終巻を堪能します。このラウンジ、そこそこ有名どころのコミックが揃っているちょっと高めの漫画喫茶、という趣です。

無人化ゲートを通って出国手続きが終わり、搭乗ゲートに到着すると、ちょうど「もののけ姫」が終わる頃でした。

充電ブースにコンセントを入れ、機器の充電をしつつ出発を待ちます。

コンピュータゲームじゃないゲームなんて呼ぶか問題、もしくはゲーマーなんでも遊びにつなげすぎ問題

その昔、コンピュータでゲームをやるなんてことは、特別なことでした。そもそもコンピュータなんてものが一般の人の眼に触れることがそんなになかったからです。ゲームと言えば、だいたいは木の板だとか、骨の切れ端だとか、金属のチップとかを使ってやるものでした。

ところが、ゲームを遊びたい人の遊びたい欲というのはとんでもないもので、そんな、コンピュータが一般の人の眼に触れることがなかった時代、いやそれよりも昔から、コンピュータでゲームをしたいという人々は存在しました。配線式で積分計算しかできなかった*1ENIACはともかく、戦後あちこちに作られたプログラム内蔵式の大きなコンピュータにはその歴史とほぼ同じくらい「コンピュータゲームの歴史」がついて回っています。

もちろん、その頃のゲームは今の視点で見れば「こんなこともできるよ」的なデモプログラムとあまり変わりませんでした。それがコンピュータの発達とアイデアの蓄積、そして一般家庭へのコンピュータの普及でそれなりに遊べるゲームになっていった歴史については調べても書ききれないくらいのものです。

テレビゲームとビデオゲーム

そんな、一般家庭にコンピュータが普及してきたあたり、早い話が1970年代以降のことですが、日本では「コンピュータゲーム」は「テレビゲーム」と呼ばれていました。テレビに映すからテレビゲーム、なのです。いっぽう欧米(というか米国)では「コンピュータゲーム」は「ビデオゲーム」の名で呼ばれていました。ホームビデオが普及する前からビデオゲームなのでもちろんビデオというのは「映像録画再生機」のことではない、というか、その機械のことを「ビデオ」と言う事自体が日本なりの略し方なのですが、つまりそれが「テレビゲーム」の方にも起こっていきます。

テレビゲームはテレビのあとに出来たものです。だから「テレビ」と略すわけにはいきません。結果、後半の「ゲーム」という言葉だけでテレビゲームを指し示すことが多くなっていきます。この結果、困りそうになることがおきました。ゲームのほうはゲームで、既に物があったのです。

でも、最初の頃はそれほど問題になりませんでした。テレビゲームはその頃モード切替があるくらいで、「数ある遊戯のひとつ」でしかなかったですから。そのうえ、その後どんどんテレビゲームが発達していくにつれて、「もとからあったゲーム」の方はだんだん廃れていったので、「テレビゲーム」が「ゲーム」を占領してもやっぱり困らなかったんです。

「もとからあったゲーム」が復活してきたこと。

もちろん、「もとからあったゲーム」が絶滅したわけではありません。囲碁や将棋、チェスといったゲームはそれぞれの名で生き残り続けてきました。そうでないゲームも、それなりにヒットしたゲームなら「人生ゲーム」のような名で、シリーズでたくさん作られるなら「パーティージョイ」とか「ポケッタブル」みたいな名前で認識されていきました*2。遊ぶ気のある人は一度買ったら同じゲームを遊び続けますから、最悪「例のアレ」ですら通じるわけですが、だんだん困った予感が顕現してきました。

「もとからあったゲーム」がだんだん発達してきたのです。それは、コンピュータゲームが発達する前後で発生していたRPGであり、ウォーシミュレーションであり、ドイツで日本の比でなく発達してきたあのへんのゲームです。これらは系譜的には「もとからあったゲーム」の発展形です。

この中で一番最初に問題になったのはRPGでしょう。日本で一般的にRPG知名度を高めたのは「ダンジョン&ドラゴンズ」ではなく「ドラゴンクエスト」です。RPGという名前が「コンピュータRPG」のみを指す名称として広まってしまいました。まあいろいろありましたが、既存のRPGについては「TTRPG」もしくは「TRPG」という名称で呼ぶのが現在は一般的になっています*3

そして、その少しあとから、「『ドイツから輸入されてきたあのへんのゲーム』をどう呼ぶか問題」が燻ってくるのです。

ドイツゲームとかヨーロピアンゲームとか

日本でも一応ボードゲームの火に薪をくべている人はいました。高橋章子と言えば今google検索しても「たんば」ばかりが出てきますが、「面白くないゲームは好きくない」とばかりにまあいろいろなゲームデザインをしていた人です。ただの双六に酒を一気飲みする指令ばかりを乗せた「乾杯倶楽部」なんてゲームもありました。アメリカンなゲームを輸入しているところは残っていて、ウノや水道管ゲームがそれなりに雑誌で紹介されたこともあります。糸井重里宮沢りえを誘ってモノポリーに夢中でした。そんななか「ドイツのゲームがちょっと雰囲気違うぞ」と言われだしたのが1990年代初頭で、この辺から「あのへんのゲームどう呼ぶの」問題が燃えだします。

ドイツゲーム」と呼ぶ人もいました。当時アメリカのものでないあのへんのゲームはだいたいドイツからもたらされたものだからです。でもゲームそのものはドイツ製でも、ゲームのルールを作ったアレックス・ランドルフがイタリア在住だったりして、なんでもかんでもドイツゲームと呼ぶのはどうかな、という感じになって、プレステ2にそのへんのゲームが逆導入されたときは「ヨーロピアンゲーム」なんて呼ばれたりしました。長いので「ユーロゲーム」が良いのでは、なんて言う人もいたような気がします。でも、日本はじめヨーロッパじゃない国でそういうゲームがどんどん作られてきた結果、この辺の呼び方は消滅した気がします。

ゲームボードを囲んで遊ぶゲームだから「ボードゲーム」でいいじゃない、という人はけっこう多くいました。こういう人たちへの反論となったのが「カードゲームはゲームボードを囲まないじゃないか」で、言いがかりに近いながらも説得力はけっこうあるのですが、「ボードゲーム」はだいたいカードを持って遊ぶので「ボードゲーム・カードゲーム」とするのも微妙でした。

テーブルゲーム」はどうか、という人もそこそこいます。こういうのは混ぜっ返す人が必ずいて、「ちゃぶ台で遊ぶ日本でテーブルゲームとは」とか、まあいろいろあるのですがいまいち普及していない気がします。

アナログゲーム」「非電源(系)ゲーム」はゲーム雑誌*4あたりから広まっていったような気がします。前者「アナログゲーム」は「デジタルゲーム」の反対語的な造語なわけですが、これには大きな反論がありました。最近も

アナログゲーム」という言葉は間違っているので使うのをやめませんか、という話です。

やめませんか「アナログゲーム」〜名不正則言不順、言不順則事不成〜

みたいな形で出てきています*5。どっちかと言うと自分はあんまりコンピュータに詳しくない人間が「僕はアナログ人間だからね」と言って逃げるのにムカつく質*6なので言ってることは理解できるのではありますが。

後者「非電源(系)ゲーム」もやっぱり、コンピュータが電源必須とするところからの反対語的な造語です。(系)がつくのは、この名前がついたころからいわゆるエレメカ系のゲームが存在していたところからの整合性のためなんだろうとは思います。今やゲームの判定にスマホがほぼ必須になっているゲームとか普通にありますし、何よりゴロが悪いのであんまり広まらないだろうなあと思います。

そういえば「マルチプレイゲーム」っていう言葉もありました。「マルチプレイ三昧」っていうボードゲーム紹介ムックもあったんですが、これはさっぱり流行らなかったと言うか、ボードゲームの中でも別の意味で「マルチ」っていう用語があるというか、そんな細かいこととは別にマルチ商法っぽい話が入ってきたので使いにくい言葉にはなりましたね。コンピュータゲームもスマホゲー一辺倒になったあたりでも複数人プレイのゲームが増えてきたり、ネットゲームも流行ったりして、ちょっと「コンピュータゲームは1人か2人でするもの」って定義が揺らいでいる面もあります。

逆にそのへんは同じくくりにいれていいの、というものも出てきました。「リアル謎解き」あたりはゲーマーでもハマっている人がたくさんいますが、あれゲームと言うよりはパズルとか言葉遊びですよね。あそこまで包摂する必要があるのかどうかはよくわかりません。

いずれそのうちいい言葉が出てきそうな気がしますが、そこまで争うのもゲーマーの楽しみなのかなと思います。結局ボードゲーマーってコンピュータゲームやらない人ってそんなにいないんですよね。全部融合してしまうかもしれないし。

*1:ちょっと言い過ぎ

*2:若干嘘です。おそらくあの時代にポケッタブルシリーズを「ポケッタブル」というシリーズだと思って認識していた人はいなかったと思います

*3:「まあいろいろありました」のところに、この辺あまり語りたくない面倒くささを汲み取っていただければ幸いです

*4:この場合のゲーム、とはコンピュータゲームのこと

*5:このエントリを書くきっかけになりました

*6:それはアナログじゃなくてアナクロだろ、とはあまり言いません