ネタバレ回避のためにあまり関係のない話から。
地元の映画館では最終回のレイトショーが1000円、半年以内に1度でも映画を見ていればそれ以外でも1300円とお手ごろ。それでもまあなかなかスケジュールと上映期間が合わなかったりするのでそうそうお目当ての映画を見られなかったりする。今回は他の人のネタバレは映画見るまではみないと決めていたから、なるべく早く見ておきたいと思ったんだけど土日はちょっと用事があってだめ、月曜も都合がつかなかった。最速で火曜日ってことになって。さすがに4日後ならそれなりの混雑なのかな、と思ったけど念のため昼のうちにチケット買っておいたら、上映時間のずいぶん前には売り切れていたらしい。「破」の時は当日ぎりぎりに買いに行ったら本当に一番前*1に座るハメになって、隣の席にリアル初号機な客を見かけたりしたけど、今回はそこそこ、というかかなり見やすい席で快適でした。
このくらい書けばいいかな?
では、本題に入りましょうか。
長い言い訳だったよね。
戦闘シーンだとかまあ津波被災地の映像にインスパイア受けまくったようなNERVおよびジオフロントの映像はともかくとして、「やり直し」とか「繰り返し」というキーワードが山ほど出てきたのは、そういう意図なのかな、と思った。
「序」のオープニングでカヲルが世界がループしている的な話をしていたけど、まあこうなるとカヲル含め全員がヱヴァ制作のメタな象徴なんだろうな、つまり「あと1回くらいリメイクしますよ」っていう宣言なのかなと。
「うまく作るためには何度も繰り返せばいい」
「やってしまったことを戻すことは出来ないが、作り直すことはできる」
これって、誰から誰に対してのメッセージなんだろうなと。
二人三脚での作業って……。
それを念頭におきつつ「あの2つを使えばうまくやり直せるよ」って説得があって、言った方と言われた方が二人三脚でやり直しにチャレンジするって、話を現実に無理矢理当てはめると「金集め」担当のプロデューサーと「実作業」担当の監督だったりしてもおかしくないよね、と。
無理矢理当てはめたから、説得したカヲルが総監督なのか、説得されたシンジが総監督なのかはわからないけれど、まあそんな深読みは出来るよね。*2
でも、実際に行動してみると、先に説得した方が、想定外のヤバさに気がついて中止を進言するんだよね。
説得された方は、今更危険性がどうのこうの言われてもってことで強行しちゃうけど、結果ろくなコトにならなかったんだね。
まあ、フィクションで語られるフォースインパクトが現実の何に相当するのかは、判らないことにしておいた方が良いような気はするよね。
作ったこと(乗ったこと)が広範囲に影響を及ぼす、ということ。
いずれ、ファーストインパクトとかセカンドインパクトとかサードインパクトとかなんの象徴だか判らないけど、知り合いの知り合いだけど初対面の人に「乗るな(作るな)」とか言われたり、なんか偉い人に「準備が出来たら乗れ(作れ)」とか言われたり、なんというか作業している人も大変だよね。
別に、映画作って公開したら客が自殺したとか大災害が起きたとかそんなことはないはずだけど、せめて自分の大事な人だけは自分の行動を気に入ってくれたのかな、と思ったらそんなことすら錯覚でした、って、映画監督、じゃなかった、ヱヴァンゲリヲン乗りってなかなか報われない職業だよね。
繰り返し記号には戻り先がない。
でもって予告。タイトルに記号*3入れたら表記大変だな、って思うけど結局入れたのはそれに意味を持たせたかったからなんだろうね。
最初の方にも書いたけど、まあやり直しで行く気満々なのかな、という仮説を裏付けるようなタイトルだなと思った。
ただまあ、繰り返し記号を見ただけでは、どこに戻るのかは判らないんだよね。
何もなければ、冒頭に戻るはずなんだけど、繰り返し記号の戻り先、て記号もあるわけでね。
いずれ、次回の終わりには、次の「新エヴァ」に関する予告が流れるんじゃないかな、みたいな印象がありました。
総監督の好きなウルトラマンに始まる特撮も、細部や設定を変えながら何シリーズも続いてきたわけで、エヴァンゲリオンもそうやって一生何シリーズもやっていったら良いんじゃないでしょうか?と聞かれてもいない問いに答えてこの項終わりとします。