アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本コピペ改変を、
# 2008年07月30日 bouncing 次はぜひ冷麺で!(無茶苦茶冷麺好き)
はてなブックマーク - bouncingのブックマーク / 2008年7月30日
というリクエストに応えて作ってみた。
まあ、どのくらいの数の冷麺オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、(例によって略)、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、盛岡冷麺のことを紹介するために食べるべき10店を選んでみたいのだけれど。
あくまで「入口」なので、内臓的に過大な負担を伴う大辛、特辛の冷麺は避けたい。できれば別辛、辛くても普通辛にとどめたい。
あと、いくらローカル的な話題といっても、盛岡冷麺でないものは避けたい。
冷やし中華と勘違いした人が『冷麺ってゴマだれ?しょうゆだれ?』とか言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。盛岡だとあれは冷風麺*1って言うし。
そういう感じ。
彼女の設定は
冷やし麺知識はいわゆる「自宅で素麺」的なものを除けば、冷やし中華と冷やしラーメンの区別くらいはつく
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。
ぴょんぴょん舎(稲荷町、盛岡駅前通、他)
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「麺サミット*2以前」を濃縮しきっていて、「麺サミット以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。東京にも支店があるし。
ただ、ここで「盛岡冷麺物語*3」トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この韓国料理メニュー過多な店舗について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
盛楼閣(盛岡駅前通)、BONZ(本宮)
アレって典型的な「オタクが考える観光客に受け入れられそうな冷麺屋(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「冷麺オタとしてはこの二つは“店舗”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
三千里(大通、雫石町板橋、ほか)
ある種の冷麺オタが持ってる焼肉デートへの憧憬と、冷麺同好会推薦というオタ的なお墨付きへのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも三千里的な
- 「童貞的なださカッコよさ」を体現する壷入りホルモン
- 「童貞的に好みな女」を体現する刺身セット
の二つをはじめとして、オタ好きのする品目をメニューにちりばめているのが、紹介してみたい理由。
やまなか家(開運橋通、ほか)
たぶんここに来た彼女は「ここってチェーン店だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この形式のチェーン店が意外と少ないこと、向かいの映画館の半券サービスが大人気になったこと、国道沿いならファミレス形式になって、そのスタイルが市内店に反映されてもおかしくはなさそうなのに、市内店ではやっぱり酒が飲みたい人が多いこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
ヤマト(稲荷町、三本柳、ほか)
「やっぱり冷麺は低価格で食べたいよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「明月館」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、冷麺まつりにかけるヤマトの思いが好きだから。
年に1回かと思ったら意外と年数回開催、っていう頻度が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「冷麺まつりはあくまでフェア」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
冷麺まつりの回数を俺自身は多いとは思わないし、これ以上やったらただの値下げだろうとは思うけれど、一方でこれがぴょんぴょん舎ややまなか家だったらきっちり500円にしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて350円で作ってしまう、というあたり、どうしても「普段の冷麺もいいけど安さには弱いオタク」としては、たとえヤマトがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。水キムチの高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
肉の米内(紺屋町)
今の若年層で肉の米内に行ったことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
モランボンよりも前の段階で、肉の米内の哲学とか製麺技法とかは頂点に達していた*4とも言えて、こういうクオリティの焼肉・冷麺店が上の橋たもとでこの時代に営業していたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく冷麺好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる駅前店冷麺でしか冷麺を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
ひげ(繋字尾入野)
ひげの「自家製キムチ」あるいは「上引きダクト」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「ハレの日にも常食を食べる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそペコ&ペコのCMキャラクターは大瀬しのぶ以外ではあり得なかったとも思う。
「祝祭化した日常で食べる」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は"ひげ"にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
もりしげ(東仙北)
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。こういう前時代焼肉屋風味の店舗がこういうかたちで存在していて、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。