「ITmedia ライフスタイル:デジタルテレビに潜む危険と脆弱性」に書かれていた話なんだけど、まあこれデジタル放送が始まったときから起こってた。あ、ファームウェア更新に失敗して起動しなくなるってやつね。
そもそもデジタル放送、っつうかBSデジタル放送の時からこのファームウェアアップデートでは問題が発生していた。たしか開始直後に松下だったか(あれ、やっぱりシャープだったかな)がやはりファームウェアアップデートに失敗して、サービスマン派遣で一から修復に走り回ったんだ。
そのときからこういうことが起こりえることは(少なくとも開発者の中では)認識されていたはずなので、まあ勉強が足りないと言えば足りない。
ていうか、ファームウェアアップデートが必要な家電というのはどうなのかなと思ったりもしたり。
というのも、少し前に問題になったのが、地方と都市部で地上デジタル放送の開局に3年以上のブランクがある点。
もちろん今のチューナーは3波受信なのでBSデジタルでも見ていてくれればいいのだが、地上アナログだけ見ている人がいた場合、地方によってはファームウェアアップデートが行われない。特に初期型の場合、地上デジタルが始まる前からチューナーが発売されていたので、細かい不具合があってもおかしくない。
当然それは地上デジタルが始まったときに現れたはずで、即刻改良ファームウェアが配られたはずだけど、それを受信できていない可能性があるチューナーがある。今BSデジタルつないでいない、ってことは、今後もBSデジタルにすぐつなぐとは限らないだろう。結果、デジタル放送が変な感じで受けられない端末が残ると言うことだ。
たぶん地上デジタルが受からなければ一番詳しいのは放送局、ということで相談が来るだろう。かといって、こういう情報はたいてい放送局には来ない。見つかる場合も自力で見つけ出しているのが口コミで広がることが多い。かなりしてから、噂の一つとして来るわけで。
例えば、5.1chステレオと2chステレオが切り替わると、ヤマハ製の音声関連チップを内蔵している機種では5秒ほど無音が続く(切り替えに5秒かかる)という不具合があった。これ、規格の読み方では仕様としておさめられ、決して不具合とは言えないかもしれない、ということでいろいろ問題になったという話があったとかなかったとか。その辺は運用で逃げることもできるわけだが、出来ないこともあるのだろう。
ファームウェアアップデートについてはいろいろ経緯を含めて続けて考えていこうかと。