Google Mapsに書かれた営業時間に騙される(大阪経由でタイへ・6日めその8)

アユタヤとバンコクの間は、ゆっくり行って2時間、速く移動できれば1時間くらいで、その間はバンコク市街地に入るまでは地平線が見えかねない平らな大地です。で、このロットゥーを運転しているのは自分ではない。

こうなるともうすることがありません。せっかくなので、先ほど買ったロティ・サイマイを食べてみることにします。
とは言え車内は少し前に日没でもう真っ暗なので、後でホテルの部屋で撮影した画像で再現しますね。

ロティ・サイマイはこういう風に組み合わせます。下のクレープ部分と、上の糸状部分は別々に提供されているんですね。

で、これを巻きます。下にあるビニールはこのクレープが入っている袋。やっぱりここもイスラムの影響があるようですね。

食べます。

糸状部分は、実は砂糖を溶かして伸ばしたものです。一番近いのは綿あめですね。ただ、こちらはそれほどふわふわした雰囲気ではありません。食感はちょっとピリピリしている。たぶん少しトゲ状に固まっているのだと思います。もちろんそれはすぐ溶けるので、別の食感、と思うくらいで十分です。味は砂糖ですが、コーヒーみたいな雰囲気がある。砂糖を山程入れたコーヒーを固めたよ、という感じの味がします。ただ、それが本当かはわかりません。おそらくこの砂糖はパームシュガーなので、その風味がコーヒーのように感じるだけかもしれませんし、白くないので、少し焦げた部分がそう感じるのかもしれません。いずれにせよ、この味はこれまで経験したような味というのが7割、新しさが3割という、試してみるには絶妙な味であることは確かです。

先にホテルでの話を書いてしまうと、これ、分量を間違えていたみたいで、皮を全部食べても糸状のほうがけっこう余りました。もっと入れても良かったらしい。もしくは、最初からサービス的に多く入れていたのかもしれないです。

バンコクに近づくとロットゥーは停まりだします。その中で気になったのが、大きめのショッピングモールでした。その時見たGPSの現在地と車内から見た雰囲気として、そこはフューチャーパーク・ランシットだったような気がします。

Google Street Viewより

ここを越えて少しするとドンムアン空港、そこまで来るとBTSモーチット駅はあっという間です。

さて、ホテルに戻りましょうか?それとも、夕飯を食べに行きましょうか?それが問題です。
実は、今日行きたいところは既に決まっていました。モーラム演奏のあるパブです。

Google Street Viewより

実はショーのあるイサーン(東北タイ)料理店はそこそこあるのですけれど、モーラムという曲を聞かせるところはバンコクにはあまりないようなのですね。そんなわけで、1度くらいそういうところに行ってみたかった。

問題は、今がコロナ明けだということです。通常、こういう店は夜に始まり、深夜までオープンします。最も盛り上がるのは真夜中12時頃、というのが定番です。まあそこまでいる必要はなくても、21時から22時頃にはいたい。

ところが、Google Mapsを見ると営業時間が「21時閉店」になっているのです。

コロナのせいで深夜営業できなくなった?それともただの記載間違い? 正直な話、この店に行くにもそこそこ手間がかかるし、代わりの店が沢山あるわけではないので、この店を逃すわけにはいきません。

モーチットに着くのがおそらく19時前後、おそらくホテルでモタモタするでしょうから出発は21時頃。普通ならそれがちょうどいい時間だと思いますが、この営業時間が本当なら店は既に閉まっています。だったら直接タクシーでも使って行くべきか。

悩んだ結果、モーチットに着いたらGrab Taxiを呼ぶことにしました。

果たして、ロットゥーは19時10分にモーチットに到着します。およそ1時間40分の所要時間でした。とりあえず、タクシーを呼ぶ前にトイレに寄ります。寄ります、と言いますが、これがけっこう遠い。BTSのモーチット駅にはトイレがないですし、タイのコンビニはトイレ使えませんし、そもそもこの近辺にコンビニないですしね。ありがたいことにMRTのチャトチャック公園駅がBTSモーチット駅に連絡している近さで、こちらにはトイレがあると聞いているので、そのトイレに向かって行きます。

しかしまた、これが遠い。意外と地下街がでかいのですね。あ、MRTのチャトチャック公園駅には地下街があるのです。

Google Street Viewより

これが、MRTのホームの北側から南側に並行して存在していて、トイレはこのモールの南端にあるんですね。で、BTS駅はMRT駅の北側で接続しています。ということは、トイレに行くためには地下鉄駅を端から端まで歩くのと一緒になるんです。

あ、ちなみに、このStreet Viewは2019年に撮影されたもののようで、この地下街はトレカショップとかボードゲームショップとかプラモデルショップにマンガやラノベの書店、つまりホビーショップで埋め尽くされていましたが、今回通った時はそれほどでもありませんでした。ここにある店名を調べると別のところにあったり通販専門になったり移転したりしているようです。

それはともかく、往復20分かけてトイレに行って戻ってきます。で、いよいよGrab Taxiを呼んで目的地に向かいます。微妙な時間帯でしたが、構想区道路を使ったこともあり、特にひどい渋滞には巻き込まれず30分ほどで到着です。

入口には荷物チェックがあります。テロ行為のチェックとは思えないです。食べ物とか酒の持ち込みチェックじゃないかな。ただ、食べかけのロティ・サイマイは特に指摘されませんでした。

21時閉店なら、そこそこ混んでいるだろうな、と思って入ると、ほとんど誰もいません。
少しだけ、奥の方の壁の席に座っている人がいます*1

もしや閉店直前? と思うとウェイターが普通にメニューを持って注文を取りに来ます。これは閉店という雰囲気ではないな。
どう考えても、盛り上がるには程遠い時間に入ってしまったようです。こりゃGoogleの営業時間に嘘が書かれてたな。

とは言え、まあ少しばかり長居すればいいよな、と思うことにします。

*1:後からわかったのですが、ここにいたのはこのあと歌う歌手でした