海に向かう (5日め・その1)

日帰りで海といわれれば思いつく場所は1つくらいしかない。

もうそろそろ旅も終わりですが、「1日くらいはビーチリゾートがしたい」というリクエストがありました。
まあ、バンコクから海、はいろんな方向がありますが、日帰りで海に行くとなれば思いつく場所はパタヤくらいしかありません。
パタヤ、全く行ったことがない場所でした。観光客が押し寄せていて、治安も悪そうだな、そういえばビーチは海水に触れてもいけないくらい汚染されていなかったっけ?みたいな印象しかありません。

そうは言っても今はオフシーズンです。海水もかなりキレイになったと聞きました。一度行ってみても良いのかもしれません。

そんなわけで日本にいるときから下調べをしつつ、パタヤに向かうことにします。

エカマイいくしかあるまい

いちおう、パタヤ日帰りをやってくれるツアーもいくつかあったんです。実際パタヤのバスターミナルから中心部までは微妙に遠いみたいだし、それも考えました。例によってツアーバスって一見高いけど意外とリーズナブルだったりしますしね。

でも今回はエカマイの東バスターミナルからロットゥーです。噂によると「ロットゥーならバリハイ埠頭に横付けする便もあるよ」という話もあったので。

ターミナルに着くと、乗り場を一回りしてバスがいないことを確認してからチケット売り場に行きます「パタヤ バリハイ埠頭に行きたい」と確認すると、二つ返事でチケットが買えます。

バス乗り場ですが、外の方でした。そこが正式な停車場所なのかもしれませんし、もう出るところだったのかもしれません。残り2座席くらいでしたからね。


とはいえ、乗り心地はそれほど悪くない席です。

お決まりのガソリンスタンド

ロットゥーはしばらく高速を走ると、ガソリンスタンドで1回休憩が入るのがお約束です。トイレ休憩も兼ねているとは思いますが、だいたい途中で給油して走るのが多いんですね。というかロットゥー、だいたいがLPGだかLNG駆動なので給油とは言わないのかな、燃料補給なのかな。

せっかくなので朝食も隣接しているセブンイレブンで買います。

ホットサンドです。ホットサンドの素を買うと店員が焼いてくれます。


なぜかドラえもんのパッケージに入っていますが、中身にドラえもん要素は一つもありません。

到着しそうになるとあちことから話しかけられる。

パタヤのバスターミナルには近寄らず、国道沿いの数ヶ所で止まって人を下ろして行きます。人が少なくなると微妙に仲がよくなるのが常で、私もカナダ人の老婦人に話しかけられました。こちらの出身地を言ったんですが全く場所がわからなかったみたいですね。まあ東京・大阪・名古屋以外の場所がわかる人ってのはそういないとは思います。

その婦人は「パタヤの海が見たい」と途中で降ります。
こちらはバリハイ埠頭が目的ですが、実際このロットゥーがどこまで行くのかはまったくわかっていません。で、まあウォーキングストリートの入り口あたりかな、と思っていたらかなりくねくねしだします。で、ついたのが本当にバリハイ埠頭の目の前。これはやっぱり便利ですね。

やっぱりハリウッドサインのパクりなんですかね、パタヤサイン。

で、降りたときに同情していた日本人女性から話しかけられます。というか日本人女性なんて乗ってたんだこのロットゥー。これから行くところはラーン島なんですが、バリハイ埠頭からはだいたいラーン島に2方面の行き先があるらしいんですね。

1つはナバーン埠頭

ラーン島の中心部に近いのはこの埠頭です。宿とかレンタルバイク店とか、ソンテウの発着場所にもなってます。

もう1つはタウェーン埠頭

ラーン島のいちばん大きいビーチに近いのはこの埠頭です。本数は少ないのですが、ラーン島でビーチリゾートだけ楽しむならこっちに着く船に乗るのが便利なんですね。

彼女はタウェーン埠頭に行きたかったらしいんですが、あちこちで停車しながら来たロットゥーなのでそのフェリーの出発に30分ほど遅れて到着したんですね。若干お困りの様子でした。

うちらはナバーン埠頭が目的でした。現地でバイクを借りる予定だったので。まあ1台借りるか2台借りるかは未定だったので、なんなら2台借りて2ケツしてタウェーンビーチまで送ってもよかったのですが……

そこで声をかけてきたのがスピードボートの客引きです。フェリーの10倍くらいの値段で貸し切りしてくれて、フェリーの倍だか3倍くらい速くあちこちの埠頭まで連れて行ってくれるという、まあタクシーみたいな存在です。

で、バリハイ埠頭、そこそこ長いですから、そこを歩いている間にだいたい客引きに声をかけられます。

そんな客引きに、いらないよ、って対応してたら、その日本人女性いなくなってました。あれ、提案しそこなったな。

気を取り直してフェリーに

そういう客引きがいることの副作用がありまして、そこで売っているものの何もかもがうさんくさくなることです。ここの埠頭とか行った先の埠頭とかにバリハイ埠頭発の帰りのロットゥー乗車券が売られていたのですが、あんまり考えることなく断ってしまいました。これはあとあと効いてきます。

まあ今はそんなことには気がつかず、船に乗ります。

いっぱい置いてある救命胴衣。この航路で数年前に中国人が大勢溺れたせいか、乗客のなかでも中国人っぽい人は確実にこの救命胴衣を持って座ってますね。うちらもいちおう手に取りました。

ここから1時間弱で、ラーン島、ナバーン埠頭に到着です。