定番の観光地を見て途方に暮れる (1日め・その2)

移動は運河ボートで

王宮とかワット・ポーは「ラタナコーシン島」という島にあります。とは言え普通はそれを意識することはありません。意識するのはまあ今回向かうようなときです。

サイアム・スクエアあたりからそっち方面に向かうときに一番速かったのは運河ボートだったのです。
まあ、これ今後どうなるかはわかりません。地下鉄(MRT)がそっち方面に延伸しましたからね。

とりあえず、今回はフア・チャン桟橋から運河ボートに乗ります。8バーツだったか9バーツだったか、10バーツでお釣りが来る感じで終点まで。初タイの人間をいきなり運河ボートに乗せていいのか気になりますが気にしません。

ワット・サケットで説明書きの真実に気がつく

で、着いたらまずは南の方に向かいます。プー・カオ・トーンこと黄金の人口山があるからです。google mapがあってもこの観光地、行くのがなかなか難しいのです。山は周りからよく見えますが、入り口は少ないからです。

まあ、迷いつつ迷わないふりをしつつ、入り口にはたどり着きました。運がいいのか悪いのか、チケット売り場には誰もいません。たぶん仏日なんだろうと思いつつそのまま登ります。

山そのものの写真とか中にいる仏像の写真とか全く撮っていません。山から眺める眺めが一番なのです。

屋上に登ってみると仏塔があって、横に説明書きのようなものが書かれています。これまでは何か由来とかが書かれているものなのかな、と思っていたのですが今回初めてわかりました。書かれていたのはお経です。冒頭に
นะโม ตัสสะ ภะคะวะโต อะระหะโต สัมมาสัมพุทธัสสะ
と書かれていたのが読めたのですね。
こちら、お経とは本当はちょっと違う性質のものかもしれません。仏陀に帰依するという宣言です。日本だと法華経に帰依したり阿弥陀仏に帰依したりする言葉がよく使われてますが、それの南方系のやつです。"ナモー タッサ バガヴァトー アラハトー サンマー サンブッダッサ"で検索するとそれなりに日本語でも解説が見つかりますね。

ちなみに、プーカオトーンには寺の名前がありまして、ワット・サケットとも呼ばれています。実はこの寺、昔タイでコレラが大流行したとき鳥葬のための死体置き場にもなったらしく、その説明も帰り道で読むことができます。

遠回りして、ワット・ポーへ

ワット・サケットの東側にはカオマンガイの美味しい店がありまして、せっかく店の開いている午前中に近くに来たのだから食べたかったのですが諸般の事情でそれが無理になりまして。しょうがないのでここからバスで中華街方向に向かいます。いや、ここからバイクタクシーで向かっても良かったんですが、それも諸般の事情で断られちゃったんですね。

バスは中華街の真ん中あたりで降りて、MRTワット・マンコン駅に向かいます。今年からMRTがファランポーン駅から延伸してラタナコーシン島を通過するようになったんです。


地下鉄の階段はこんな感じでペイントされていまして、きちんと撮影ポイントも設定されています。いわゆるインスタ映えを狙っているのかな。

とは言え、最近知ったことなのですがMRTって原則撮影禁止らしいのですね。
http://thai.news-agency.jp/articles/article/12053
撮影スポットまで用意しておいて撮影禁止ってなんだよと思わなくもないのですが、記念撮影を禁止するほど野暮じゃないらしいのでまあこういうのはありなんでしょうね。

ワット・マンコン駅からファランポーン駅とは反対方向に2駅、サナームチャイ駅で電車を降りて駅を出ると、そこはサイアム博物館の目の前、そこから数分で、涅槃仏で有名なワット・ポーです。

本堂の周りには寄進された仏像がたくさん置かれています。

涅槃仏を撮るスポットはきちんと用意されています。

けっこう撮りたい人で順番待ちになってたりするのが大変ですが、まあ待ってればそのうち撮影できます。

足裏も108だったか、仏教で言うところの世界分類に沿って分割されているそうで細かく見ると興味深いです。

さらに仏像の裏側には20バーツ寄進すると小銭がもらえて、

それを108つのツボに1枚ずつ入れていって運試しができます。

ネコも涼んでいます。

ネコ以外の説明については今回参考になった本がありまして、
[asin:B07STQ2192:detail]
これをiPadにダウンロードして持ち込みました。そこらのガイドブックより詳しいのが役にたちましたよ

対岸に渡ってワット・アルンを外から眺める

流れから言うと次は王宮ことワット・プラケオなんですが、ここ入場料が高いんですね。さらにワット・ポーの入り口からは少し歩くと遠い。お寺見るのも飽きたっぽいのでそこはスルーして船着き場に向かいます。

渡った先にあるのがワット・アルンなんですが、ここ入場料の要るところと要らないところに別れているんですね。実は入場料の要らないところにも興味深い見どころがありまして、

こちら、ワット・プラケオにあるエメラルド仏の複製がこんなに近くで見られます。話によるとワット・プラケオに置いてあるエメラルド仏も複製らしい(本物はもう少し奥の方に保管されている)ので、なんならこっちで見たほうがいい感じがします。

ちなみにこちらは先ほどと同じ作者の別の本からいただいた情報を元にしました。
[asin:B07J1XY8FR:detail]
本当にKindle(と買った本)役立ちまくりです。

ところで、今はワット・アルンの仏塔って登攀禁止になってるのですね。そうすると入場有料部分に入って得られるものがあるかというと実は微妙なのです。それならコーヒーでも飲んで休もうかと。

これコーヒーじゃなくて、レモンティーならぬマナオティーですけどね。これまで飲んだ中で一番美味しかったかもしれない。

昼飯はトンブリー側で

これを飲んだあたりで昼です。昼飯はワンラン市場で食べたらいいかな、と思ったのですが、ワット・アルンからワンラン市場は微妙に遠い。チャオプラヤー・エクスプレス・ボートに乗れば1駅なのですが、30分待っても船が来ない。途方に暮れました。

しょうがないので、ワット・アルンから西の方に歩いていった道路沿いにある麺屋さんに向かいます。

食べかけですが、センレックナームだったかな。その他にあとツミレとかそういう選択肢があったと思いましたが適当に。

実は量が少なめで、隣の若者グループは2杯とか3杯とか食べていたのですが、まあここは1杯だけ。

昼ごはんも食べると、本当にすることがなくなります。時間的にはホテルにチェックインしてもいいのですが、さてどうやって戻ろうか。タクシー乗るにも目的地がないとな。

で、目的地がひらめきました。(続く)