仙台来たらこれ食いに行けリストに関して、
そして誰か、盛岡といわきのこういうやつ書いてほしいお願いしますなんでもしますから
http://b.hatena.ne.jp/entry/355105578/comment/ko_kanagawa
なんでもするらしいので作ってみた。まずは盛岡三大麺。
盛岡冷麺
んー、これは「盛岡冷麺オタが非オタの彼女に盛岡冷麺を軽く紹介するための10店」で困らないよねたぶん。10年前と比べて、BONZが潰れたけど後釜っぽい店はあんまりない。
じゃじゃ麺
これも「じゃじゃオタが非オタの彼女にじゃじゃ麺を軽く紹介するための10店」であまり困らない。10年前と比べると、ぱんだ食堂が道路拡幅の影響をもろにかぶって閉店して、2代目ぱんだ食堂が先代よりは駅に近いところにオープンしたこと、駅ビルに白龍が進出して、値段本店と変わらず盛りの良さが周辺店と比べて1段上なんで近辺のお店が大変なことになっていることか。あとここに書いてない店の中では「香醤」「あきを」は夜に飲んでのシメとしてはおすすめです。
わんこそば
イベント飯なのでイベント感があるところで食べるべき。イベント感と言えば別にインスタ映えじゃないけれども食べたお椀は片付けないで欲しいよね。ということで「東家」一択になる可能性が高い。
「東家」は盛岡駅前など市内3店舗あってどこも味は一緒だけど、一番安いプランではお椀を片付ける(マッチ棒で杯数を数える)のでイベント感は薄れる。わんこそば的には「直利庵」もおすすめだけどここも杯数はマッチ棒で数えるのでイベント感薄い。なお双方とも地元民にはそばでは評価されてなくて、東家はカツ丼、直利庵は中華そばが高評価なのでそこは織り込んでおくべきかもしれない。
次はなんだろうな。南部はっと鍋は食べたことないんで飛ばすことにして……。
寿司
回らない寿司は「横綱寿司」がたぶん高評価なんだけど、ここは値段も横綱級というのが一般的な評価。東京あたりから来てる人ならそんなに高くないんじゃないか。ほかには「寿し利」も捨てがたい。とはいえどちらも自腹で食べたことがないので評価は避ける。コストパフォーマンスなら「三寿司」一択。ここに来たら納豆巻の注文は必須。ただし三寿司の難点は市内の支店名が「本店」「大通本店」「支店」などなど非常にわかりにくいことで、絶対に「三寿司の前で待ち合わせ」だけは避けるべき。
回る寿司であれば、観光客が行ける範囲なら駅ビル内にも店舗がある「清次郎」が定番か。「市場で見かけた三点セット」がかなり安定している。ただし一皿あたりの値段もそこそこ高いのでひと通り食べると回らない寿司に近い値段になることが多い(そして前掲の横綱寿司はその数倍の予算になる)。地元資本で値段が安いこともあって評価が高いのはほかには「すノ家(すのや)」なんだけれどもあんまり交通の便のいいところにはない。
イタリアン
盛岡は人口の割にイタリア料理店が多すぎるという噂もある説もあるが、その割にはあんまり行ってないんだよな。特に中津川の向こうにはほとんど行ったことがない。行った中だと駅ビルにある生パスタの店「フレスキッシマ」、駅から少し歩いたところにあるピザの店「ピアーチェ」、飲み会にちょうどいい「ダコッタ」、二次会に重宝する「AVAZ(アーヴァーズ)」、少人数が捗る「SALUTE(サルーテ)」あたりが高評価か。なおSALUTEはエレベータのない2階にあるこじんまりした店で、この中では一番オススメなんだが電動車いすでお忍びデートとかしようとすると確実にはまる。イタリアンが多い割に他の西洋料理店はあんまりなくて、特にロシア料理は老舗の1店舗が潰れてバイキングの店になっちゃったのでそこはご覚悟が必要。
居酒屋
酒場放浪記で紹介されたという噂もある吉田類お気に入りの店「とらや」は先日閉店した。駅前にあった「北地蔵」は要介護の問題もあって駅前から遠く離れた住宅地に移転した。このように居酒屋については定番店を紹介するのが難しいことではある。そういう店はとりあえず置いておいて「魚の美味しい店を期待して福岡に行ったら村さ来に連れて行かれた」みたいなことは避けたい*1。あんまり常連がうじゃうじゃいないところで初見でも入りやすくて、というところで盛岡駅前あたりの居酒屋でオススメといえば4つのチェーン店となる。
1つは「イシダ」系列。イシダと言っても店名にはイシダ関連が全く書いていないのでgoogle mapsでも見つからないが「じょ居」「なはん」「うま舎」の3店舗である。いちおう「じょ居」は中華料理も得意、なはんには地酒ラインナップが豊富、じょ居の奥のカウンターは渋くて巨人好み、と言った特徴があるらしいのだが細かい差なのでそこまでこだわる必要はない。どこでも酒、つまみなどに岩手名物がひと通り揃っているので観光客にもやさしい。
次は「えびすけ」系列。若干オシャレめの居酒屋、立ち呑みがやっぱり盛岡駅近辺に3店舗ほどある。バンコクにも進出したらしいのだがそちらでは食べたことがない。
その次に「バレル」系列。ホットペッパーでクーポン展開をしっかりしているのでそちらを参考にしてほしい。ただ日常的には使うが観光客向きかどうかは微妙かもしれない。
いちばんオススメなのが「坊ちゃん」系列。駅前には名前もそのまま「坊ちゃん」な店を始め2店舗あり、大通にも1店舗ある。盛岡を代表するような全くしないようなメニューラインナップで特に俺の中で人気がある。
ビール
岩手県内にも数ブランドの地ビールがあるが、盛岡と言えばやっぱりベアレンビールである。ベアレンビールは来年オープンを目標に第二工場の建設中であり、それが完成すれば缶ビールの出荷も出来るようではあるが今のところは瓶ビールと生ビールバレルの出荷のみ、ということでやはり盛岡で飲みたい。もちろん前掲の居酒屋でも飲めることは飲めるが、ここはやはり直営店で飲むことをおすすめする。
春夏秋シーズンなら土曜日の「よ市」で飲むのが一番オススメ。「よ市」は盛岡駅から5分ちょいで着く商店街を歩行者天国として封鎖して作られるファーマーズマーケットだったはずなのだが、昨今ベアレンビールが大人気になってその他の商品も酒のツマミ的なものが増えたりした。中ジョッキ1杯程度のビールが実質300円で飲めるのはかなりお得だ。このビールを売っているところの奥が直営パブ第1号店で、2号店が赤レンガの岩手銀行旧本店そばに、3号店が駅の地下に、4号店というかマイクロブルワリー展開した店が市内にもう1つ増えた。どこもそれなりの特徴があるのでそれぞれ周ってみてもいい。
バー
いろいろあるんだけど、知る人ぞ知る有名店「見聞録」は閉店したのでそれ以外を名前だけ。スコッチなら「スコッチハウス」カクテルなら「ルパン」「アルセーヌ・ルパン」、ラムなら「VidA」、燻製なら「Velvo」、サブカルなら「AE」。
この中ではサブカルバーAEだけ注釈が必要か。30分500円、上限が昼1000円夜2000円のソフトドリンク中心のバー。いちおう酒も別料金で存在する。サブカルというかオタク系の趣味がそれほど細分化されていない(細分化すると人が集まらなく成る)盛岡では貴重なお店。
パン
どうせ福田パンは知ってると思うが休みシーズンにはとんでもない行列ができる。たかがパンなのでとんでもない行列もそんなに待たないのだけど、たかがパンであることは自覚しておいたほうがいいかもしれない。盛岡駅の構内にも福田パンの店はあるがパンはひと回り小さくて値段がひと回り高めなのでお得感はあんまりない。ほかにも有名店があるらしいのだけどあんまり把握してない、すまない。
ラーメン
三大麺があるいっぽうでラーメン不毛の地とも言われる盛岡。中華麺の消費金額は日本一らしいのだけどこの中華麺、生冷麺も品目に含まれるらしいので本当に中華麺が人気なのかは定かではない。とは言え有名店はそこそこあって、まずはテレビにもたまに出てくる「柳家」。「ラーメン大好き小泉さん」でも紹介された「レアチーズキムチ納豆ラーメン」はここの名物ラーメンなんだけど、実際レアチーズケーキを入れてもそんなに美味しくないので普通にキムチ納豆ラーメンを食べたほうがいい。なお柳家は店舗によってキムチ納豆ラーメン以外のメニューが違っていて、駅ビル内2店舗も特徴がバラバラ、名物店長はもう元の店にはいない、などいろいろあるのでキムチ納豆ラーメン以外を所望の場合は事前調査が必須。
「上の橋」近辺にある「中河食堂」はシンプルなラーメンが古くからの人気があるが店内撮影禁止なのでインスタ映えは狙えない。「たかみ屋」も老舗で、チャーシュー麺、ワンタンメン、うまにラーメンあたりが人気。撮影禁止といえば、駅から少し北のほうに行った「ねぎぼーず」もラーメンというか中華全般でおすすめ。そのほか、駅前ホテルの中華料理店がラーメン店展開した「銀河拉麺堂」が最近のお気に入り。
ジンギスカン
別に盛岡のものじゃなく、遠野のものなのだが、盛岡でも食べられる店は数店ある。個人的なイチオシは「遠野屋」。食べ放題プランがお得。遠野にも羊はいないらしいのでどこで食べても変わらないはずなのだが、なぜか岩手より離れたところには遠野のジンギスカン店がない。北海道のほうがイメージ的に強いからかな。
仙台めし
盛岡あるあるとして「仙台に行ってもおみやげが買えない」というのがある。冒頭のブログエントリに書かれたおみやげ関連はほぼ全部盛岡でも買えてしまう(特に仙台駅あたりで売っているものはだいたい盛岡駅でも売っている)ためだ。というか仙台、都合のいいところで宮城も仙台扱いしたり東北全体を仙台代表にしてみたりというところが少々鼻につくところがある。まあ利久なども盛岡進出したし、喜久福のある喜久水庵も2店舗あったりするし、多店舗展開というのは良し悪しあるな、と思わなくもない。