タクシーオタが非オタの彼女に盛岡のタクシー世界を軽く紹介するための10社。

冷麺じゃじゃ麺の食べ歩きにはタクシーが便利ですので、そういう意味でも、というのは半ばこじつけですが。

まあ、どのくらいの数のタクシーオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、(略)、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、盛岡のタクシーのことを紹介するために知るべき10社を選んでみたいのだけれど。

あくまで「入口」なので、金額的に過大な負担を伴う盛岡市外、岩手県外のタクシー会社は避けたい。
できれば盛岡市内、遠くても隣接町村にとどめたい。

あと、いくら交通的に基礎といってもタクシー会社でないものは避けたい。
バス好きが『岩手県交通』は外せない*1と言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。

彼女の設定は

タクシー知識はいわゆる「無線配車」的なものを除けば、時間距離併用制度程度は知っている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

岩手中央タクシー(開運橋、上の橋、稲荷町など)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「GPS配車以前」を濃縮しきっていて、「GPS配車以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。行灯も星形だし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この配車過多なタクシー*2について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

杜陵タクシー(内丸など)、平和タクシー(中央通、中の橋、舘坂)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなタクシー会社(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「タクシーオタとしてはこの二つ*3は“会社”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ヒノヤタクシー(内丸、高松、山岸など)

ある種のタクシーオタが持ってる環境への憧憬*4と、観光対応の大人数乗りタクシーへのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもヒノヤな

  • 「童貞的なださカッコよさ」を体現する乗り合いタクシー
  • 「童貞的に好みな女」を体現する24人のりデミ

の二つをはじめとして、オタ好きのする車を社内にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ふるさと交通(手代森)

たぶんこれを見た彼女は「痛車のタクシー*5だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の車がその後続いていないこと、グルージャ応援塗装が一部サカオタでは大人気になったこと、アメリカなら全部黄色になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でそういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

にこにこ交通(みたけ)

「やっぱりタクシーは新規参入業者から乗りたいものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「あいのりタクシー」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、初乗り料金にかけるにこにこ交通の思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削って初乗り280円、っていう値段が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「下げる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
にこにこ交通の安さを俺自身は安すぎとは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが滝沢やとなんだったらきっちり初乗520円にしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて280円にしてしまう、というあたり、どうしても「結局払う金額が同じでも見かけの安さには弱いオタク」としては、たとえにこにこ交通がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。デザイン自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

つばめタクシー(黒石野)

今の若年層でつばめタクシー見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
アネックスカワトクよりも前の段階で、つばめタクシーの得意場所とか営業エリアとかは緑が丘黒石野を頂点に配していたとも言えて、こういうクオリティの会社が規制緩和前からこの時代にかかっていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくタクシー好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるフリーダイヤルでしかタクシーを呼ばない彼女には見せてあげたいなと思う。

青山交通(月ヶ丘、三ツ割)

青山の「電話番号1234」あるいは「青山って名前なのに実は三ツ割からも配車」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「出来れば近くの営業所にかけたい」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそどこのタクシーも市内迎車料金は0円以外ではあり得なかったとも思う。
「得意エリアのタクシーが一番速い」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は青山みたけ地区のタクシーにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

太田タクシー(下太田)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういう飲みのお帰り用に自転車キャリアをこういうかたちで全台に設置する方針にして、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

盛岡タクシー(青山、大沢川原、松園など)

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に盛岡タクシーを選んだ。
岩手中央タクシーから始まって盛岡タクシーで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、規制緩和以降のタクシー激戦時代の渦中となった会社の一つでもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいいタクシーがありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10社目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」*6というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

*1:いや、ネタとして確かに外せないと思いますが

*2:過多つうのはコピペ文句の都合上。ちなみに小型車96台は盛岡タクシーの97台よりは1台少ない。

*3:ウェブサイトがこの2つの会社は種々の事情で同じ所にある

*4:一部プリウス採用

*5:ペーパークラフトがあったりする

*6:ちなみに、今回項目だけでなく文中にも上がらなかったタクシー会社として、富士タクシー(天神町など)、県都交通(南仙北)、岩手ハイヤー(青山、下太田)、相互タクシー(中野)、旭タクシー(上厨川)、城東交通(本宮など)、みたけタクシー(みたけ)、こがわタクシー(浅岸)、雫石タクシー(繋、城西町など)、盛和タクシー(西仙北)、城北タクシー(みたけ)、などのタクシー会社があります。10社中に選ばなかったのは単に自分の利用頻度が低いから以外の何物でもないことを念のため書き添えておきます。