夕食が少し遅れると選択肢が極端に減る(台湾一周・3日めその6)

19時過ぎ、花蓮駅に着きました。

今回は(も?)移動のことを考えて、駅の側のホステル個室を予約しています。まあ19時30分になる前に着くことが出来ました。

フロント係は日本語に堪能で、チェックインは全て日本語で出来ました。しかしまさか、チェックインが

LINEへのメッセージ送信で完結するとは思わなかったけどね。

ちなみに割り当てられた部屋はこんな感じ。

3人部屋だけど、これは2人部屋からのアップグレードだそうです。あんまり意味のないアップデートだな、というのは後に覆されることになります。

さて、問題は夕食です。駅前のワンタンの店は19時を回った時点で閉店していました。

こんなに明るい街ですが、駅の近辺のレストラン・食堂のほとんども20時で閉店します。ホステルから出るのは20時直前でしたのでほぼ食べる場所が存在しなくなります。どうも、花蓮の繁華街は駅から少し離れているようなのですね。

まあ、フロントで色々話せたので情報は手に入れました。1軒、20時以降にも開いている店があるそうです。

こちらの店です。

どうも、お茶に力を入れている店らしいです。

けっこう内装もおしゃれです。

で、実はこの店にはメニュー自体がありません。いや、全部おまかせ、ってわけじゃなくて、例によって机にはQRコードがあって、それを読み取るとメニューが読めるんです。

こんな感じのメニューが。

ちなみにここ、お茶絡みのメニューはやたらとたくさんあります。

こんな感じ。これ以外にホットのメニューもあります。いっぽうで、定食メニューは上記のそれくらい。まあ他に点心とか火鍋とかもありますけどね。実は火鍋は明日食べる予定なので、ここでは避けたい。

というわけで定食の中からそれぞれ1品選んで注文しました。けっこう長く待っていたら、店員がやってきて中国語で何か話します。Google翻訳でやっとわかりました。この店、ネット経由で注文したらレジに行って代金前払いしないといけないんです。それはさすがにわからなかったな。

ほどなくして来たのがこんな感じ。

三杯鶏の定食。

辛いチキンカツの定食。
置き方はいまいちよくわかりません。まあ食べやすいように並べ替えればいいか。

ちなみにこちらは20時で閉まる店の看板。

このくらいの予算で良かったんだけどなあ、とちょっとだけ思ったのは内緒です。

今日は宿でもすることがある

さて、今日は中日です。やることがあります。洗濯です。
今回は移動だけになるので、日本からはリュック1つで来ています。荷物を減らすために、着替えは全日程の半分しか持ってきていません。ズボンなんか着替えなしです。

つまり、この日に洗濯乾燥を終わらせないと、着替えがなくなるわけです。このためにこの宿を選ぶ際には近辺にコインランドリーがあるところを選んですらいました。
問題は「ズボンなんか着替えなし」にあります。実はこれはミスでした。夜の宿近辺での活動のために薄い半ズボンを1つ持ってくるつもりが、それを忘れたのですね。

まあしょうがないか、と思ったところに実は僥倖がありました。このホステル、コイン式の洗濯機と乾燥機があるのです。これなら、コインランドリーで諦めていたズボンの洗濯が可能になります。

洗濯の間は、選択前に買っておいたこちらで。

となりの机では、おそらく台湾の大学生がトランプしながら酒盛りしています。

で、洗濯に1時間弱、乾燥に1時間半かけたところで残念なことが発覚します。
「ここの乾燥機は性能が弱いから、もし完全に乾燥したかったら近くのコインランドリーに持っていってね」(意訳)という張り紙が乾燥機についていたのですね。実は乾燥も1サイクル40分くらいでしたがこれを見て倍に延ばしたわけです。

まあ、自分の洗濯物はだいたい乾いたのでいいんですが、一緒に選択した同行者の洗濯物が微妙でした。自分よりいい(≒厚手の)Tシャツが全然乾きません。

で、3人部屋が役に立ったのはここでした。このホステル、1人に1つしかハンガーがないんです。でも、3人部屋なら3つハンガーがあります。つまり、乾かなかった洗濯物を干せるのですね。こんなところで3人部屋が役に立った。

とりあえず、明日は明日でいろいろ動きますよ。

神社跡と、ラーメン跡と(台湾一周・3日めその5)

プラットフォームから池上を眺めます。

うん、微妙に街灯が多いのを除けば、見た目は日本の田舎そっくりですね。


特急に乗っておよそ20分。

広い川、あるいは河川敷が見えてきたら目的地の駅のそばです。

玉里駅です。

玉里駅でも荷物を預ける必要がありますが、玉里駅にはコインロッカーがあります。

コイン入れる場所なくて、クレジットカードか悠遊カードを使う必要がありますけどね。あと、スマホ前提です。

さて、玉里駅を出て、向かうのは神社の跡です。

神社の跡は駅の出口の反対側にあります。そこに向かうには駅を出て北上、つまり花蓮の方に歩く必要があります。

途中には市場っぽい場所もありました。

つき当たりまで行って左折します。

先の方に鉄道の線路が道路をまたがっているのが見えます。

くぐった先は市街、というには若干田舎です。

犬がいました。

しかしこの犬が鎖に繋がれていることで油断しました。

この家、他に犬が2匹いたのです。さらにこっちの犬は鎖に繋がれてなかった。微妙に追いかけ回されます。
まあ噛みつくことはなかったし、犬も家の前の道路からはあまり離れなかったのが幸いでした。

で、そこからあまり離れていないところに目的地の神社跡があります。

玉里神社跡です。
跡地とはいえ、鳥居は残っています。2つ。

あと、階段も残っていますので、登ることにします。

統治時代にはいろいろあったようです。

警官が殺されたことを記念して建てられた慰霊碑とかもあったようです。

更に登ると、2つ残っている鳥居のもう1つがあります。

おそらくこの鳥居の向こうが神社だったのでしょう。

石灯籠もありますね。

神前結婚式を挙げた人もいたようです。

で、この写真がなくなった本殿の様子を伝えているというね。

なにせ、神社跡ですから。

神社の本殿はすでに跡形くらいしかありません。

残っているのはこんな写真くらいです。

まあ、見た目ほど大きい神社ではなかったようですね。

いちおう、高台にあるので風景は見られますが、

こうしてみると市街地からはやっぱり離れているような気がしますね。

帰り道、麺やさんへ

さて、今度はもう1つの目的、玉里麺です。

帰りは少しだけ別の道を歩きます

流行っているかどうかは別にして、きちんと営業はしているようです。

レンタル自転車も見つけました。

おそらく先ほどの神社、この自転車を使って向かうほうが楽だと思います。

この通りを駅前通りまでたどり着くと、目的地、玉里麺の店です。

玉里麺は実はこの店だけの名物ではありません。見ての通り写真にも2軒の店が映り込んでいますし*1

他の店にも玉里麺は置いてあります。


こちらの店も玉里麺があるようです。

おそらく、この駅前通りだけで少なくとも4,5軒は玉里麺を出しているんじゃないかな?

その中で今回の店を選んだのは、単に「玉里麺」でGoogle Mapsを検索した時に明らかに営業している店がここだけだったから、という単純な理由です。

さて、この店ですが、

店内にメニューもありますし、

メニューを書いた紙もおいてありますが、

このメニューに書いてあるとおり、スマホ必須です。

机にQRコードが書かれていて、それを読み取ってサイトをひらき、そこで注文する必要があるわけです。
まあ、今回頼んだのはワンタン、

そして玉里麺でした。

ワンタンはともかく、玉里麺、これがなぜラーメン跡かというと。

どうも、この麺の発祥は中国大陸ではないようなのですね。まずラーメンがあって、それがここ玉里にもたらされて、で残った。
つまり、この麺は中国に祖先を持っているけれども、直接の親戚は日本なわけです。

そう言われて食べてみるとそういう気がしました。スープの味の薄さは台湾特有のそれ*2ですが、かなりラーメン感があります。

さて、玉里駅に戻ってきました。

ゆるキャラも玉里麺を持って立ってますね。

駅舎内、というか待合室内の壁には御当地米なのか「後皇米」の宣伝があります。

実は、この駅にも玉里麺を食べられる店はあったらしいです。

こうなると意外とこの町も玉里麺推しですね。なおこの食堂は駅の待合を出て右側にあるそうです。

さて、電車の時間も近づいてきました。

今日最後の電車に乗って、今日の宿泊地に行きますよ。

*1:行くのは左側の店

*2:それが自分はけっこう好き

弁当食べて、米買って(台湾一周・3日めその4)

駅舎はリニューアルしてずいぶん綺麗になっています。

まあこういうのが一番いいとは思わないけど、老朽化の結果壊れかけよりはいいんだろうな。

さて、当然のごとくまず行くのはここです。

行李房。

ドアを開けようとしたけど開きません。建付けが悪いのかなと思ってガチャガチャやってたら、裏で鍵を開けられました。行李房は駅員が兼業でやってるので、たぶんここには常駐していないんですね。ちなみにこっちの行李房は女性の駅員でした。

荷物を預けたいというと「自転車乗るの?」と聞かれます。よくわからないんですが、「いや、この辺を歩くだけ」と英語で答えます。そうすると預かってくれるという仕組み。

ちなみになんでこんなことを聞いてくるのかは駅の外、台東よりの隣にあるレンタル自転車店でわかりました。

このレンタルショップ、棚を見ると荷物が結構乗っかっています。たぶん、自転車をレンタルした人向けに荷物預かりもやってくれるのでしょう。たぶんこっちは安いか無料かなんだろうな。そういうことで行李房もドアに鍵がかかっていたのかも*1

台湾東部はサイクリングロードに力を入れていて、ここからも適したサイクリングロードがあります。

まあ、今回も時間があればこっちをやってもいいんだけどね。今回は時間がないので市内中心部を歩くだけです。


駅を背にして行くと、目的地はすぐそばにあります。

こちらと、

こちら。

池上は米がいい、という話をしましたが、それでできた名物が弁当なんだそうです。以前はホームで通過する客向けにも駅弁を売っていたらしいけれど、今はその売り子がいなくて、その代わりにこれらの弁当屋さんの店内で弁当を食べることができるんだろうです。一応写真に撮ったのはこの2軒だけど、実は後のほうの写真の左側も弁当の店だったりします。

さて、全美行と家郷、この駅前2大巨頭のうちどちらに行くか。流石に弁当を1つずつ買ってどちらかに持ち込むというわけにもいかないので、今回は家郷に行きます。

店内は弁当箱が山積みです。

さらにレジ横には、「ここの弁当で使っています」とばかりに米が売っています。

購入。およそ100元。

で、こちらを選んだ理由が写真に映り込んでいます。

こちらの弁当は中に野菜が少なめなのです。

その代わりに、野菜とスープがここで食べる分には取り放題なのですね。

いちおう「常識的な量を取ってください」とありましたのでこのくらいにしておきます。ちなみにスープの塩味はほぼないです。胡椒と塩がおたまの横に別添え。こういうのでいいんだよな。

他に唐辛子の醤油漬けみたいなのも取り放題、まあ取り放題にする人はいないだろうけど、です。これは唐辛子の形から想像するよりは辛味が少なかったので味変にお勧めですよ。

ところで、付いてきた割り箸に気になる文字がありました。

この文字、今朝見た覚えがある。台湾の箸のブランドなんでしょうかね?

店内はそこそこ雰囲気があります。

気になるのは、ゴミ箱が2つあることで、通常のゴミとリサイクルゴミに分かれているんですが、リサイクルの分類が微妙にわからないんですよね。あれこっちをリサイクルするの?という感じ。プラスチックをリサイクルのではなく、弁当箱をリサイクルするようなのですけど、そういうものなのかしら?

さらにもう1軒弁当屋

さて、店を出て、街なかに入ります。まあ街なかといってもそれほど賑やかではありません。

こんな感じ。

5分弱、少し歩くと、また鉄道車両が見えてきます。

実はここも弁当屋さんなのです。

ね、

池上弁当って書いてあるでしょ。

この車両、以前は公開されていて、

この中で弁当を食べることができたらしいのですね。ただ、今は入れないようになっています。

中にある机みたいなのは横にあって、ここでも食べられるらしいです。

まあ時間帯が時間帯だしな。

さて、ここに来たのは弁当を食べるためじゃなくて、ここの2Fに池上弁当博物館があるからなんですね。

ところが、

その博物館、閉まってました。一時閉鎖なのか恒久閉鎖なのかはわからないですけれどね。
いずれ、袖にされたのは今日2度目です。

まあ、この施設、お土産についてはそこそこ充実しています。

天皇陛下が食べたこともあるというお米とか。

池上米もちゃんと置いてあります。

これ以外にここの近辺には羊羹が名物の地域があるんですが、その羊羹も置いてありましたよ。
同行者はこちらで細々したお土産を買っていくようです。

この店の弁当は種類が多いのも売り、なのかな。

さらに売店横にもイートインスペースがありました。

博物館を諦めて外に出ると見つけたのが、

夜市スペースです。
どうも池上にも夜市は存在するようですね。ただ、看板を見ると、開催は月1回、土曜日だけのようです。

買いたいものは買いたい場所で

駅に戻る途中、1本だけ横切った道路を台東方向に曲がります。

ここに映り込んでいるのが、池上の農協だか農業組合が経営している直営店のようなのですね。

さっきの売店よりも数倍広いです。

米はこの大きさでも売ってますしね。

とは言うものの、これを買って持って帰るわけにもいかないので、もう少し小さい量のところに行きます。

壮観ですね。

配るようなのか、こまめに使う人用なのか、

小さいパッケージも存在します。

まあこの辺から選べばいいかな。

ズラッと並んでいます。同じパッケージに見えますが、微妙に表記も違います。

この店、これ以外にも普通のお菓子とかも売っています。なんというか直営店兼ミニスーパーって感じがありますね。

まあしかし、気がついてみるといろいろあるものです。

たぶんこれは米屋さん。


弁当売りのマスコットキャラクター。たぶん頭は米の形だな。

駅の売店売店で、

米が原料のお菓子も売っていました。普通に買って帰るならこっちのほうがいいかもね。


さっきのとは別の米キャラ。

この時間帯、電車が1~2時間に1本なので、

そこそこ待つ人も増えました。

とはいえ、

きっぷを買っていた電車が来るのはそろそろです。

次の場所はここからそれほど遠くないですが、また向かいますよ。

*1:推定

海と田畑に挟まれて(台湾一周・3日めその3)

前のエントリにも書きましたが、今日の鉄道はこの場所の経路が一番長いです。
長いなら長いなりに、ということで、先ほどセブンイレブン仕入れたものを取り出します。

茶葉蛋、つまり味付けゆで卵とビールです。

ちなみにこういう長い時間にもう1つやっておきたいことがあります。スマホの充電です。
写真を多く撮るからか、地図を見ながら移動するからか、どうも旅行中は電池の減りが速い。まあ、外付けのモバイルバッテリーを持ってきていますが、自強3000にはUSBの電源取り口があるのです。この席の場合、座席の下側。ちょっとわかりにくいところにあります。

ま、知っていれば探せると思うのでここに写真は載せません*1

思ったよりも南シナ海沿岸を走っていた鉄道ですが、だんだん山の中に入っていきます。

台湾一周とは言うけれども、さすがに南の端までは行かないんですよね。

で、少しするとまた海のそばに来ます。

海側の席に座っていなかったのですが、その席がちょうど空いていたのでちょっとだけ移動しました。

太平洋です。

というか、鉄道かなり海沿いを走ってるなあと思いましたが、

いちおう近くを道路も走っているようです。

河口沿いでは橋にもなります。

台湾、というか中華民国の旗がはためいていますね。
(後からわかったんですが、この橋、「台湾で最も美しい高架橋」と呼ばれることもある橋なんだそうです。)

いっぽう、反対側の車窓は完全に山です。そもそも、海が車窓から見える時間はそれほど長くありません。

まあ、何か育てている畑っぽいですが。

いちおう時々駅にも着きます。

ああ、大雨降ってたんだなとわかる河原のあれ具合です。

しかし、この木は何の木なんでしょうね。

こんな感じで、海と田畑に挟まれた間を電車は北上しております。

台東でライバルに出会う

さて、台東駅に着いた時に車窓に見えてきたものがあります。

ディズニーキャラでデザインされた列車です。

たぶんですが、これは「環島之星」列車です。台鉄をほぼ毎日、台北発で内回り・外回りと各1本が走っている鉄道で、これに乗ったまま移動すると1日、約13時間で台湾を一周できる電車です。
もちろん値段はそれなりにかかります。そもそもツアー列車で、食事付き、ソフトドリンク飲み放題、ついでにカラオケ車両も付いてくる、という台湾人のためのリゾート列車ですので。
まあ、お急ぎの方はあれで一周するのもいいかな、と思いますね。丸一日ゆったり旅行を「お急ぎの方」向けに勧めるのもあれですが。

さて、我々は台東駅では降りません。もう少しだけ先に行きます。そしてここからはもう少し海から離れます。
そして、畑も別の物が見えてきました。

おそらく稲畑、つまり田んぼです。


この辺は地域ごとに産品の米を銘柄化しているようです。

遠目で見るほうがいいかな?

そして、今回の目的地に近づいてきました。

池上です。

気のせいかもしれませんが、稲がシャッキリ立っているように見えてきました。

そして、駅に到着です。

「いけがみ」じゃなくて「チーシャン」のように読むらしい。

言われてみれば音読みはそんな感じです。

プラットフォームから外を見れば田んぼが見えます。

本当に左右田んぼだらけ。

まあ、ここでの目的は田んぼ関連です。稲刈りじゃないけどね。
さて、駅を降りてその目的を果たしましょう。

*1:撮らなかっただけだろとツッコまない

年中無休のはずの店にそっぽ向かれる(台湾一周・3日めその2)

さて、今回の途中下車の旅、まず駅に着いたらやらないといけないのが「荷物預け」です。
枋寮駅にはコインロッカーがないので、向かうのはこちら。

行李房です。いわゆる荷物預かりです。こちらはコインロッカーと違って、料金は1日単位と長い。ただし、荷物は1個あたりで徴収されます。なので、細かい荷物を多数持っていくと料金がたくさんかかるのかもしれない*1

もう1つの難点としては、昼休憩がある行李房があることです。これは大抵の場合はここに表示してあるらしい。まあ今回は昼前に引き取りに来るので、たぶん大丈夫でしょう。

目的地へ

さて、預けて外に出ます。

今回の旅程では最も先日の台風に近かった場所です。まさに台風一過といった空のような気がします。

目的地は下調べでは駅から海に向かって左前の方向にありますが、とりあえずまっすぐ進んでみます。

いい感じで台湾の小都市、といった感があります。

で、この道路の突き当りにあるのが、

こちらのフォトスポット。

ここから眺めれば

南シナ海。おそらく今回最初で最後の眺めです。

ここから道路を海沿いに歩いていきます。

少し歩くと河口にぶち当たります。少々川沿いに道路を遡って、

橋を渡れば、よくわからないゲートがあって、

ここを通って少し歩けば、

目的地に到着です。

着いた、はいいものの

正確には、目的地はこの店、というよりは、その左側奥に見えている食堂です。この枋寮漁港はシラス漁が盛んらしく、シラス料理が名物らしいのですね。その料理を出すという店がこちらです。

で、近寄ってみます。

なんか不穏な文字が書かれています。

まあいちおう奥に行ってみますと、

年中無休だというのに今日は閉まっていました。そりゃないよ。

今回の台湾旅行で一番楽しみにしていたのが、

この「魩仔煎蛋」つまり「シラス入り卵焼き」だったのです。

諦めきれず、この並びにある市場街を歩きます。

そこそこ営業はしていますが、食堂はないみたいです。

戻って、もう一度レストランを一廻りします。単なる休憩ではなさそうです。台風の影響かしら。

まあ、メニューというか注文伝票だけは見えるところに置いてあったので、ここに載せておきますね。次に行った人が食べられますように。

しょうがないので

もともと枋寮では店のはしごをするつもりでした。少し早いですが、もう一方の店に行ってみることにします。
まあ、川沿いに道路を歩くだけです。で、先ほど渡った橋の1つ上流にある橋を渡る手前。

その目的地に到着です。

問題は、「少し早い」にあります。もともとシラス入り卵焼きを食べてからここに来るつもりでしたので、到着予定時刻が30分くらい早いのです。案の定、店は開いていません。まあドア叩いて開店を要求するわけにもいかないし、少し店頭で待つことにします。

しかし、捨てる神あれば拾う神あるものです。開店10分ほど前に店員に気が付かれました。

「ここで食べたいけどいい?」にオーケーもらえます。
さて、何を注文するか。

こちら、店名的にはかき氷屋なのですが、メニューを見たところメインは豆花のようです。

まあ、10月とはいえ直射日光は暑いので、かき氷もありです。マンゴーかき氷も日本人には人気らしい。
結果、頼んだのはこちらです。

綜合豆花と、草苺雪花冰。つまり色々トッピング入り豆花とイチゴのカキ氷です。

もしかしたら、豆花を台湾で食べるのは自分初めてかもしれない。

思ったより冷たくて、食べやすいです。

実は食べている場所はこの辺の幹線道路(たぶん)に面した机。

まあ、車の通りはあんまりなくてちょうどいいくらい。

机の上にはこんな張り紙がしてありました。

食べ終わったら横にある流しに皿を置けばいいらしいです。

とりあえず駅に戻る

さて、橋を渡って少し先を右に曲がれば駅に戻れます。

朝食後、昼前という微妙な時間ですが自助餐はけっこう混んでます。

南北方向で光を遮るものがなく、途中でセブンイレブンに逃げ込みます。

よくわからんけど何かのフェア。

まあ、このコンビニの角を曲がれば

駅舎は見えてきます。

次の電車まではまだ30分以上あるので、もう1つ駅の側にある施設に寄ることにします。

博物館、という触れ込みでしたが入場無料だしそれほどのことはなし。

ただ、鉄道グッズはいろいろ売っています。

自強3000グッズは実はこれだけでした。

こういうのであれば欲しかったんだけど、

まだ展開するには早すぎたらしい。

鉄道グッズ以外も。

実際のところ、これは「藍皮解憂号」というレトロ列車を記念した施設らしいのですね。

なので、メイングッズは本当はこっちのほうです。

まあ、今回はその列車に乗っていないのでそうでないグッズをお土産に買い込みます。

駅に戻る

行李房に行って荷物を引き取り、列車が来るのを待ちます。待っている人が他にも。

レンプー(たぶん)型のベンチです。


オシャレというか、かわいいというか。

電車が来る10分ほど前に入場します。

このディーゼル列車がレトロでいい、って言われてるんだよな。

枋寮は2面4線のプラットフォームですが、

どうもこのプラットフォームは片方が各駅停車、もう片方が特急用のようです。

北上する電車が先に来ました。

そして、その線路に向かい合った側に南下、というか東に行く列車が到着します。

この運用は単線鉄道みたいな感じですね。たぶんこの先も複線だったと思うけど*2

まあ、今回乗る電車が今日は一番長い予定です。さっきのコンビニで買ったアイテムもあるし、のんびり行きましょう。

*1:試したことないので適当な言です。台湾ならそこはまとめて荷札がかけられれば1個扱いしてくれるかもしれない

*2:未確認

台風被害を少し目にする(台湾一周・3日めその1)

高雄の朝です。

ホテルの朝食は予約していないので、歩いて近くの朝食屋さんに行きます。
そう、朝食屋。
台湾の食事は朝から晩まで空いているところがあまりありません。特に朝食は、朝早くから開いて昼前には閉まってしまう店があるわけです。

そういう店なので看板に電灯が点いていません。開いているかなあ。

開いていました。

こんな感じのメニューに記入して、お金を払います。

左上の蛋餅は卵入りの台湾風クレープ。卵は必ず入って、それ以外の具が選べるわけです。トウモロコシやら、ツナやら、チーズやら。

その下はハンバーガー。とは言うものの、なぜかハンバーグが挟まっているハンバーガーがありません。
右に移って厚片は厚切り、吐司は薄切りのトーストです。その右側は飲み物。あ、スープは左下にあります。説明しなかったところは単品のおかずメニューです。

というわけで、私はGoogleの口コミで評判の良かったチーズ入り蛋餅とツナトースト、それに豆乳を頼んでみます。

おじさんが頑張って作ります。持ち帰りもそこそこある感じ。

まず、豆乳と蛋餅が来ました。

豆乳は相変わらず美味しい。蛋餅はクレープ、というよりオムレツ感がありますね。これはトーストを頼んで良かった。

で、トーストが届きました。

これは……サンドイッチだね……。
いや、トーストであることはトーストなんですよ。焼いてるしね。

ただ、ツナはそのままで入っている。
おじさんには「そのままでいいの?チーズとか卵とか足さないの?」と言われました。実はさっきのメニュー、それらを追加料金で足す欄があります。まあいいやと思ってそのまま頼んだんですが、これは足したほうが美味しいかもしれないですね。

ちなみに、朝食屋はけっこうあちこちにあります。

帰りの通り道にも1つ見つけました。

チェックアウトして、高雄駅へ

さて、今日は1日花蓮まで途中下車を挟みつつ鉄道に乗ります。この関係上けっこう早い電車に乗る必要があります。まあ9時半だけどね。

そのために高雄駅へ歩いていけるホテルをとったわけですが。

来るときには気が付かなかった倒れた木がそこここにあります。
少し前のエントリでも書きましたが、台風18号は高雄近辺に上陸しましたからね。

このくらいのことはそれなりにあるでしょう。
とはいえ、

道すがらで見かけたのはこれくらい。大きな台風の割に被害は少なかったとも言えます。さすが南国だな。

高尾駅に着きました。

こちら高尾駅の発車時刻表。右側が南下、というか東にいく路線。まず9時27分に出る電車に乗ります。

とは言え、駅には30分ほど前に到着しているので、とりあえず改札を通って待合で待ちます。

意外と台鉄は時刻に正確です。

着いたときには3分遅れだったんですが、

そろそろかなと思って、

プラットフォームに降りたら、

遅れを取り戻していました。

時刻通りに特急到着です。

今回はこの近辺のどこかで途中下車しようと思っていました。その候補地を通り過ぎつつ走っていきます。

かつて東洋一の長さを誇っていたという鉄橋(現在は途中で落ちている)。

昨日よりも南に来たことがわかる風景になっています。

となかんとか見ているうちに約40分、途中下車の駅にたどり着きました。

あ、台鉄に途中下車の制度はありません*1。今回は特急指定席を利用していることもあり、都度都度の切符を買って
います。

なんか、思ったよりも近代化されています。

まあ、それもいいよね。

さて、これから2時間弱、この駅付近を周りますよ。

*1:本当はあるかもしれないが調べていない

とうとう特急に乗れなくなる(台湾一周・2日めその4)

新営駅にもどってきました。

コインロッカーから荷物を取り出します。同行者が駅のキオスクみたいなコンビニで小物を買っている際に、気になったことを調べます。
ネットアプリで特急が全然予約できなくなっていたことの確認で、駅の自販機で特急券を買ってみるのです。

そうすると、わかったことがあります。もう手頃な時間では特急の空席が存在しないのです。自強号には自由席があって、それなら悠遊カードで乗れたりしたのですけれど、もう自強号はほぼ自強3000号になっていて、この手段が取れないのですね。

ありがたいことに、ここまでの旅程はけっこうマいています。ここからは各駅停車に乗っても現実的な時刻に目的地、高雄に辿り着けそうです。

各駅停車ならチケットを買う必要がありません。悠遊カードで入場すればそれでいいわけです。
ところが、同行者が入場時にはねられます。昨日の夜に続いて2度目です。でも、今回はちょっと時間に余裕があります。駅の係員が悠遊カードを調べて、原因がわかりました。
去年台鉄台南から高鉄台南に行く際に悠々カードを使ったのですが、沙崙駅に着いた時に出場記録がつかなかったのですね。

どうも、悠遊カードは、使える交通機関ごとに使える使えないの判断をしているっぽい。だから、地下鉄やU-Bike、コンビニやバスでは使える悠遊カードが、台鉄ではエラーが出たのです。

だったら台鉄では使わない、という手もありますが、今回はきちんと精算しました。精算金額は台南駅から新営駅までの各駅停車料金、60NTD弱。払うべき場所が違いますが、まあこれを台中でやらなくて良かったと思いますね。結果論ですが。

問題解決、ということで、電車を待ちます。

で、電車が来ます。

雰囲気的には特急ですが、普通に各駅停車。椅子の配置も微妙に各駅停車の雰囲気があります。

あとは高雄まで座って待つだけです。

車窓からは高鉄が走っているのが見えます。

いつもなら降りる台南駅も車窓から見守ります。

日曜だからか、時間帯のせいか若い人が多いですね。

何かの養殖池。エビの養殖池かな?

サギみたいな鳥が等間隔に立ってます。

正直、各駅停車は途中で特急に追い越されるための通過待ちをするので、思った以上に時間がかかります。

でも、高鉄左営、つまり新左営駅まではやってきました。

ここから先は台鉄も地下鉄になります。

17:30すぎには到着しました。

まだ高雄は日が沈んでいません。でも、なんか雨が降ってきました。
まあ歩道はアーケード風に屋根がかかっていることが多いので、交差点の通過部分以外では傘がほとんどいりません。

いちおうU-Bikeも使えそうな配置だったのですが、高雄駅前のスタンドにはU-Bikeが存在しなかったので、歩いて行く羽目になります。で、到着。

版権的には問題ないはずの内装です。

夕食を食べに

さて、夕食はフェリーに乗って旗津に行って食べようと思っていました。
ホテルは高雄駅と美麗島駅の中間あたりにあります。

まあ、ここは高雄駅に戻るか。

で、一駅、乗り換えついでに美麗島のドームを見ます。

なんか「世界で一番美しい地下鉄駅」らしいですね。綺麗には綺麗だけど……と思っていたら、

ドームのライトが消えてなんかの投影が始まりました。そう言えば1日1,2回こういうイベントがあるって言ってたな。

まあ、乗り換えて哈瑪星駅に行き、フェリー乗り場に行きます。ここには6年ほど前に来たことがありました、が、現在は乗り場が変わっていました。

写真だと右側のコンビニみたいな店の奥*1、地下鉄から歩いてくると左側でコンビニの手前の駐車場入口の横から奥に入ったところにあります。

前よりずっと大きな待合室があって、悠遊カードをタッチして中に入ると、

フェリーがいます。

おや?

どこかで見たキャラクターですね。こういうラッピングの企画のようです。

船内の椅子にもイメージするカットがいろいろ描いてあります。

ちなみに、コナンな船はこれだけみたいで、

到着したところには通信大学*2の広告がラッピングされていました。

思ってた旗津と違う

さて、ここに到着したのは19時30分を過ぎていましたが、

なんとなく様子がおかしいのです。

いや、天后宮はきちんとライトアップされていますけれどね。

ほとんどの店が閉まっています。

どうも、旗津老街の店は7時過ぎると大抵閉店になるようなのですね。
これはやばいかもしれない。

いちおう1軒だけ、ギリギリで営業している店を見つけて交渉します。

Google Street Viewより

こんな感じで店頭にシーフードが置いてあるので、これをどう料理するのかリクエストするわけです。

魚を1匹、エビを1つかみ、貝、たぶんアサリを1皿料理をお願いして、これ以外に空芯菜をリクエストします。ご飯がないですがまあここではビールを飲むつもりなので大丈夫でしょう。

さっそく料理がされて運ばれてきます。

アサリと空芯菜


エビ。

魚。

なんの魚かわからないけれど、白身の魚なのでスズキかなあ。この辺よくわかっていません。

ちなみにビールはセルフサービスです。この冷蔵庫からもらってきます。

台湾ビールは右下に少し隠れるようにありました。

たぶん1本80NTD。

ちなみに店内には表の魚介類以外のメニューがあります。

何を頼むか事前に考える参考にしてください。

注文品が全部来たところで「この店はもうオーダーストップなので会計先にお願いできますか」とお願いされました。20時もすこし過ぎています。1本目のビールがまだ空いていませんが、慌ててもう1本もらってきて会計します。

ま、隣のテーブルでは宴会が続いていますし、たぶんこのペースだと向こうがお開きになるくらいまでには食べ終わるでしょう。

夜市にも寄る

さて、食べ終わったらあとは帰るだけです。

いちおう天后宮にもお参りします。

フェリーの時刻表。

いちおう24時間営業です。これがあるからここの通りも夜遅くまでやってると思ったのが勘違いのもとでした。本当は7時くらいまでにはたどり着いていないといけないんだなと。

帰りはエアコンの効いた部屋で座って帰ります。

高雄の夜景。

フェリーが着いたら哈瑪星駅経由で美麗島駅に戻ります。

あちこちにみかん駅長のパネルが置いてあります。

帰りは高雄駅まで行きません。ここから夜市に寄っていきます。

途中の地下街にあった店。一番搾り

日本料理店。

けっこう高級な価格ですね。

で、階段を登れば六合夜市です。

ま、何かを本格的に食べようとも思いませんが、

パパイヤ牛乳くらいはね。


コンビニのやつよりは美味いです。

夜市とはあまり関係ないけれど、薬局。

まあ、雰囲気だけでも楽しいですよね、夜市。

あとはホテルまで歩いて帰るだけです。

明日も朝はそこそこ早いですよ。時差のせいでそれほど早く感じないだろうけど。

*1:実際Hi-Lifeというコンビニです

*2:だと思う