【注意】準備なしでタイ米を日本に持ち帰ると没収されますよ!

前回までのタイ旅行記に書かなかったことで、とても大事なことを思い出しました。一言で言えば表題のとおりなのですが。

前提

米の輸入自由化後、タイ米を持ち込むことが可能になりました。特に、個人用として持ち帰る分については100kgまでは関税もかからないことになっています。これがいつのことからかは調べられなかったのですが、1994年以降、少なくとも2000年代に入ってからは普通にできることでした。

手続きとしては買った米を袋ごと到着した空港の植物検疫に見せるだけです。植物検疫では調査用として少量を抜き取り、この1年に持ち込んだ量と今回の量と連絡先など簡単な書類をその場で書き込めばそれでOKでした。年数回しか海外に行かない人が持ち帰れる量には限りがありますから、100kgという最大量はまああってないようなものでした。

法改正(?)が2018年10月1日にあった

ところが、コメの輸入に関しさらなる制限が加えられることになりました。植物防疫所による輸入規制です。
www.traicy.com
2018年10月1日以降持ち込んだコメについては、輸出国政府機関により発行された検査証明書(Phytosanitary certificate)が必要になってしまったのです。私が買ったのはスーパーで買ったコメで、かつ旅行をしたのは10月末から11月にかけての話ですから、この輸入規制にはバッチリ当てはまってしまったのです。
www.maff.go.jp

ということで、私がサイアムパラゴンで購入した超高級タイ米
f:id:shidho:20181102182344j:plain
は、あえなく没収となってしまったのです。

精米ですから植えられるわけもないし、なんの病気が関連するんだろうと素人考えでは思うのですが、何か植物防疫上の懸念材料があるのでしょうね。残念です。

どうすればいいの?

植物防疫所が「輸出国政府機関に検査証明書を発行してもらえ」と言っているのですからそうすればいいのですが、もちろん日本の政府が海外の窓口を教えてくれたりはしないですよね。頭を抱えました。

ちなみにこれが台湾でしたら(コメではなくパイナップルですが)実施例があります。
www.tabetaiwan.com
桃園空港の植物検疫で無料で行えるそうです。

でも、タイのスワンナプーム空港で植物検疫のカウンターを見た覚えがありません。そこで、知っていそうな人に相談してみようと思いました。

私が有料定期購読しているフリーペーパー「DACO」という雑誌がありまして、ここに「ブンに訊け」というタイの暮らしに関する相談コーナーがあります。この話を昨日書いてメールで相談したところ、即日で返事がかえってきました。早いです。

多くの日本人に興味のあるご質問で、ブンが簡単に調べられることであればブンに聞きますが、一部の専門的な内容なので、見送らせてください。

うーん、専門的ですか。うん、専門的だとは思います。ビザの更新とか免許証の取得と同程度には専門的だと思います。一部にしか関係ないか、まあDACOは定住日本人向けのフリーペーパーだから日本へのお土産には興味薄い人が多いだろうしな。しょうがないか。

でもなんとなく詰んだ感じです。

しつこく検索してみる

米は一部の人にしか興味がないかもしれませんが、タイから植物を合法的に持ち帰ろうとする人はそこそこいるのかもしれないと検索の対象を広げることにしました。最近使えないと話題のgoogleですがまだ検索ワードによっては見つからないこともないですね。
【Frontier Plants】タイ(バンコク)の植物 買い付け旅行記 植物検疫と税関検査編 – Frontier Plants フロンティアプランツ
ここのコメント欄に

関西空港到着時に検疫カウンターで質問した所、タイの場合はスワンナプーム空港の貨物地区(S1ビル)で、おそらく平日のみ、8:30-21:00、1証明書あたり16:30までは100B, 以降は120Bにて発行してくださるとの簡単なチラシを見せて貰いました。

という書き込みがありました。

ていうかこの人の帰国日と自分の帰国日ほとんど一緒だし、着いたのも関西空港だよ!そんなチラシ見なかったよ!でも土曜帰国だからどうせ現地カウンターなんか開いてなかったよ!さらに手数料、買った米の2~3倍になるのかよ!

とまあ言いたいことは山ほどありますが、情報としては役に立ちます。いや、私も含めて「持ち込もうと思ったら断られたよ!」とか「植物検疫のカウンターがどこにあるかわからなかったよ!」ってブログが多すぎるんで真偽わからなくても詳細わからなくてもとっかかりにはなる情報貴重なんです。

タイ人の日本入国ビザも免除になったし、そのうち台湾みたいに空港のカウンターで簡単に手続きできるようになることを祈りましょう。