タイ旅行ではやっぱりSIMフリーのスマホが役に立つよねー、のまとめ。

このエントリは例によって「タイ旅行でiPad2はもう持ち込まなくてもいいかもしれない、というまとめ。」の続編にあたるかんじのものです。

年末年始にタイ旅行に行ってきた。

今年は年内に適当な休みが取れなかったので、少し高いのを覚悟で年末年始にタイに行ってきました。おせち料理も年越しそばもない年末年始なんてかなーり久しぶりですよ。(紅白歌合戦はあった)

しかも今回は家族旅行。ある程度の人数、ということで、モバイル環境も大事になってきます。ブログ「shimajiro@mobiler」のエントリなどいろいろ下調べして出かけました。

用意したもの。

普段使うiPhoneは去年の1月からiPhone5s(SIMフリー版)になっています。下取りにしようとしたiPhone4S(ソフトバンク)は思いとどまって、KingMobileのSIMフリーアダプタを購入しました。そのほか、iPhone5c(ドコモ)、iPad2(ソフトバンク)、ASUS Fonepad ME371MG、さらにSH-10C(ドコモ・SIMフリー化済)と持ち込んでいます。iPhone5cは某所にファクトリーアンロックを依頼したものの、数ヶ月待っても解除できず。iPad2パズドラの毎日ログインボーナスのためだけに持ち込んだもの。この2者については以降話は出てきません。

現地でSIMを入手する。

これまでに、タイ3大キャリアであれば自覚するほどの差はないことがわかっています。これまでは複数キャリアを回ってSIMを手に入れていましたが、1キャリアのみでまかなうことにしました。TRUEです。
こちら、空港の荷物受取場所で無料SIMが手に入る、との情報があったので期待して探しに行ったのですが、案の定SIMの在庫は全くありませんでした。まあ想定の範囲内です。同ブログにはエアポートリンク乗り場の方に他社の無料SIMカードがあるとか、途中下車すればあるとか書いてあるのですが、もともと荷物があるときにエアポートリンクで都内に向かう必然性は薄いので、その辺のSIMカードを取りにいくことはしません。

税関を通過して(申告カードさえ書かなかった)、到着ロビーに向かうと、AIS,DTACの2社が連なるカウンターには長蛇の列が。近くにあるTRUEは、なぜかTRUE COFFEEがあるのみ。TRUEのカウンターはなぜか離れています。離れているせいなのかたんなる運なのか、今回並んでいる人は少なめでした。

頼むのは、まずはTourist INTER SIM。町中ではなかなかNANO SIMを手に入れるのが難しいので、ここでとりあえず契約してNANO SIMを手に入れようという算段。ついでに、「Free SIMも2つくれ」と頼むと、けっこう簡単に2枚SIMを貰えました。もともとここは繁忙期には無料SIMに適当にTOP UPしてTourist INTER SIM作成作業をしているのを前回みているので、あるだろうなと思ったらやはりありました。ただで貰える割には電話番号もついてくるし、DATAも20MBまでは無料で使えるありがたいものです。*1

っていうか、今見たらどっちもパッケージはFree SIMじゃないか。Nano Free SIMもそうでないFree SIMも、これなら普通に空港の店頭で手に入りますね。

なぜ、FreeSIMを手に入れたのか。

で、今回Free SIMを別途手に入れたのには理由がいくつか。
まず、今回タイに来たのが自分だけではない、ということ。持ってきたiPhone5s以外のスマホSIMカードを入れて、家族間の連絡に使えないかと考えたんですね。
さらに、空港のところで家族を待たせていること。

契約して、APN設定してもらって、開通を確認して、という作業を到着ロビーで台数分やってもらうには、時間がもったいない。そういうのはホテルの部屋に入ってからの、休憩時間にやりたい。
そのための、Free SIMなわけです。

さらに、理由がもうひとつ。4G(LTE)です。

4G Internetにチャレンジする(で、失敗する)

前回のタイ旅行から今回までのあいだに、タイでもLTE接続が少しずつ一般的になってきました。在住者向けのPostpaid契約だけでなく、Prepaid契約でのLTE使用も可能になってきているようです。せっかくのLTE対応機種ですから、LTEで繋がらないかな、と。そのためにFree SIMを手に入れた。*2

これに、セブンイレブンで1ヶ月契約できるだけの金額をTop UPする。例によってSIMパッケージにはTop UP依頼用の表示カードが入っていますし、SIMカードの電話番号さえ知っていればあっという間に可能です。ついでに言うとTourist INTER SIMはセブンイレブンでも売ってました。こりゃ(SIMカードのサイズによっては)空港で契約する必要もないかもしれませんね。

4G契約のプランを有効化する番号を押してみます。払った金額の大部分が引かれて、プランが有効化されました。が、4Gが有効にならない。
再起動してみる。でも、ならない。

これは、やはり3G用SIMでは4G契約ができない(SIMカードの交換が必要)ってやつかな、と今回は判断しました。ちなみに、4GがなくてもIngressには不自由しませんでしたし、動画も問題なく閲覧可能でした。

True Wifiは結局公衆Wifiに過ぎないことを思い知る。

4G契約プランには、公衆無線LANであるところのTrue Wifiが無制限についてくるおまけがついてきます。例によって申し込みの電話番号を送ると、パスワードがSMSで返ってくる仕組み。
SMSにはUser 0xxxxxxxx って書いてあるので最初勘違いしましたが、True WifiのUser Nameは電話番号。パスワードは4桁くらいの数字です。

ショッピングセンターなどではこれはそこそこ役に立ちました。ところが、True Wifiの使えるお店はけっこう多い。多いというか、多すぎる。
歩いていると電波を拾って自動接続してしまう。日本でのSoftbank00と同じ問題が発生するわけです。これでIngressのHackが出来ないことが数回あった。WifiをどこでONにするかはやはり悩ましいです。

他のWifiも、ものによってはバックボーンはかなりあやしい。


泊まったホテルにも無料Wifiがついていました。今回泊まったホテルでは同時接続数が2まで、っぽかったので、どの機械をWifiに繋ぐかは悩ましい。まあそれはおいておいて、電波の入りが悪いこともたまにあるけれど、まあこのホテルのWifiは安定して繋がったかな。

遊びに行った観光地のなかには、Free Wifiが掲げられているところがありました。ホテルの前のフットマッサージ店とか、運河そばのカフェとか。こういったものはかなりの確率で接続が怪しかった。
トラフィックがどうこうの前に、パスワード認証が通らない場合もあって。どこもかしこもFree Wifiって言ってますが、まあピンキリなのはしょうがないですね。

結局、普段使っている機械しか使わない。

さて結局、大量にモバイル機器を持ち込んだ割には、自分が持って歩くのはiPhone5sとfonepadだけだったわけですが、今回fonepadは使わなかった。これにはiPhone版のgoogle Mapがかなり使いやすくなったのが大きい。乗り換え案内がiPhoneで出来るなら、鞄の中からタブレットを出す必要はなくなります。fonepadも少しテザリングで使ってみたのですが、まあこれのためにFree SIMをもう1枚アクティベートする必要はないな、と判断しました。場合によってはこの機械を家族に渡すつもりもあったのですが、普段から誰もスマホ使ってない。メールと電話なら、海外パケホーダイと海外ローミングで十分ですし、ほとんどの人が海外ローミング対応機種を持ち込んでいたので、用意したうち、配ったのは結局iPhone4Sだけと相成りました。

Trueの会員サイトに入るも、遠隔Top UPに失敗する。

これは帰国後のことなのですが。
TrueにはTrue IDという会員IDがあります。ここに登録して電話番号を紐付けしておくと、サイト上でのTop UPとかが出来るらしい。iPhone,Android双方のための専用のアプリもあったりします
別に電話番号には愛着がないのですが、NANO SIMに切る手間とか考えると番号が安く維持できればなあとか思って会員登録してみました。ところが電話番号が登録できない。電話番号を登録するには、SMSに届いた番号でアクティベートする必要があるんですね。今回はこの電話番号、日本で使えるようなローミング契約もしてきませんでしたし、詰みました。
そういうことを試してみたい方は、ぜひタイにいる間に会員登録を済ませておきましょう。

まとめ

  • SIMフリースマホ持っているといろいろ便利。
  • ただし、電話番号を周知するのが面倒くさい。LINE通話とかSkypeとかiMessageとかがはやるわけだ、これ。
  • google MapsiPhone版もかなり使えるようになった。でも、時々場所がずれている(指摘すると中1日くらいでなおる)。
  • あと、バスルートも完全には入っていないっぽい。使い方には慣れとコツが必要かも。
  • 3Gが使えない場所はなかった。エリアは確実に広がっている
  • True Wifiは3G入ってないタブレット持ちの同行者とかに使わせるくらいでいい。
  • お店のFree Wifiにはあんまり期待しちゃいけない。タダだしね。
  • バンコクでのIngressは、旅行者が荒らしていることもあって、ポータルが完全に荒れ地状態。Unique Capture,Unique Hack狙いもあって、ほとんどがLVL1ポータル。さらに、ちょっと郊外に行くと中立ポータルだらけ。でも日本から遠隔リチャージ効かないのでGuardianは短期滞在では狙えない。
  • LINEの電話番号認証を外していったので、現地スタンプが購入し放題。やまほどタイ文字入りのスタンプを買って帰ってきたが、LINE友達がいないので使う場所がないことに帰国してから気がついた。
  • 完全SIMフリーiPhoneと、SIMフリーアダプタ付きのiPhoneでは微妙に挙動が違う。違うけどまあ気にするほどではない。

例によって通信系の話にしぼっています。そのほかの年末年始タイ旅行Tipsとか、気が向いたら書きます。

*1:有料のSIMにもそのくらいのプロモーションはついてくるので、無理にFree SIMにこだわる必要はあまりありません

*2:このSIMは通常/Microの両用なので、実はNANO SIMカッターも今回持ち込んでいます。