iOS5.1にアップデートしたiPhone4Sの設定が完了しない状態を直す方法。

この記事は「iOS5.1の林檎ループから抜け出せる方法が発見か? - iPhoneちゃんねる」のコメント欄などに書かれている方法などを参考に再構成したものです。

Siriの日本語化など、いろいろな機能改善が行われたというフレコミのiOS5.1ですが、アップデートした際、再設定完了後、HOME画面に進んだ瞬間に再起動がかかってしまって設定画面に戻ってしまう、という問題が指摘されています。

あちこちで言われているのは、

  • この問題が起きている機種が、iPhone4Sなど、Siri対応機種に限られる。
  • 何とかループを抜け出して、機能制限をオフにすると再設定が可能になる。

というものです。

ということは、

  1. まずループを(一時的に)抜け出して、
  2. 機能制限をオフにして
  3. Siriの設定をなんとか終わらせる

ことが出来れば、このループから抜けられるはずなのです。

冒頭に挙げたエントリの本文に書かれている方法は、このループ抜け出しをFacetimeを使って行うやりかたですが、この方法では他にFacetimeの使えるiPadなどが必要になりますし、Facetimeを受けない設定にしている場合は使えません。
パスコードロックをかけている人の場合は緊急通話を利用すればやはりループを抜けられるようですが、パスコードロックをかけていない人には使えないやり方です。
そのほか、バックアップを取ってから完全に初期化し、その時点でパスコードロックをかけ、バックアップを書き戻すことで、パスコードロックをかけた状態にする方法も提案されましたが、最終的に、iPhone単体で、特に初期化もしないでループを抜ける方法が見つかりました

それらを発見した方々に敬意を表しつつ、その手順をまとめなおします。
まず、ループから一時的に抜け出します。これは、上記エントリのコメント欄「55. コージュ」さんの書いた方法です。

  1. 再設定画面の「Wifi設定」でHOMEボタンを押して、緊急通話画面を呼び出す。
  2. 適当な緊急通話番号に電話をかける。日本では非対応で電話の繋がらない「112」がおすすめ。
  3. 電話が繋がったら(英語で「使われていない」旨のメッセージが流れている)、電源ボタンを長押し。
  4. 「電源を切るか?」画面が出たら、キャンセルして、Wifi設定画面に戻る。
  5. 上部に「通話画面に戻るか?」というメッセージが出ているのを確認しつつ、Wifi設定を終了(「次へ」ボタンをタッチ)して、次の画面を出し、設定を終了させる。そうすると、HOME画面が出て、また再起動してしまう。ただしこれは織り込み済。
  6. またWifi設定画面が出るが、「通話画面に戻るか?」のメッセージは上部に出ているはず。このボタンを押して通話画面に戻る。
  7. 通話画面をそのまま放置。112への電話が自動切断されると、HOME画面が出るが、このHOME画面は再起動しない。

ここまでが、第一手順です。これだけでは解決しません。
根本的な問題は、おそらく「機能制限」機能にあります。そこで、機能制限を解除します。

  1. 設定→一般設定に進み、問題の一つ、「機能制限」を一時的に無効(一切の機能制限をなしにする)にする。
  2. さらに、念のため「パスコードロック」をかける。0000など適当な数字でパスコードをかけてかまわない。これは、もし別の理由でループした際に上記エントリに転載された「607」の方法でループを回避するための保険

ここまで終わったら、電源ボタンを短押しして、スリープさせます。スリープを解除すると、パスコード入力画面が出ますので、パスコードを押して解除します。
そして、以下に掲げるSiriの設定を行えば、ループから脱出できるはずです。

  1. Wifi設定画面が出たら、適当に設定して(もしくは何も設定しないで)、次の画面に進む。
  2. 「Siri」の設定画面が出れば成功。どちらに設定するかで状態が変わるかは不明だが、おそらく「Siriを使わない」設定の方が安全そう。
  3. 設定終了してHOME画面に進んだときに再起動しなければ、成功。

これで、設定が完了し、ループしない解決に至りました。あとは、必要に応じて、

  • 機能制限をかける
  • パスコードをはずす
  • Siriの設定を行う

の3つを行えば、元の状態に完全に復活します。

以上、参考になれば幸いです。
再度になりますが、これら方法を見つけ出した皆さんにもう一度敬意を表したいと思います。

追記: おそらく、機能制限を全て解除してから5.1へのアップデートを行えばこの問題は発生しなくなるのではないかな?と予想はしますが、まあ完全に回避できる保障はしません。でも、これからアップデートしようかな、という勇気ある方は念のため機能制限を外してからどうぞ。