タイ語でSEO。

まだ自分のはてブの半分弱が[タイ]タグで埋まっている感じからもわかるとおり、久しぶりに行ってきたタイの影響がなかなか消えない。

4年前までは、たくさん買ってきたフリーペーパーのバックナンバー読んだりとか、意外と日本にないタイ語の語学本買ってきたやつを読んだりとか、CD聞いたりとかしてた。まだ使っていたWindowsも98だったかな。

今だとXPなので多言語対応してるし、キーボードは慣れないけど文字のコピペは出来るからWikipedia経由で文字をコピペして新しいタブ開いていくらでも検索出来るし、youtubeに上がっている予告編とかPVなんかもすぐに探せる。でもってこれについて当たり前だと思っている(4年前のことを思い出さないと、当たり前じゃなかったと気がつかない)のがまた不思議な感覚だ。

まあそれはそれとして、5年越しで気がついた話。
アジアを喰う―8ケ国ゆらゆら喰って寝るッ!
鈴木みその「アジアを喰う*1の中に、現地の友達とカラオケに行く話がある。嫁さんが「30歳はまだ若い」という歌を歌ったらみんなにもどうも歌詞に思い入れがあるようで……というエピソードが紹介されるのだけど、さてこの歌どんな歌なのかな、と思っていたら、関連したニュースが飛び込んできた。

【タイ】「サームシップ・ヤン・ジェオ(まだまだいける30歳)」などのヒット曲で知られるタイの売れっ子演歌歌手、ヨートラックさんのがん告白に対し、(後略)

タイの人気演歌歌手が肝臓がん|タイ発ニュース速報|newsclip.be

もしかしてこの「サームシップ・ヤン・ジェオ」と「30歳はまだ若い」は同じ曲じゃなかろうか。

まだまだ、こういうことを調べるのにgoogleではなかなか難しい。いやgoogleも表記揺れ対策を頑張っているのは確かだと思うんだけど、日本語でのタイ語表記なんて人によっても違ったりするし、英語のでタイ語表記も固まりつつあるけど、そもそもアルファベット表記で歌の題名が書かれていなければどうにもならない。

とはいうものの、今回は「サームシップ」が「30」だろうとあたりがついたので、先述の通り「30」の日本語wikipediaから、対応するタイ語ページに行って、 สามสิบ というタイ文字での30の表現を手に入れて、それを使ってyoutubeを検索して、ついでに「ヨートラック」さんにあたる文字が「 ยอดรัก 」かなあとかわかった上で見つかったのが、

こちら。

まあなんとなくわかるのは、映っている絵は歌手とはあんまり関係がなさそうだな、ということだが、まあ歌に限れば、元の歌の歌手の人が歌っているはず。これのおかげで正式なタイトルが「 สามสิบยังแจ๋ว 」でありそうだ、ということもわかったのと、人によっては「 30 ยังแจ๋ว 」という表記でアップロードしているな、ということもわかったついでに、

タイの若者(たぶん30歳)も飲んで騒ぐ時のポイントは一緒だな、というどうでもいいことがわかったりもした。

探している間にはコンサートの映像でみんなが歌手に札束で作った花輪をかけているところとか、なんかのイベントで歌っているところとか、そんなのが見つかったんだが、個人的に気に入ったのが、

いや、後ろでギター弾いてるのがよっちゃんみたいだな、と思っただけなんだけどね。

ちなみにこの曲、先述のニュースで書かれているとおりジャンルとしてはタイ演歌「ルーク・トゥン( ลูกทุ่ง , 正確には เพลงลูกทุ่ง か) 」に当てはまる曲。この直上のスキンヘッドのにーちゃんはID( อี๊ด イート)。FLY( ฟลาย )というロックバンドの元ボーカルで、一時期ルークトゥンにはまってたらしいので、これを歌う映像があるのもその一環かもしれず、といったところか。

で、こんなことを書こうと思ったのはこの辺の歌紹介をしたかったからではなく。
この映像をはてブしてたら、タイ語で「 สามสิบยังแจ๋ว 」をgoogle検索したときに、日本語版youtubeのこの動画が1位に来るようになったのだ。あら不思議。
というか、どうも、googleでは、jp.youtube.comを積極的にクローリングしていないうえに、うまいことyoutubeサイトと認識していない可能性もありそう、という状態になっているという。うまく言えないけど何か不思議なことが判明した。

ついでに言うと、タイ語日本語混じりのページってまだまだ少ないからか、タイ語である程度意味のある単語を交えてエントリを書くと、そのページが簡単に1位になるんだな、ということも今回経験した。*2

ま、それで1位になっても、タイ文字で検索してくる日本の人なんてほとんどいないので、あんまり意味はないんですけどね。

余談:
ここで動画を張り付けるツールの「ビデオキ」は、タイ文字に対応してないのね。まあ対応する必要性は薄そうな気もするけど。

*1:なお、この本は流石に10年近く前の情報で書かれているだけあって、一部情報が古いところがある。特に価格情報とか。

*2:ここにあるタイ文字をコピペして検索してみればすぐわかる