どっちがどっちのことも、どっちもどっちのこともある。

http://d.hatena.ne.jp/tksmash/20070615/1181857747

イナゴさんがやってる行為は批判じゃなくて自慰的優越感に浸るための罵倒なんだ

それブックマークどころか、ブログも同じだよね、と。
一般的な論として、「それは○○学の常識」と言い捨ててその根拠を書かなかったり、「未だに○○を支持している信者」と書いて切って捨ててみたりするブログってけっこうあるよね、と。

というより、ブログで何か感想書くときに根拠まで書くことのほうが少ないでしょう。
あれですよ、ソーシャルブックマークと違ってブログには100字制限なんてものもないのに、じゃあなんでそんなところで切り捨てちゃうんだろうね、と。

学者さんとか公的資格の偉い人とかCEOだかCTOだかの偉い人は時間がないから自分の知識を前提としてとりあえず思ったことを書いてもしょうがないかもしれない。でも、そうでない人だって時間がないから自分の知識を前提としてとりあえず思ったことを書くわけでね。

そのエントリがどこまで優越感に浸るためのエントリなのかは本人にしかわからないし、本人は決して「自分は優越感に浸るために書いた」なんて言わないわけですし、そもそも本人がそれに気が付いているかすら怪しいわけですが。

ただ、単純に二文字に短縮したら「バカ」「アホ」になる言葉ってのはいろいろあります。それがそういつも単純に短縮できないのは、その根拠がそれなりにいろいろ書かれてるからであって、だとするとそういう根拠が書いていない文章は、いくら長めに書いてあってもその二文字に短縮出来ると言えてしまう。

Newsingなんかはエントリに○×付けられます。この○×にはNewsing側では特に意味を特定させていないようですが、じゃあこれで×が尽きまくったエントリはネガティブ評価の固まりなのか、というとそう扱う人はいないよな。とも思ったり。

ネガティブコメントがあるからポジティブが生きるんだよね。

ちなみに、ブログでなく、リアル世界でなにかしゃべるたびに賛否両論、陰口まで叩かれているのをうっすら聞いている自分としては「ネガティブコメントはやめろ」というのはリアル世界から考えても虫のいい話だよなあ、と思います。
広く聞こえるように大きい声で話せば、広い範囲から賛否両論が聞こえてくるのは当たり前じゃないですか、と。
賛成の声しか聞こえないようにするためには、あらかじめ賛成の声しか言わない人を集めて聞かせるしかない。そういう場はそう言う場で、既にネット上にもあるのですから、それを使えば良いだけのことです。
ただ、意見というのはプログラムのソースと一緒で、たくさんの人に晒された方がより確かになる。そのための目は頭のいい人からちょっと足りない人までたくさんの人の目があったほうがいい。つまり、ネガティブコメントがつく可能性と、意見を確かにする可能性、というのは同一のものじゃないかと思うんですが、その辺を分けて考える人、というのはそれが同一じゃないものだと思ってるんでしょうかね?そこは謎です。

昨日、金曜ロードショーで「天空の城ラピュタ」をやっていたわけですが、そのなかで。ラピュタの呪文は、良い呪文に効果を与えるためには、滅びの呪文も覚えておかなければならないという。それと同じことじゃないかと思うんですよ。ネガティブコメントがつく可能性があるからこそ、ネガティブコメントのつかないエントリが貴重なものとして扱えるんじゃないかなと。

でも改善した方がいい、ていうなら考えた方がいいのかもね。

http://d.hatena.ne.jp/naoya/20070615/1181890785 で、

精一杯考えて真剣にやっていこうと思っています。

という話があったので、一応システム側のものとしての改善案を一つ出してみます。

トラックバックうっている他のダイアリーを全部見たわけではないので誰か他に言っているのかもしれませんが、モデレート。

いえ、コメントにモデレートしてもしょうがないでしょう。中立にモデレートしきれるほどのモデレート、と言い張るためには1つのコメントに対し最低でも3人以上の判断は必要じゃないかと思うんですが、それをやれば全コメントの3倍のモデレートが必要になる。それは実現不可能です。機構的に中立を捨てるのが前提の機能なら、ないほうがましです。

そうではなく、タグに印象評価の投票を与える。ユーザーでそれがプラス印象かマイナス印象か、プラスマイナス0の印象かを投票させる。まあそれでタグを色分けするか、マイナス印象の多いユーザーを見えなくするかとか、人気記事のランキングに反映させるかとかどうか、そういう詳細は考えてませんが、まあ使おうと思えばそういう風に使えるデータを貯めておくのは良いことじゃないかとおもうんですよね。
http://i.hatena.ne.jp/idea/15534
ということで、はてなアイデアとしてさっき登録してきました。