うろ覚え過ぎるお話ですが。

ハコフグマン氏がなんか書いてる

まあ、池上がフラッシュメモリでどうのこうの、というのはいい加減出遅れた話で、この世界例によって松下とソニーが先行している*1。別に池上が何もしなかったわけではなく、それはそれで頑張っていたんだが、ということも含めて。

今から書くのは、記憶だけに頼って書きなぐったものなので、シェアとか動向とか実際の反応とか正しいリリース時期とか、そういうことがかなり適当。適当にツッコミが入ればいいかも。

とりあえず今の話。

HD編集が当たり前になって、そうなるともう選択肢はノンリニア編集機しかないという状態になっている。今からリニア編集をメインで使うという考えの人は相当何かの考えがあるといった感じ。

で、まずもって編集機はCanopusのEDIUSがとんでもない人気になってる。それまではAvidがデファクトっぽかったんだけど、日本語版、というところとか、操作性、というところとかで一気に追い抜いたっぽい。Avidを売る人も、今の世代で勝つことはあきらめていて、次世代の編集機待ちに方針を変えた、というジョークが出てくるくらい。

今ホットな話題は、トランスコーディングの要らない送出サーバ。東芝が作っているのもそれを目指していたはず。まあ、トランスコーディングが要らない、と言いつつ実は内部でやっているだけだったりするのでその辺は要確認だったりするのがこの辺。

やっと形になったソニーのXDcam。

実は、ソニーも少し出遅れている。途中でいろいろトラブルがあって、リリースが遅れていた。でも、去年の暮れにニュース編集用の編集機と、Xpriという製作にも使える編集機のHD版を出している。これに使うためというかなんというか、BDを記録媒体に使ったXDCAMを出した。BDなんで記録媒体の値段が安くて、その点では歓迎されていると思う。ただちょっとカメラの性能が微妙なんだよな、という話は聞こえてきた。

ずーっと「もう少しなんだけど」といわれ続けてきたP2

P2は「HD版が出来ればいいのに」という話と「でも松下だしなあ」という話がここ数年ずーっと聞こえてきた規格で、記録媒体はフラッシュメモリ。PCMCIAカード型の媒体にSDメモリカードが4枚入っている(というイメージがあるけどさすがにそれはどうなんだろう)みたいなもので、問題は、SD画質ならともかく、HD画質では今のところ10分くらいしか記録できないこと。いちおうスロットが複数あるから、数枚刺せばそれなりに記録は出来るけど、カード高いから。
でも、みんながSDカードを買ったおかげか、このP2のカードが急激に安くなってきた。まだまだ高いけど、十分使い回せばなんとかなるんじゃない?ってところまでは。とりあえずそれまではSD画質でいくか、てことで導入したところもあるはず。特に海外。

Avidの時代。

ノンリニア編集機を使う際での一番の問題は、取り込みとはき出し。IEEE1394で行くにせよベースバンドからキャプチャするにせよ、テープ速度の関係で、60分なら60分待ち時間になる。取り込みながら編集、という手もあるんだが、HDの場合、現在のPCの性能だと、取り込む機械は別にしないといろいろ不安が残る。

Avidは日本では池上もいろいろと微妙に中の人で、そこの親和性なんかをウリにして、Edicamとか出した。これは記録メディアにHDDを使ったやつで、そのままつなげば編集出来る、てんでまあその点では先進的だった。全部池上系でいい、ってことでシステムとして入れたところもあるはず。そのHDDが微妙に高かったようなイメージがあったけど、実際にはどうだったのかな?

フラッシュ記録で一時代築いた東芝

さて、池上が協同するらしい東芝だけど、フラッシュメモリの活用では先行している。大規模サーバでHDD記録が当たり前だったところに、フラッシュ記録のサーバを売り出した。いや、高いんだけど、駆動部分がなくてメンテナンスが不要なので、保守契約を安くできる。結果信頼性を重視するところで大歓迎を受けた。高かったけどね。
でもって、このサーバを今度製作サーバとして売り出そうとしている。と言うところなのだろう。製作のデジタル化はこれからだから。

さらに少し前。

HDのノンリニア編集についてはみんな迷っていた。カメラおよび搬入媒体はもうHDCAMでデファクトだったのでいいけど、そこに行くまでにどうやってたどり着くかで困っていた。でもまあ今起こっていることは今撮影しておかないといけない。ということでHDCAMで撮影するのが風景ばかり、ということになったりもした。だって編集機も遅くて効果付けるの大変だったし。「海外市場を狙って当分SDで行くから」なんて言ってた編集機だったか規格もあったし。ノンリニア編集機を使うために、とりあえずリニア編集をしてから、なんてことが検討されてたし。この時代HD画質なら、信用ならないノンリニア編集機買うよりリニア編集機だろう、って考えていた人はけっこういたはず。

さらにその前、MacとFinal Cut Pro

とりあえず、MacOSXが出てきて、Final Cut Proが出てきたときに、Mac好きで編集とかもする人は驚喜した。だって使いやすいんだもの。
問題は、どうにもシステム化しにくいところ。まあそれは小規模なところでは特に短所にならないので、個人使用とか少人数での編集でいいところでは爆発的に受け入れられた、らしい。まあ、この時代の話だから、SD画質。そういえば、HD画質にどう対応していったのかな?

ということで。

まあ、池上がカメラ記録にフラッシュメモリを使うらしい、と言う話は最近聞こえていた。それが東芝と組んだ、というのはこうやって流れをみると見えてくる。サーバを持っていて、自前の撮影システムを持っていないのは東芝だけだから。
逆に、松下は自前の編集システムを持っていないけど、EDIUSその他編集機メーカーとの親和性を取る方向に向かっている。
ソニーはオールインワンだね、XDCAMがどのくらい受け入れられるか、ではあるんだよなあ。個別に安い読み取り機とか作っているので結果として遍在する可能性はあるけど。

おまけ。

こうやって読めばわかるように、これ、通信と放送の融合、と言う話にはなりにくい。HD画質なら帯域の問題で、SD画質ならトランスコーディングの問題で、再利用するにはハードルがあるから。先のことはわからないけどね。というか、これ、LAN環境のことを「通信」って言ってる?なら融合かもしれないけど。

で、オールインワンなシステムの野望は結構なことなんだけど、製作から送出までを一つのメーカーで、というのは果てなさすぎる野望なので、他メーカーとの連携を一番うまくやったところが一番勝つんじゃないかな?

*1:それと、サーバ作っているいろいろな会社が